見出し画像

38 法味体 ♪Hold me tight~

出張先で気の置けない仲間とカラオケスナックやミュージックパブに二次会に行くことが楽しみでした。ぴんから兄弟の女のみち、オーロラ照子の夫婦みち、大塚まさじの天王寺思い出通り、憂歌団のパチンコ・・どうしても大阪ソングを選曲してしまっていました。

ある時、お坊さんの話に「法味」という単語を聞いた瞬間に、ほーみ? Hold me tight? 上田正樹の悲しい色やね?と連鎖反応的に脳裏に浮かびました。

「法味」というのは仏の「慈悲に抱き抱かれる安心感」を表現する単語で、お話の上手なお坊さんからしか伝わってこない「味わい」です。

これまでにも書いたように、大自然・大宇宙という言葉では表しきれない壮大な世界を自覚した時に、ここにいる奇跡と地に足がつくと感じるほうが、一般の方にはが得られると思うので、どちらかと言えば科学から離れないほうが一般の方にはとっつきやすいと思っています。

「味わい」というような言葉に踏み込まないほうが聞く耳を持ってもらえると思っています。それでもなお個人的には「味わい」を堪能できたときにまさに地に足がつくようなよろこび(法悦ともいう)を感じてしまいますので、「Hold me」と英訳されるのがベストであると感じます。

大阪は手洗いの看板にさえ味わいが表現されているように思います。五木寛之さんが、京都ではなくむしろ大阪のことを宗教都市と評された書物があります。

E 北御堂から町を見る