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ボクのちいさなカラオケ

本当筆不精というかなんというかなのですが私
でも書くことがないわけではなく生きるのに必死なのです😂

先週面白いセッション(仕事)があったのでちょっとnoteに書きたくなったので
せっかくなので備忘録的なのもを書いておきます

依頼は突然に

もう付き合いは長くなる某ディレクターK氏( 今をときめくヨルシカやNiziUを手掛ける)から連絡あり多分12/4その内容は「ちょっと急ぎで」あーまたいつものか・・・元々2000年初め某a社の超お急ぎカップリングアレンジ要員として暗躍していましたので「来週マスタリングなんですが明日までにアレンジのラフできます?」というオファーにも「問題ないです」と仕事デキる感出してきた私ですので特段何も考えずに「あ〜いいですよ〜」と内容を聞くと12/7の夜にLINE LIVEで即興で作った曲を12/9に歌とギター録音するとかしないとか・・・まあ多分大丈夫だとその日(12/7の夜を待ちました)

いったいどんな案件なのか?

こんな感じらしいです、こちらとしてはとりあえずどんな曲ができるのかリアルタイムで見ていました、あ、この方Youtubeで即興で曲を作る虹色侍ずまさんという方で以前何かバズったのがあったのを覚えてたのと数日前にテレビで見てたのオファーきた時からそのお急ぎ具合もそうなんですが「楽しそうな案件だな〜」思っていました、その配信ではリスナーから歌詞のワードをもらって即興で作詞作曲してゆくという感じです、そしてその脇にはギタリストのさんがスタンバイずまさんとのいいコンビネーションで進んで行くのでした・・・私はというとビビリなのでとりあえず録音とコードをなんとなく取っていました

放送終了→作業開始

まあ普通に最初やる作業はメロディーとコードの起こしからです、つまりコピーです、ただ今回の曲はサビは1コーラス2コーラスとも同じでしたが2Aが違うものでした!!実は私ここに感動して(即興でこのて展開はエモい!!)しまいそれを含めてわりと同じ歌回しでのコピーしたのですがブルーノートとかクオータートーンとかの部分をどうするかというのに悩んだのと(普通はコピーしなくてもいい)リハモ(オリジナルのコード進行を味付けする)に時間をかけました、その作業が終わったらまずはピアノで簡単なコードを入れて諸々確認、次はこの曲の大きなテーマを決める!!先方のリクエストはシャンシャンとあのシャンシャンベルあり、電子音じゃなくアコースティックな構成とかそんな感じだったので自分的に「ゆったりとしたビートのR&Bヒップヒップ感出そう」に決定!!なのでドラムキットから決めて行きます

アレンジ作業

まずはドラムから入れるのに音源の選定、もうこれは迷うことなく今年イチの(リリースされたのはかなり前)XLNAUDIOのXO

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もう最近の打ち込み系ドラム音源はこれしかないです、細かい説明は置いておいて骨太な押し出しの強いサンプルを選んでいきました、この音源にかけたプラグインはNomadFactoryのCOSMOSとPluginAllianceのフリープラグインbx_subfilterでです

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COSMOSで音圧と音質(高域)を整えてsubfilterでローを出すって感じです
でその後はベースですが今回はスライドとか生っぽい感じを出したかったのでここは一択でIK MULTIMEDIAのMODO BASSです、多分セッティングはジャズベースにアンプセッティングをちょこちょこいじったんだと思います

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普段のアレンジ作業はワンコーラス終わるとそれをコピペしてバリエーションつけるために何箇所かを打ち込み直すのですが今回はノーコピペにしました構成が2コーラスというのもあったしアレンジでメリハリをつけたわけじゃないので演奏でランダム感を出したという感じです。
次にピアノですが今回最新というかこのアレンジ作業の数日にアップグレードしたModarttoのPianotq7Proです、この音源バージョン1から使っているのですがなんと言ってもて低音のゴーンのリアルさが売りです、が・・・高音域は他のサンプリング音源(Pianoteqはモデリング音源)なので一瞬のリアルさには敵いません、これはV6もそうだったのですが今回のV7からそこも改善されていてこの曲に合うと思い早速導入しました

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使用モデルはNY Steinway モデルDです、全体的に明るくパワフルな音色が合いましたね!!弾き心地も改善されていました

次にギターは二宮楽さんという方がいらっしゃるので味付けとしてリズム類にループ系やパーカッションをいくつか入れました

ループ音源にはUVIのUniversal Workstationになんかのループファイルを読み込ませて加工しましたタンバリンやクリスマスのベルにはInsession AudioのSHIMMER SHAKE STRIKEを使用

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イントロから入る味わい深い足踏みオルガンのような音色はArturiaのProphet V3をちょこちょこエディットしてあんな感じに

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少人数のストリングスにはNative InstrumentsのSession Strings PRO2をチェロ、ビオラ 、バイオリンと使用しました

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あとはチューブラーベルとかシロホンとか入れました(以下省略)

いざレコーディング

さてここからが本題ですベーシックができた時点(12/8日夕方)で音源を先方に送ったのですが特にフィードバックもないのでまあ当日ですね、ということで12/9にご本人のずまさんにその場で聞いてもらって・・・・(この瞬間は何年経ってもど緊張しますしますな)そしてプレイバックも終わり





・・・・・・・

「あ〜いいじゃないですか」
「こんな風になるんだ〜」
と概ねよろこんでいただき
まずは歌入れから、ただ問題がありこの曲即興で使ったのでずまさんが覚えてなく(そりゃそうだ)なので一行づつ思い出しながら仮歌を入れていくという作業、もちろんそのままの方がいいのですがその場でいいメロ(ちょっとした行き方が違うバージョンも出て)に変更もあったりで、でも私自身気に入っているメロディーはなるべくオリジナルをコピーしてもらってそこから本チャンの歌入れ

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エンジニアは慣れ親しんだHさんシンプルにセッティングしてもらってさあここから歌入れということでもう仮歌の時点でずまさんの歌はいいできでその倍音の多さったらないという感じ、そこにいたディレクターKさんもエンジニアHさんも「おおお〜」ってもう何十年もこの仕事している大人が歓喜していました、もちろん私もです!!こういうレコーディング楽しいよな〜と
でほどなく歌入れは終わりギター楽さんのダビング、こちらも素晴らしい音色とフレージングですぐに終わりました、こんなレコーディングだったら毎日していたいな〜と思うのでした(お急ぎアレンジは別として)

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TD

12/13日もうこれはそのまま普通にミックスすればいいっしょってことなんですが気になることがあってそれは今回のミックスのイメージが「歌とドラム」って感じにしたかったのでまずはベースのレベルを大幅に下げて、キックのローのサスティンを削ってもらってあとはHさんがゴニョゴニョと仕上げて行きましたチェックまで時間空いたのでスタジオでボーッと待機

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ほどなくオンラインでみなさんに聞いてもらってOKいただきました〜ほっとしました〜あろはマスタリングして・・・みなさんお疲れ様でした

完成〜配信

ということで12/18無事 LINE MUSICにて配信されました
このスピード感たまらんね、もちろん事前のプロモーションとかも必要だし根回しのようなものが大事なのわかるけどリリースあとから色々やってもいいわけで・・・あの「D&G」曲だってリリースされたのは去年だし、今回LINE MUSICからのリリースということで何かやってくれるでしょ?的な流れもあって
もし聞ける環境の方はチェックよろしくお願いします、しかし面白いセッションだったな〜またやりたいな〜

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ボクのちいさなカラオケ/虹色侍(ずま)


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