混んでいる電車にベビーカーで乗った話
ごきげんよう、文学YouTuberベルです。先日、都内から地方へ引っ越しをしました。
それなりに距離があると搬出・搬入が日をまたぐのですね。
夫は既に新居にいるため実家に娘を預け、私は18時過ぎまで搬出に立ち会うことに。その後実家で一泊するも、なんと翌日9時には搬入がある(夫は10時からリモートワーク)とのことで、始発で向かうという強行スケジュールでした…!
この一連の流れにおいて私が真っ先に危惧したこと、それは“満員電車にベビーカーで乗る可能性”でした。
実家から新居までの間にがっつり都内主要駅を通るのです。
このベビーカー問題(詳しくは割愛します)、わりと定期的に聞くような気がしますが、最近また話題になっていましたし、なんてったって今となっては当事者なので緊張感が走ります。
迷惑にならないようにしたいけれど、今まで遠出する際は必ず夫がいたので「そもそも娘を抱っこしながら一人でベビーカーたためんのか?」と一気に不安に。※ルール上たたむ必要はないらしいのですが、満員電車内などマナー上たたむ場面があると感じています
だいたい次の日に大きなイベントがあると眠れない質なので、今から新幹線に切り替えるか?いやでも…とか色々考えて、最終的に夜中の玄関でベビーカーたたみを練習する新種の妖怪が出現していました。
翌朝5時半、実家の最寄り駅。母に送り出してもらい、ホームへ到着。すぐさま先頭車両停車付近にスーツ姿のおじさまを発見。おそらく通勤で毎日利用しているはずです。
ここで私は、最近着々と培われている図々しさを発揮します。
「すみません、A駅まで行きたいのですが、この時間の電車って混んでいますか?」
「B駅で人が増えますけど、座ってる人の方が多いくらいだから、それほど混みませんよ」
うおおおおお!おじさま、ありがとう!!!!!
すると、どこからともなくおばちゃまがやってきて、娘を見るなり、
「何ヶ月?早起きさんだね。かわいいね〜」
即座に2人目の味方をゲット!
「A駅だと、C駅で乗り換えですよね?一番端の車両ならずっと空いてますよ」
なんとおじさま、追加情報までくれる〜〜〜〜!
これならいける!
急に混んで身動きとれなくなることも心配していたので、一気に不安が解消されました。
電車が来ると、ベビーカーが乗り入れるのを優先してくださって、難なくベビーカー置き場に駐車完了。話通り混むこともなく、A駅に到着できました。
おじさまもおばちゃまも途中で下車されたので、会釈をしてお別れしました。乗車中もほどよい距離感でずっと気にかけてくれていたので、心強かったです。
しかし、これで終わりじゃない!
新天地へたどり着くまでには、A駅からさらなる乗り換えが必要です。私はこの電車の東京駅を通過するあたりが一番混むと予測していました。
さあ、どうする…
一度成功体験を得た私は強かった。
先頭車両付近に30代くらいのIT系っぽい男性を視認。先程と同じように聞いてしまうことに。
「普段は一本後の電車なんですけど、今の時期は学生もいないし、ベビーカーたたむほどじゃないと思いますよ」
言質とったーーーーー!!!!※もちろん何かあっても責任をなすりつける気持ちはありませんからね
そうはいってもの不安はありつつ、結局ベビーカーに娘を乗せたままの状態で乗り入れることに。
東京駅に近づくにつれて人が増えていくハラハラ感。
IT系…私、信じてるからね…
結果、
言った通りだったー!
一瞬混みましたが、人が触れない程度にはスペースが保たれていたので(おそらく)問題ありませんでした。ちょっと疑ってごめん。
完全に空いてからはゆったり座れたためうとうとしてしまい、気づいた時にはIT系いなかった!この場でお礼を言わせてください。ありがとうございました。
その後も色んな人に聞いたり、逆に娘に話しかけてもらったりしながら無事新居に到着。小旅行並の距離でしたが、みなさん本当に優しくて完全ストレスフリーでした。前夜の奇行はなんだったんだよほんとに…
私はもともと臆せずコミュニケーションをとっちゃう方というのもありますが、やっぱり人に聞くのが一番ですね。
もちろんなんでもかんでも人に頼るという意味ではなく、自力でどうにかならず、そのせいで人に迷惑をかけるかもしれず、しかも近くに詳しい人がいる(かもしれない)という今回の場面では頼るのが正解でした。
まあ、聞いた相手に嫌な顔される可能性もなくはないですけど、それを恐れて満員かもしれない未知の電車に乗る方が怖かったですね。
それに万が一、第一村人に拒否られたとしても、すぐ次の人に聞けば「あ、あの人がたまたまそうだっただけね」って気持ちにもなりますし。
また、人に聞いたことで、欲しかった情報以上に良いことがたくさんありました。
まずは、たとえ迷惑をかける結果になったとしても、先に人に聞いたことによって「この人は気遣ってた上で失敗しちゃったんだな」って思ってもらえるという保険効果です。ちょっとずるい考え方ですけど精神的に楽になります。
今回の場合、2回目の乗り換えでイレギュラーに満員電車になり、ベビーカーをたたむ必要が出てきたとなったら、私はすかさずIT系の人に「うわあああ、すみません、混んじゃったのでベビーカーたたむの手伝ってもらえますか」って言えたと思います。
一回話して事情を知っているから頼みやすいですよね。
次に、私が聞いたことによって聞かれた方が「あ、この人手伝って良いんだな」って思ってくれたことです。
私の夫は「妻や娘がいる場面なら困っているお母さんがいても助けられるけど、一人でいる時には自分からは声をかけることは難しい」というタイプです。見ず知らずの男性が赤ちゃん連れのお母さんに声をかけてびっくりしちゃったら悪いな…ってことだと思います。
特にこのご時世なので、不用意に(なるかもしれないのに)話しかけることは避けるでしょう。
でもでも、きっと助けたいと思ってくれる人は実はたくさんいて、こっちから言っちゃえば、「あ、関わっていいのね!できることならやるよ〜!」ってことはわりとあるんじゃないかな?
何よりみなさんが娘のことを可愛いって言ってくれるのが嬉しかったです!
結局ただの親バカですみません。
今回は、我が家のドタバタ大移動に協力していただ方にお礼を言いたかったので、noteに記しました。
諸々落ち着いたら(まだ冷蔵庫と一部の電気がない…)、また動画で好きな本について語りますね〜!
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