「また来てね」怪しい私のいる学校図書館日記 3日目

2月13日 月
今日も学級閉鎖が続いている。
いつも図書館にいる人がいないので、今日はどんな子が来ているか、代表的な3人の男子と1人の女子の話をする。
 「せんせーい、せんせー あれ、いない、せんせー」
なんで叫びながら入ってくるのか。6年男子Dはいつも呼びながら入ってくる。いるよ!と書架整理をしながら叫ぶと
「どこ、どこ、どこお!」と書架をのぞき、私が見つかると、
「いるじゃん、いないかと思ったぁ」
いや、私はいつもおるじゃろに、というと、うんうんと言いながらいればいいんだ、いればとすわって、手塚治虫の漫画を読み始める。
 同様に3年男子Gがいつもいる。彼は三国志が好きで、三国志と、封神演義をぐるぐる読み、その後太閤記、平家物語、パーシージャクソン、坂の上の雲を読んでいる。とにかく本が好きでずっと読んでいる。声をかけて教室に行くよう促すが、全く無視である。本人の同意を得て、担任に図書館にいることを伝えに行く。担任はわかりました、私が怒ってると、伝えてください、と笑顔でいうので、本人にせんせーがおこだ😡ったよ、と伝えると、うん、わかったっ、と本を読み続ける。
毎時間図書館で授業があるので、次のクラスが来るとさささっと消える。
 本当に毎日、中休みの時間と、昼休みに必ずいる男子5年生Aが、学級閉鎖でお休み中である。私が風邪で休んだ時、いつものように図書館に来たら私じゃないコワイお姉さんがいたと、飛び込んできた。休むなら休むと先に言ってくれよと叱られた私であるが、うちの息子のような気持ちにいつしかなっている。なかなか頼り甲斐があるが、今休んでいるので、やはり寂しい感がある。いつも彼を目当てにくる2年生もあれ?Gがいない、と寂しく帰っていった。
 毎日放課後、必ず寄って帰る女子がいる。これがまた都会的な?子で全く物おじしない。
あなたさ、とか言ってくる。三年生なんだけど。一応私の方が年上だけど、あなたさ、とか言われる。今日もやってきて、あなたさ、千代紙と折り紙どちらがすき?と、きかれ千代紙と言ったら、じゃあこれあげるわと。一枚置いて帰った。


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