惰性

 2022年が始まって2週間弱の時間が過ぎた。「今年も早かったな」と項垂れる12月の姿が、1月の俺の目に浮かぶ。

 今年こそ就活に本腰を入れなくてはならないし、いよいよ選択肢(〝逃げ道〟とも言える)が無くなり始めてきて、正直焦りを感じている。その癖に実際のところは将来何になりたいか、どう生きていきたいかが未だに思い付かない。やりたいことはたくさんあるが、その全てを選び取るのは当然難しい。
 こういう時に限って「焦り」と「不安」が俺の足に絡まっていて、上手く歩けない。

 一応家族と相談をしたから表面上の夢は決まっているが、あくまでも表面上には変わらない。実際になれるのかどうかを悩み始めたらキリがないが、如何せん俺がその未来に辿り着いているかが全く想像できなくて、更に歩けなくなっている。

 この日記も結局は惰性だ。現実から逃避したい気持ちがこの文章を作り出している。と言っても、まあ、今年はまだ小説も書いていないし丁度良かったかもしれない。これが書き初めになるのは何だか恥ずかしいが。

 こういう雰囲気の文章を書くのは好きだ。文字の上だと本音を曝け出せるし、俺ではない誰かが代わりに俺を語っているみたいで、少しだけ格好付けることができるから。つまり、独白。モノローグ。ダサく言えば「文字数の多いツイート」か。

 とにかく、俺は今年こそ何かにならなくてはならない。早くこの「勢いだけで進むこと」から抜け出して、自分で走り出さなくてはならないのだ。

絶え間なく藍色。今の俺の心の色と同じ感覚がします。