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SVダブルS12レート1900_赫月月月月ガチクレセ(最終140位)

Bell(@Bell29916308)です。
先日開催された有志による非公式のダブルバトルの大会「ポケモンパラレルアリーナ」からランクバトルS12まで使っていた構築を記事にしました。12月にDLC後編でみんな大好きガオガエンが解禁されると現環境が焼き畑になるので、この機に公開しようと思いました。

コンセプト

・DLC前編要素としてアローラキュウコンの「オーロラベール」を使いたい
→アローラキュウコンの苦手な鋼と炎と岩に強くて、壁と相性が良くて、ついでにアローラキュウコンで圧力をかけられるランドロスがいないともっと活躍できる欲張りポケモンなんて果たして世界に存在するのカイナ…?
テツノカイナ

・次にアローラキュウコンの苦手な鋼と岩と炎に強い地面タイプの中で一番強そうなガチグマを採用。ガチでない普通のガチグマはこんじょう起動用のやけどダメージが壁と相性が悪そうなので、ガチグマの中のガチグマ、赫月ガチグマにした。
ガチグマとテツノカイナを主軸にするためトリックルームでサポートをできるクレセリアを採用。壁下で「みかづきのいのり」をすると隣のポケモンは何度攻撃されても心の強さで立ち上がる。

・上から殴られたり天候を変えられたりするトルネロス入り追い風構築が厳しかったのでヒスイウインディを採用。ちょっと削ってガチグマの圏内に入れたりいかくでクレセリアの物理耐久をサポートしたりいろいろと噛み合っていた。
・ここまでで重かった追い風と炎オーガポンとイーユイとサーフゴーとグレンアルマと寿司をどうにかしてもらう重責をトドロクツキに押し付けて並びが完成。

壁、デバフ、おいかぜ、トリックルームとサポートの欲張りセット。システマチックな構築ではない気はしているが、高耐久ポケモンの圧でなんか強かった。なんか強かったので私単独では改善案や構築を大幅に変えるほどのブレイクスルーに至れなかったのが口惜しい。
月ポケモンがたくさんいてなんだかオシャレ。

調整と変遷

最初はキュウコンが主軸で、雪と合わせるためテツノツツミを入れてたりしたが、トルネロスが多すぎたので割と初期段階から今の6体の並びに行きついていた。

ポケパラ使用時
あいオフ使用時。ポケパラ翌週開催なのであまり変化はない。
最終版

ここから個体解説です。

ガチグマ(赫月)

特性:しんがん
性格:れいせい
持ち物:シルクのスカーフ
テラス:ノーマル
実数値:209(164)-x-141(4)-205(252+)-96(84)-65(4)
技:ブラッドムーン / ハイパーボイス / まもる / だいちのちから→しんくうは

任意の攻撃を受けるため少しDに回した。
物理耐久はウーラオスの無補正インファイトを最高乱数切りで耐える。
テツノカイナより遅い方が良いと思ったのでS下降補正。最遅にしても遅くなりたい対象(モロバレル)より遅くなれないのでS個体値はその辺で捕まえた31のやつ。たまにトドロクツキの「おいかぜ」と合わせるので遅くしすぎない方がいい。厳密にはテツノカイナ抜かれ控え目(S個体値24, 25)が最適だがまあ実際にはあまり影響しないのでヨシ。

月ポケモン1。暁ではなく赫月。「赫」を変換で出せなくてキレそう。
現環境において「しんがん」ノーマル技の通りが非常に良いと思ったので魅力的に感じていた。現環境において鋼テラスが減っていることから、テラスタルによるタイプ受けをほとんどされない点が非常に強力だった。
トリックルームとの相性も抜群。トリックルーム特有の交代/テラス読み逆さバトルが発生することがほとんどない。等倍相手にノーマル技を振り回すだけで勝てる試合も多いため、私だけ一方的にテラスタルの恩恵にあやかることができた。

「てだすけ」+ノーマルテラス「ブラッドムーン」で「とつげきチョッキ」テツノカイナを大体ワンパンできる。「てだすけ」と合わせなくてもD振りテツノカイナより柔らかいポケモンは全て一撃で倒せる。D特化でないモロバレルも破壊可能。

攻撃技は大体ノーマル技を振り回しているだけで事足りたので、3枠目として、「しんくうは」を入れてみた。重めのドドゲザンとパオジアンを殴れるのと「きあいのタスキ」や削り残しを倒せるためかなり好感触。採用率の低い先制技はケアされないので非常に偉い。「だいちのちから」より圧倒的に強かった。
鋼タイプをノーマル技で殴ると相手が勝手に命を差し出すタイプに変身してくれるしそもそも半減のノーマル技でもゴリ押しできる。また「だいちのちから」では「とつげきチョッキ」テツノカイナを半分くらいしか削れないためである。なんだこいつ。

たのしいテツノカイナ算

物理で殴っても特殊で殴ってもひたすらに硬く、半端な削りでは「ドレインパンチ」でモリモリ回復されてしまうテツノカイナ。どうにかしたいですよね。
ガチグマの「ブラッドムーン」にノーマルテラスタルを乗せて一致補正2倍、「シルクのスカーフ」を持たせて1.2倍、そしてクレセリアの「てだすけ」を合わせて1.5倍!やったか!?

なんだこいつ

まあこれまで私が殴ってきたテツノカイナはこれで乱数以上の確率でワンパンできているので世界は優しかったようです。
以下火力目安です。テツノカイナより柔らかいポケモンはみんな熊のおやつのどんぐりです。これさえ覚えたら誰でもガチグママスターです。
ブラッドムーンは大体ダブルダメージ「ハイパーボイス」×2です。

てだすけ+テラスタル+ブラッドムーン≒チョッキカイナ
テラスタル+ブラッドムーン≒チョッキなしADテツノカイナ
~~~~~任意の等倍ポケモンが確定~~~~~
てだすけ+テラスタル+ハイパーボイス≒1/2チョッキカイナ=無振りハバタクカミが乱数で耐える
~~~~~ランドロスくらいが大体確定~~~~~
てだすけ+ハイパーボイス=無振りウーラオス確定=3/8チョッキカイナ

クレセリア

特性:ふゆう
性格:おだやか
持ち物:メンタルハーブ→ぼうじんゴーグル→ゴツゴツメット
テラス:フェアリー→あく
実数値:227(252)-x-162(252)-95(0)-155(4+)-105(0)
技:ムーンフォース / みかづきのいのり / てだすけ / トリックルーム

月ポケモン2。壁下で尋常でない耐久を誇る。

チョッキカイナワンパンクラブに加入していないなら「てだすけ」を「サイドチェンジ」にしてもいいと思う。相手のクレセリアだけ反復横跳びをしてくるのはズルい。「めいそう」を入れて積みエースとして運用してもいいかもしれない。
ポケパラでは「メンタルハーブ」を持たせていたが、BO3の洗礼を受けてモロバレルの群れにいじめられたためあいオフでは「ぼうじんゴーグル」にした。ランクバトルでは気分次第で「メンタルハーブ」と「ぼうじんゴーグル」を持ち替えているので「ちょうはつ」も「きのこのほうし」もしないでほしい。
最終的にはトルネロスの「ちょうはつ」を回避するためあくテラスタルにし、ウーラオスをどうにかするため「ゴツゴツメット」を持たせた。ウーラオスやゴリランダーが勝手に倒れてくれる。

火力は皆無。「ムーンフォース」で悪ウーラオスを大体ワンパン、チョッキカイナに2割弱くらい。
最大打点は「ゴツゴツメット」。
隣が死なないように全力で火力、耐久のサポートをする生き物。火力を出せるヤバソチャの方が良かったかもしれないが、クレセリアを使った後で数値の低いポケモンに乗り換えることに気乗りしなかった。多分構築や動かし方を大きく変える必要が出てくる。

アローラキュウコン

特性:ゆきふらし
性格:おくびょう
持ち物:ひかりのねんど
テラス:ゴースト
実数値:179(244)-x-96(4)-102(4)-124(28)-173(228+)
技:ふぶき / ムーンフォース / オーロラベール / まもる

最速にするメリットがほとんどないので最速ラブトロス抜きのHS振り

「ムーンフォース」で月ポイントを追加。
壁ポケモンとしてオーロンゲが比較対象に挙がるが、キュウコンはランドロスとモロバレルとに圧力をかけられる点と、「まもる」を入れる技スペースがあるため初手の「ねこだまし」を透かせる点が強み。オーロンゲは行動保証がある点と退場技がある点と耐性が優秀な点が強み。
総じてオーロンゲの方が優秀だがテツノカイナの隣に合わせるポケモンとしてキュウコンを採用した。
火力は皆無なので壁を貼った後は置物にならないようさっさと退場してほしい。「ふぶき」を連打すると相手が困った顔をして処理をしてくれる。
ガチグマに「しんくうは」を入れたので壁枠をヤミラミにして、「アンコール」で「ブラッドムーン」を連打するギミックを組み合わせてもいい気がしてきたが、実践する時間とモチベはなかった。

水オーガポン入りスタンの減少とトルネロスやサーフゴーの爆増により選出頻度が低くなっていたためアローラキュウコンをオーロンゲに変更してみたが、その頃からウーラオス+ゴリランダーが数を増やしてきて非常に動かしにくかった。そのため最終的にはキュウコンに帰ってきてもらった。

テツノカイナ

特性:クォークチャージ
性格:いじっぱり
持ち物:とつげきチョッキ
テラス:みず
実数値:230(4)-210(244+)-129(4)-x-120(252)-71(4)
技:ドレインパンチ / ワイルドボルト / ヘビーボンバー / ねこだまし

でかくて強いやつ。壁や「みかづきのいのり」でお膳立てすると不沈艦になるが、そこまで手厚く介護しなくても十分すぎるくらい強い。チョッキテツノカイナが強いのは自明なので特に書くことがない。
壁と合わせるなら「つるぎのまい」を持たせてもよい気はするが、多分別の構築になる気がする。
ガチグマの隣に立つと相手のポケモンが見えなくなって困る。

ヒスイウインディ

特性:いかく
性格:いじっぱり
持ち物:こだわりハチマキ→いのちのたま
テラス:フェアリー→くさ→みず
実数値:199(228)-182(244+)-101(4)-x-101(28)-111(4)
技:いわなだれ / フレアドライブ  / しんそく / まもる

A振り、Hを10n-1調整、残りをD振り

炎オーガポンに一番強そうなポケモンとして採用。
ポケパラのときはとりあえず「こだわりハチマキ」を持たせていたが、このポケモンは得意/不得意がはっきりしすぎていて技の撃ち分けや「まもる」を使えた方をできたほうが強いと思ったため「いのちのたま」に変更。「いのちのたま」の反動は痛いが火力も削りたくないのでトータルややプラスくらいの評価。「オボンのみ」でもいいかも?

テラスタルはトルネロス+ウーラオスの前で切ることが多いため水にした。

トドロクツキ

特性:こだいかっせい
性格:ようき
持ち物:ブーストエナジー
テラス:ひこう→くさ
実数値:183(20)-187(220)-93(12)-x-122(4)-188(252+)
技:はたきおとす / おいかぜ / まもる/ アクロバット→ワイドブレイカー

最速、ブーストエナジーでS上昇する上限までA振り、残り耐久

ブラッドムーンとは特に関係ないけどなんか赤くて月っぽいやつ。
基本選出で苦手な相手への対応すべてを押し付けられた人。Sブーストだと追い風下でもトルネロスの隣のポケモンより速いことが多くて偉い。
「はたきおとす」は火力や耐久のデバフとして雑に振り回せるのが偉かった。「おいかぜ」で隣のウインディを動かすことも多い。
ドラゴン・悪の耐性が優秀で、選出したときには大体仕事をこなしてくれた。トドロクツキというポケモンは得意/苦手がはっきりしているポケモンなので構築の主軸にするよりも補完枠として採用した方が活躍の場が多いと思った。

モロバレル+サーフゴーの並びに勝てる気がしなかったため、怒りの草テラスタル。飛行テラスタル「アクロバット」を素直に受けてくれる飛行弱点モンスターは世界に存在しなかった。
「ワイドブレイカー」はデバフ兼削りとして優秀で、またトドロクツキの範囲技は非常に使い勝手が良かった。また物理偏重構築を相手にしたときにやたらと刺さり、クレセリアを動かしやすくしてくれた。

選出と立ち回り

基本選出は
表にキュウコン+テツノカイナ/ウインディ+裏にガチグマ+クレセリア

壁を貼って、クレセリアへの打点が大きそうな相手を倒すかガチグマのハイパーボイスで敵を倒せる程度に削って、適当なタイミングで表選出を退場させつつ「トリックルーム」をしたら大体勝ちパターン。
壁を貼れたら交代クレセリア投げが大体安定択になる。壁が残っている状態でトリックルームが切れたら容易に2周目に入れる。
水オーガポン+ランドロス+テツノカイナ+ヒードランのようなサイクル構築にかなり強いのだが、ランクバトルではほとんど見かけなかった。悲しい。

対追い風、サーフゴー、イーユイ入り等への選出
表にトドロクツキ+ウインディ/テツノカイナ+裏にガチグマ+クレセリア

キュウコンを出しても仕事ができなさそうな相手に投げる。こっちの方が出す頻度が圧倒的に多かった。
初手にトルネロスを投げられることが多いので「おいかぜ」を合わせるか殴るかして適当に削る。表選出が倒れたら「トリックルーム」で切り返す。クレセリアが「メンタルハーブ」を持っていないときは優先的にトルネロスを破壊する。

対トリル:トドロクツキ+ウインディがグレンアルマやコータスに過剰に強い。交代出しした普通のガチグマの「かえんだま」をはたき落とせたら気持ちよくなれる。
対寿司:トドロクツキでヘイラッシャに「はたきおとす」か「ワイドブレイカー」を入れたら大体勝ち。合体したら裏からガチグマとクレセリアを並べてなんだかんだで勝てる。クレセリアのおかげで毒寿司は怖くない。

感想と反省会

主な戦績
ポケパラ 4勝3敗(対モロバレル入りに3敗)
あいオフ ベスト4
ランクバトル レート1908、最終順位不明

10月末~11月頭まで特に多かった水オーガポン入りスタンダード系にはかなり勝率が高く、ランクバトルではそこそこ勝てていたので自信は割とありましたが、ポケパラ本戦ではモロバレル入りに全敗して最終結果は4勝3敗でした。BO3での経験が不足していたのが大きく響いていたと思いました。
構築そのものについて、他の人の壁+ガチグマ構築を見ているとほとんどがオーロンゲ+ヤバソチャのセットで入れられているように見受けられました。その形の方が強いのかもしれないのですが、変更案をブラッシュアップしてランクバトルに持ち込むのが面倒だったので実行できませんでした。ポケパラが終わってからは「対戦はしたいけれども構築にメスを入れるのは面倒」くらいのモチベだったので惰性で数をこなしていた感は否めません。
来年JCSを抜けるためにはアイデアは形にして、毎試合収穫を得られるよう考え、試行錯誤の密度を高める必要があると思いました。

余談

漢字ひらがな交じりニックネーム楽しいです。
オフで使うと結構ウケました。
オーガポン4色確保用周回のついでにいろいろ集めました。

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