kotomi fujiwara

イラストレーションと言葉 instagram: @kotomi_ill

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最近の記事

ありのまま日記(春)

個人的な記録。あまりかしこまらずに書く日記 3月走り切りそう、3/27 wed. 個展が無事に終わった。 今回の個展は、来てくれた人へのありがたさ・共鳴できた嬉しさがしっかりと心に残った一方で 自分自身の絵に対する感情や、変化については霧の中のように捉えどころがなく 曖昧な気持ちをずっと抱えたまま気づけば搬出を終えていた。 今までは劇的な変化、初期のステップアップならではの分かりやすい手応えがあったけれど 今回は全てが緩やかに起こり緩やかに過ぎていった感覚だ。 分かりやす

    • 軽やかにたのしく、絶望的な運動

      Kへ お元気ですか。11月だというのに夜中まで生ぬるい風が吹いているね。空気のしんとした冷たさやあたたかなニットの質感を、私の肌が恋しがってます。 あなたも知っての通り、この夏から秋はたくさんのことが起きました。この期間のことは人生から切り出されて、巨大なかたまりとして私の中に居座っています。それはすごく重くて、ぎっしりと詰まっていて簡単には動かせそうにないので、ひとまずはそこに置いたまま、迂回して前に進んでいるような感覚。 またいつか消化できたら、この日々で得た感覚や教

      • そろそろ安定したいなんて言わない

        いつかの日記で書いた、14番目の月を教えてくれた友人に、ようやく会うことができた。 花見でもしたいねとベタに中目黒、平日の夜だったが目黒川の桜祭りを舐めていた。交通規制がかかるほどごった返す駅前で集合。 もう何年振り?と顔を見合わせて笑い、缶ビール片手にもくもくと川沿いを歩いた。 変わったね、も変わらないね、も同じくらい言った。互いに。 換算するならば缶ビール20本分くらい語り尽くした内容は割愛するけれど、この日に赤丸をつけておきたいくらい、心が揺れた。 久しぶりに運動し

        • 10月 ケーキを数え祈りは増える

          長袖で汗ばみ半袖で鳥肌が立つ日々を繰り返し、また10月になっていた。 去年の10月は個人的にひとつの転換期で、大事に心に据えていた月だった。それから1年が巡ったこと、随分遠くに来たなという心地。 ______________ 10月1週目 同居人の誕生日を祝った。同居人の恋人が大量の麻婆麺を作ってくれた。 この1年で変化したことのひとつ、彼が私たちの生活に出たり入ったりするようになったこと。 彼は無邪気で、弟気質で(弟役を担うのがうまいだけかもしれない)、私にはわかりようのな

        ありのまま日記(春)

          湖と月、セブンイレブン前にて

          9月末週半ば  半袖にサンダルで、ふたつ目に近いセブンイレブンまで散歩した。もう1、2週経てば長袖になってしまいそう。 記憶の先頭にある月は満月手前の13番目だったのに、もう随分と欠けていて時が流れてしまった、と思う。いつでも時は流れているし、私はその分前に進んでいるはずなのに、時の「分量」が見えるとなにか失った気分になるのはどうして。また満ちだしたらすぐに平気になるけれど。 13番目の月をよく覚えているのは、湖畔に遊びに行っていたときに見たからで、うっかりその日が満月

          湖と月、セブンイレブン前にて