『くるりのえいが』と散らかった記憶


こんばんは、s.kです。

『くるりのえいが』を観て色々思い出したことがありました。ただのN=1の思い出なので何かあるわけではないですが、書いてみようと思います。

ネタバレ含みますので映画を見る予定の方は見てから読んでもらえると幸いです。
映画館の他、各種動画配信サイトで購入して家で見ることもできますよ。
くるりファンなら見て損ないと思います。


ではでは、本文のほう始めます。

「happy turn」と「Bus to Finsbury」


映画に先だってリリースされたアルバム『感覚は道標』の一曲目「happy turn」を聞きながら思い出したのは、『Nikki』の一曲目の「Bus to Finsbury」でした。

どちらもUKロックへの愛を感じさせる内容だったと思っていますが、その印象は前者が単純に愛だと思ったのに対し、後者はそれだけではない現実があるように思えました。映画のなかで岸田さんが、初期の曲には当時の最新の音楽に対してこんなもんじゃねえ的な怒りがあり、今回くるり自身の楽曲含めて同じような怒りを表現したかった、と話されていたし、リバイバルではない何かということも言っていたと思います。今伝えたいことがあり、それを3人なら産み出せるのでは、そういうことかな、と考えながら観てました。

『天才の愛』と『バイエル』

映画を見ていて思い出したのは『天才の愛』と『バイエル』についてでした。

『天才の愛』は2021年に出たくるりの13枚目のアルバム。世間に対する思いと応援歌がつまったアルバムという印象。



2021年当時コロナ禍の中にあり、個人的に疲弊感・閉塞感を感じていたので、このアルバムはもちろん素晴らしかったのですが、時に説教をくらっているように感じられ聞けないことがありました。

そんな時、よく聞いていたのはドレスコーズの『バイエル』でした。あの時の状況に寄り添うような優しさを持ったアルバム。

このアルバム、最初に配信されたときはピアノインスト、次にピアノ弾き語り、最後にバンドを入れての3段階で配信され、当時わくわくしながら聞いていたのを覚えています。ドレスコーズの志摩さんはこの試みについてYouTubeでこのように言ってました。

一緒に時間を重ねることで良い悪いではない感動がある。それはミュージシャンだけが経験するにはあまりに勿体ない感動というか喜びなのでみんなにも共感してもらえるかなという実験みたいなもの

ドレスコーズofficial YouTubeより

時は流れて今回くるりが映画でその喜びを届けてくれました。セッションでまだ形になっていない音の断片から、ひとまとまりの音楽となる瞬間の感動は鳥肌ものでした。本人たちは意識してないでしょうが、私にとって前のアルバムの時に並べ聞いていたドレスコーズが提示していた表現に対するくるりからの回答のように思えておもしろかったし勝手に感謝してます。


くるりとスマパン

映画の中で"スマパン"という言葉が出てきて以外でした。これまでくるりがスマパンことThe Smashing Pampkinsの影響を受けていると思ったことはなかったので。

スマパンを知ったのはラジオから『The Everlasting Gaze』が流れてきたときでした。

当時まだネットで曲を聞く時代ではなく、田舎だし金もないのでCDも買えず、ラジオが唯一の新しい音を聴く場所でした。私はひたすらラジオをMDにとって繰り返し聞いてました。スマパンは『Machina』の頃で「The Everlasting Gaze」や「Stand Inside your love」がMDに入っていました。くるりも「虹」「街」「青い空」が入っていたと思います。当時何回も聞いていましたが、共通点があるとは思いませんでした。

今回映画でスマパンの名前が出て改めて考えると、「東京」はスマパンの影響ありそうだな、とか、「LV30」はシューゲイザーぽいけどスマパンかも、とか色々思いました。あの頃気づけなかったけど、あの頃聞いといてよかったな、とか思いながら、映画が終わった後スマパンを聞きながら家路についたのでした。


以上、くるりのえいがを観て思い出したことでした。ありがとうございました!


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