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ビリヤニレシピとカクテルレシピの等価交換

18ヶ月ぶりにインドへ行ってきた。

今回はバンガロールとデリーの二都市でのカクテルメイキング。

インドのBar業界の方々からオファーを頂きそのニ都市でのBenFiddichインドツアー。

いやぁ、18ヶ月ぶりにインドへ行くととても刺激になる。18ヶ月前よりも各々のインド国内、もしくはアジアの中でも有名なBarが 

地域の
地元の  
その国の
確固たる個性を発揮したカクテルが増えている。

特に感動したのがこれ。もう優勝。

上の消えない泡が『クミン泡』
グラスの縁に散りばめられたのが
『パクチー粉』
透明な液体が清澄化させたトマトと
マンゴーラッシーを酸で分離させ濾した透明なミルクウォッシュの液体。
ベースはインド産テキーラ
(アガベスピリッツ)



超インド。

インドを一つのグラスに表現。

しかも泡と粉を織り交ぜることによって立体的で重層的かつ味と香りの捉え方の時間軸の緩急。

わぁ、くそぉ、悔しいなぁって。
めっちゃ楽しいカクテル。

それ以外にもインド人バーテンダーは
インドにとても誇りを持っていて外国人である僕らにインドの素材を用いてカクテルを作り僕らを楽しまさせてくれる。


話は本題に戻り
今回の話しはインドのバンガロール。

インド第三の都市


ここにLeela palace(リーラパレス)という五つ星のホテルがありここのホテル内にある【ZLB Bar】というネット上掲載されていない隠れ家Barでのゲストバーテンダーを行った。

Leela palace Bangalore
もう入り口からゴツい
そして今回振る舞わられ提供された
BenFiddichのカクテル達




海外でのこういった出張に対して
色々な条件や決め事がある。

報酬だったりなんやりと。

それがお互い納得してから仕事となる。 

金額やらなんやらはたぶんそれは人それぞれなんだけど、今回の鹿山はどうしてもインドでやってみたいことがあってインド側に対してこういったリクエストをした。

①店主鹿山+BenFiddichサポートバーテンダー✖︎2名(良き経験として)=計3名の宿泊+航空券

②(今回の特徴)
『ゲストバーテンダーへの金銭的な報酬はいらないからLeela palace hotelの本気ビリヤニのレシピを教えて。それもレシピだけでなくゼロからちゃんと造り方の工程を見せて欲しい。』


そしたらLeela palace hotel側が快くOKくれてBenFiddichチームの為だけのビリヤニ教室をホテルで開いてくれた。

僕ら素人にもわかるように使う材料も全てわかりやすく用意してくれた。これが五つ星ホテルのホスピタリティ。


バスマティライスの湯どりの按配だったり
サフランのとり方や
湯どり用のスパイスウォーター
タマネギとスパイスの按配etc
グレイビーソースの造り方など。
(チキンビリヤニ)

そして難しいと言われる炊き方などの按配を
インド英語で聞き取れなくて何度も聞き返して頑張ってメモって

はい!完成
ビリヤニ造る器ももらった。


Leela palace hotelのシェフやバーテンダー達に
『僕、ビリヤニ大好きなんだ』っていうとみんな喜んでくれて、バンガロールみたいな都会だとホテルのスタッフ達はみんなインド全国のどこそこの出身だから『オラが街のビリヤニ』の地方色を熱心に語ってくれる。

例えばとあるバーテンダーの子はバングラデシュからほど近いコルカタ出身で

『俺の街のビリヤニは他のインドとは一味違うんだぜ!なんてったって炊く時にローズウォーターや芳香エッセンスを使うんだ!これはコルカタだけなんだぜ』

みたいな興味深い話しや

首都のデリーに移動した時には
デリーのBar関係者の面々に。

鹿山
『僕、ビリヤニ大好きなんだ。デリーのお勧めのビリヤニ連れてってよ』って言ったら

デリーBar関係者
『of course‼︎ デリーはもちろん都会だから全国の美味しいビリヤニは食べれます。だがしかしあなたは今デリーにいます。デリーは歴史的にビリヤニ文化(米)ではありません。小麦文化です。なので私達はあなたを別の場所へ連れてゆきます』


もう僕の要望なんかそっちのけで
『オラが街のオススメ』をぶつけてくる。  

結果デリーではビリヤニ食べれなかったけど彼らのオススメを色々と食した。

それ含めてインドっぽいなぁ。

だから好きなんだけど。

地元愛が強い。

こうゆうのは見習わないとなぁって思いました。

Leela palace hotelの
バーテンダー達と。


ビリヤニは今後趣味で自宅で造り続けてみようと思います。

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