『虎に翼』地獄への道は希望に満ちている
こんにちは。
芸能ゴシップに詳しい医学部受験コンサルの鈴村です。
皆さんは見てますか?
私は1日に最低3回は見ています!
こんなに朝ドラにハマったのは『カーネーション』以来です。
私の周りの女性たちも、ほとんど熱狂してんじゃないかというぐらい熱心に見てますね。
なぜか?
このドラマ、いわば女性にとっての「週刊少年ジャンプ」なんですよね。
「虐げられた女性が努力して栄光をつかむまでの物語」
まさに女性一代記の王道。
ジャンプのキーワードが「友情・努力・勝利」であるならば、女性一代記のキーワードは「差別・努力・成功」です。
女性は最初に「差別」が来るところがポイントです。
RPGの最初が「むらのしょうねん」で始まるならば、女性一代記の最初は「なもなきおんなのこ」から始まります。
女の子が結婚して誰かの奥さんになり、誰かのお母さんになり、誰かのお祖母ちゃんになり、そして死んでいく。
家庭をメインとして生きる限り、女の人には名前がない。
ならばと社会に出ていくと、令和6年の現在でもまだ、女性だからという理由で、いわれなき差別を受けることがある。
つい先日も、私の隣にいる男性にだけ名刺を渡して、女性の私には名刺を渡さない高齢男性に遭遇しましたからね。言っとくが令和だぞ?笑
でも、女性である限り、そんなことはしょっちゅうで、いちいち騒ぎ立てることなく、にこやかにスルーすることが是とされるのです。
もう一度言いますが、令和だぞ?笑
そういう悔しい思いを生まれた時から数限りなくしてきた女性たちにとって、女性初の弁護士として道を切り拓いていく寅子は、共感するに充分な「カッコいい女性」なのです。
さて、なもなきおんなのこであった寅子は、紆余曲折を経て再び法曹の世界に帰ってきました。
最初の結婚とそして死別は容赦なく描かれましたので、岡田将生との再婚も一筋縄では行かない経緯があるのでしょう。
第1週で法曹の道を歩き出した寅子に、尾野真千子のナレーションはこう被せました。
「こうして、寅子は、無事、地獄への切符を手に入れたのでした」
地獄への切符は、しかし自由への切符でもあるのです。
カッコいいよね。
ちなみに、私に名刺を渡さなかった男性の件ですが、その後で、その男性の先輩にあたる人に自分の名刺を渡してきました。
泣き寝入りなんかするかっつーの。
こっちは覚悟決めて地獄への道を歩いてんだよ(笑)