書評#1|流される力

「こだわり」を捨てるとすべてうまくいく

『流される力』の書籍情報

タイトル:流される力
著者:泉正人(いずみまさと)
発行所:株式会社KADOKAWA
デジタル版初版発行日:2013年12月27日

『流される力』の要点

■何を学ぶにおいても、「こだわり」を捨てて素直に教えを受け入れる方が、自分のやり方を貫くよりも楽に、早く成長することができる。
■こだわりや個性を主張するのは、成長して成果を出してからでも遅くない。
■「結果」は「行動」によって、「行動」は「考え方」によって引き起こされる。成長したい分野において信頼できる人を見つけ、その人の「考え方」をまねよう。
■信頼できる人を見つけるのが難しいと思ったら、まずは世間で評価されていることをやってみたり、お金を払って専門家に教えてもらったりすることから始めよう。
■1人から全てを学ぶ必要はない。分野ごとに信頼できる人を見つけよう。
■教えてもらえる人間になろう。そのために、教えてもらったことはすぐに実行に移し、その結果を報告するようにしよう。

感想

「先輩にアドバイスをもらったけれど、自分の考えと違ったため参考にしなかった。」という経験はありませんか。
自分の考えとは違ったとしても、それは自分よりも長い間その分野で経験を積み、学んできた人の言葉。
その言葉に耳を傾けた方が早く成長できることが多い。
そんなことを書いていた本だったのかなと思います。
僕自身、自分の考えに執着し、人の意見に耳を貸さないで物事を進めてしまった結果うまくいかなかった経験があるので、身に染みる内容でした。

ただ、誰の言葉にも耳を貸すべきという話ではなく、「信頼できる人」を見つけ、その人に流されるのが重要とのこと。
この考えは「たしかにな」と思うと同時に、「信頼できる人ってどうやって見つけるのだろう?」という新たな疑問も浮かびます。
本書には、その疑問に対する著者なりの答えも書かれていますので、気になった方は手に取ってみてはいかがでしょうか。

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