価値ある人間になろうとしない

価値ある人間になりたい！
というと一見立派な人に見えるけど
その根底には今の自分には価値がない
という意識が潜んでいる。

誰かの役に立つことで
誰かに感謝されることで
誰かを救うことで
私には価値があると思いたい。

人よりも多く持つことで
人よりも上に行くことで
人よりも優ってることで
私には価値があると思いたい。

誰の役にも立たず
誰からも感謝されず
誰のことも救わない
そんな私には価値があると思えない。

あの人よりも少なくて
あの人よりも下で
あの人よりも劣っている
そんな私には価値があると思えない。

お金を稼いでる自分は価値がある
人に優しい自分は価値がある
友達が多い自分は価値がある
人から求められる自分は価値がある

自分の価値を外側の何かに紐付け
必死で価値の無い自分から目を背ける。

自分の無価値感を埋めるために
どれだけのことをしてきただろう。

自分の中に無価値感を発見したら
自分はまた価値ある自分になろうと
必死に生きてたなぁと気づけばいい。

価値ある自分にならなくとも
自分は生きていていいんだと思えたら
そんなに幸せなことはない。

だってもう何者にもならなくていいから。

自分を愛するということは
価値ある(と思われる)行為を行わなくても
自分には価値があると知ること。

心の傷が癒えてくる過程で
自分の無価値感に遭遇するけど
遭遇しないままだといつまでも
価値ある自分でいようとし続けるから
苦しみが続いていく。

頑張って頑張って頑張って
立派な人になろうとする。

無価値感を脱却するには
自分の中の無価値感に気づくことが
本当に本当に大切。

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