調布FM「FC東京サッカー中継」解説の佐藤由紀彦氏

(ツイートをまとめておきます)

昨日の調布FM中継での解説は、佐藤由紀彦さんでした。佐藤さんの解説はすごい。元選手の解説はたくさんいるけれど、ここまで局面局面で監督や選手の頭や心にあることをハッキリ伝えてくれる人って、他にいるでしょうか。プレーのひとつひとつの意味がよくわかって、試合がより面白く感じられます。

たとえば、昨日の試合終了間際のCKでブラダが何故相手GKの前まで上がっていったのか。

それまで太田選手のCKもFKもほとんど湘南GK秋元選手が直接キャッチ。太田選手の精度が悪いわけではなく、秋元選手にとって得意なボール、というのが佐藤さんの解説。そう言われて見てみると、CKの際、いつもGK秋元選手の前が空いていて、太田選手のキックが読みやすい状態になっていたんです。後半アディショナルタイム、最後の最後だから、ブラダは上がっていって秋元選手の前に位置。

つまり、自分が点を取るためではなくて、目隠しのために上がったんですね。

たぶん佐藤さんの解説がなければ、ブラダは単に点を取りに上がっていったのかな、長身だしチャンスあるよな、って思ってしまったかも。さすがGKとして優れた選手は、そういうところにも気づくんだよね、と、佐藤さんの解説で知ることができました。

ここまで解説してくれる解説者って、他にいるかな。元選手ならだれでもここまでできる、ってわけじゃないのは、テレビの解説をたくさん見ていて感じること。内部の人(普及部コーチ)だから出来るという一面もあると思うけれど、それだけじゃない。ユキヒコが選手としてどんな戦い方をしてきたか、どんな心の持ち方をしてきたのか、それがすべて、解説者としての言葉のひとつひとつに現れているんだと思います。本当にすごい選手だったんだなと、改めて感じました。

そんな佐藤由紀彦氏(FC東京普及部コーチ)の解説が聴けるのは、調布FM「FC東京サッカー中継」だけ! …男前だし笑顔が爽やかだし、きっと機会があればテレビでも活躍しちゃうと思うけれど、調布FMの解説もずっと続けてほしいなあ…。より深く、試合を楽しむことができます!

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