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『コレで勝てました』スキャルピングの強さ【相場攻略シリーズ #1】

はじめに

今回はスキャルピングについて解説していくぞ。
基礎中の基礎だから、この機会に今一度理解した上で活かしていこう。

スキャルピングって?

FXのトレードスタイルのひとつであるスキャルピング手法とは、数秒や数分といった短い時間で売買を繰り返す超短期取引をさします。

語源は英語で「頭皮を剥ぐ」という意味のscalp。1日に数十回から数百回の売買を繰り返し、頭皮を剥ぐように、薄い利益を狙っていくのが特徴です。

明確な決まりはありませんが、保有するポジションが3〜10pips程度変動したら決済するのが一般的です。pipsはpercentage in pointの略で、全ての通貨で共通して使える、変動幅を表す単位のこと。この値幅で決済すると、1回の取引で得られる利益は小さくなりますが、損失も小さく抑えられます。

<代表的なトレードスタイルの比較>

・スキャルピング

取引時間 :数秒〜数分

取引回数 :1日に数十回〜数百回

利幅   :〜10pips程度

為替リスク:小さい

・デイトレード

取引時間 :数十分〜1日

取引回数 :1日に数回〜数十回

利幅   :10pips~100pips程度

為替リスク:小さい

・スイングトレード

取引時間 :数日〜数週間

取引回数 :1日に1度も行わない場合も

利幅   :100pips以上

為替リスク:大きい

・ポジショントレード

取引時間 :数週間〜数年

取引回数 :数週間から数年に1回

利幅   :100pips~1,000pips程度

為替リスク:大きい

スキャルピングのメリットは?

価格変動リスクを抑えられる

小さな値動きで売買を行うスキャルピングは、1回のトレードでのリスクを最小限に抑えられるというメリットがあります。

あらかじめ損失がどこまで膨らんだら決済するという、損切りラインを自分の中で決めておけば、それ以上、損することはありません。相場が想定外の方向に動いても、1回で大損することはないので、安心してトレードを行えるでしょう。

ただし、損切りの決断を素早く行うため、連敗するリスクがある点には注意。相場が回復するまで待つことなく小さな損失で決済し、次の取引でも相場が狙い通りに動かず損切り、と行った具合に負けを重ねる可能性があります。

資金効率が良くなる

資金効率のよさもスキャルピングのメリットのひとつ。元手の少ない人も積極的に利益獲得のチャンスを狙えるのが魅力です。

短時間で多くの回数の取引を行うスキャルピングでは、出た利益を寝かせることなく次のトレードに活かすことが可能。これを繰り返していけば、元手がどんどん増えていく可能性があります。

期待できないポジションはすぐに決済するので、資金を長期間寝かせることなく、次の利益獲得のチャンスに進めます。

少ない時間で取引できる

スキャルピングはスキマ時間にトレードできる点も魅力的。短時間で取引を完了させるので長時間、チャートに張り付く必要がありません。

またポジションを持ったままにせず、すぐに決済するので、為替リスクに対する精神的な負担も軽減。生活リズムに支障をきたすことなく、余裕を持って取り組めるでしょう。

取引経験を積みやすくなる

1日に数百回の売買を繰り返すこともあるスキャルピングは、投資経験を積み重ねやすいのもメリットといえるでしょう。

FXは経験がものをいう世界、成功と失敗を繰り返すことで上達していく、といわれています。チャートを見ながら、予想と実際の値動きを照らし合わせ、売買を繰り返していけば、チャート分析に慣れ、予想の精度も上がっていくでしょう。

短時間勝負なので、1回1回の取引に高い集中力で臨めるのも、上達への近道です。

初心者が勝てない理由は?

根拠のないエントリー

根拠なく、勘を頼りに適当に売買してしまうのは、初心者が陥りやすい失敗のひとつです。短時間勝負なので、しっかりと相場分析をしなくても、何となく結果が出せそうな気になってしまう人が少なくありません。

チャートには細かな上下の値動きを繰り返しながら、全体として右肩上がりに進んでいく上昇トレンド、右肩下がりの下降トレンド、横ばいのレンジ相場といったものがあります。相場の局面をしっかりと踏まえ、エントリーのタイミングを見計うのが取引の基本です。

感覚だけで根拠のない売買注文をしてしまうと、損失を積み重ねる可能性があるので気をつけましょう。スキャルピングで利益を上げるためには、勘に頼らず理論に基づいてチャートを分析できるようになることが大切です。

瞬時に売買の判断ができないから

トレードに慣れていないうちは適切なタイミングで判断できず、チャンスを逃してしまうのも、初心者によくある失敗パターンです。

1回あたりの取引時間が短いスキャルピングでは、細かな値動きに反応して瞬時に判断を下すことが必要。しかし初心者のうちは、判断に必要な知識が充分でなかったり、値動きが早くてついていけなかったりすることがあります。

決断力や瞬発力の面で不安な人は、スキャルピングを始める前に、まずデイトレードやスイングトレードで経験を積むのもひとつの手です。

スキャルピングに適さない通貨ペア

スキャルピングに適した通過ペア・時間帯を知らずに取引してしまうのも、初心者の失敗例の代表です。

傾向としてマイナーな通貨ペアは値動きがあまりなく、初心者が利益を見込むのは難しいでしょう。また外国為替市場が閉まっている時間帯も値動きが活発になりません。

小さな価格変動で利益を狙うスキャルピングは、通貨選びや時間帯が重要です。

スキャルピングの活用

テクニカル分析を活用しよう

スキャルピングで利益を狙うためには、まずテクニカル分析を身につけるとよいでしょう。

テクニカル分析は、過去の値動きからトレンドやパターンを把握し、今後の動向を予測する手法。ほかの情報をあれこれ集める必要がなく、チャートのみに注力すればいいテクニカル分析は、初心者が最初に身につける分析法として最適です。

テクニカル分析に用いられるグラフは数種類ありますが、市場のトレンドを把握するのに役立つ移動平均線から学ぶのがおすすめ。このグラフは相場の方向性をつかむ手がかりになります。もちろん今後の値動きが過去と同じになるとは限りませんが、似た形になる可能性は高いでしょう。

事前に決めたルールを守る

スキャルピングで利益を得るためには、取引ルールを最初に決め、そのルールを守りながら実行することが大切です。

大事なのは1回のトレードで大損しないこと。pipsがいくつになったら損切りすると決めておけば、判断が感情に流されることはありません。タイミングが重要なスキャルピングでは、躊躇なく決済することが何よりも重要です。


他のトレーダーと差をつける習慣

自分の取引を振り返る

記録をつけて自分の取引内容を振り返るのがポイントです。

そうすれば勝ちやすいパターンが判り、手法の改善につながるからです。

例えば、人によってユーロ米ドルよりも米ドル円の方が利益が多いとか、「ボリンジャーバンド+RSI」よりも「移動平均線+MACD」の組み合わせの方が勝率が高い、などが挙げられます。
取引内容を振り返りやすくするには、下記5つの項目を記録するといいですよ。

【記録すべき5項目】
・取引時間
・取引数量
・通貨ペア
・エントリー・決済の根拠
・反省事項

利益拡大は順張りがベター

順張りの手法で利益の拡大を狙いましょう。

トレンドに逆らってエントリーする「逆張り」だと、一時的な反発なのか本格的なトレンド転換なのかの見極めが難しく、利益を伸ばしにくいからです。

順張りなら上昇トレンドに対して買い、下降トレンドに対して売りでエントリーするだけで、反転のシグナルが出るまで含み益を伸ばせます。

経済指標は避ける

経済指標発表前後は、予測が難しく値動きが激しいからです。

例えば、米雇用統計発表時の動きを見てみましょう。
発表後に大きく動いたのがわかりますね。

値動きが激しいとスキャルピングのチャンスと思うかもしれませんが、指標の結果を予測するのはギャンブル的要素が強いのでおすすめしません。

指標発表前は大人しく静観しましょう。

とりあえず知っておきたいパターン


・ヘッドアンドショルダー
・ダイヤモンドフォーメーション
・三角持ち合い
・ダブルトップ/トリプルトップ

どれも有名な形で、多くのトレーダーが意識するため高確率でパターンの値動きになります。

チャートを見ていて形に気づいたら利益を出すチャンスなので、積極的にエントリーしてみましょう。

最後に

今回はザックリとスキャルピングの良さを解説したぞ。
配信外でトレードする人が増えてきてる今、しっかり参考にして活用してくれ!

それじゃ、配信部屋で待ってるぜ。

ベル

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