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鳥取県西部の砂防堰堤

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中国地方の最高峰である大山には砂防堰堤が沢山あります。 山の中を歩いていて突然これらに出くわした時… 巨大な土木構造物が人知れず山奥に横たわっているという強烈な違和感を覚えるこ…
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2024年2月の記事一覧

真野2号砂防堰堤

鳥取県西部の砂防堰堤 大山砂防 一の沢砂防堰堤と外見がよく似ています。 狭いスリットにビーム工、さらに前面には化粧型枠を使い、ややあざとさを感じるくらいにスマート。 しかし似ているとは言ってもやはり別物、上流側の鋼矢板や鋼製スリットなど決定的に違うところはやはりあります。 鋼矢板…と来れば、パッと日鉄建材のSBウォール工法が思い浮かぶのですが、3連スリットである事やビーム工のメーカーがはっきりしない事から保留。 そして一の沢砂防堰堤がJFEスチールの鋼製スリットビームを

尾上原2号砂防堰堤

鳥取県西部の砂防堰堤 大山砂防 まず近づくのが難しい。 薮の深い春以外の季節は論外として、たった50m程上流側からの管理道は完全に消失していますので、沢下りが正規ルートとなります。 強引に斜面を降りる場合はロープなどが無いと復帰できなくなりますので注意。 あと尾上原1号(⇧)同様クマ注意。 鋼製スリットは…悩ましいですが神戸製鋼の格子型鋼製スリット(廃番)じゃないでしょうか。 2000C(改良版)と見分けがつきにくいのと、あとあまり見たことがありませんので自信なし。

小林2号砂防堰堤

鳥取県西部の砂防堰堤 大山砂防 砂防や水力をウォッチしていると、斜面、山道、渓流など一般的に歩きにくいとされる場所を避けて通る事が出来ないのですが… 後にも先にも、これほど厳しい藪漕ぎはありませんでした。 二度と行きたくありません!(きっぱり) 逆に言うと、薮さえなければ堤体にリーチすることは簡単で、春限定ならば難易度がガクンと下がります。 茶色い写真ばかりになっても良ければ。 米子力研究所     TOPへ 鳥取県西部の砂防堰堤 TOPへ

小林砂防堰堤

鳥取県西部の砂防堰堤 大山砂防 公園施設であるマウンテンストリームきしもとが併設されていて、一般の人々が気軽に接することができます。 別にめでたしめでたしで良いのですが… ただそこにあって、人々の平和と安全を守るだけではなかなか認められない事の裏返しのような気がして、ほんの少しだけ複雑な気持ちです。 あと金網で堤銘板隠すのやめれ。 米子力研究所     TOPへ 鳥取県西部の砂防堰堤 TOPへ

尾上原砂防堰堤

鳥取県西部の砂防堰堤 大山砂防 クマとニアミスしました… 米子力研究所     TOPへ 鳥取県西部の砂防堰堤 TOPへ

添谷砂防堰堤

鳥取県西部の砂防堰堤 大山砂防 添谷砂防堰堤は、昭和48年に全体計画の作成された直轄砂防事業の中で、3番目に完成した古い砂防堰堤です。 概ね事業中盤頃までは、スリットや鋼製の流木捕捉工を供えている物件は無く、ここもオーソドックスな重力式コンクリートダムです。 水抜き穴すら空いていませんので、治水ダムで言うところのサーチャージ水位から副ダムのプールに向かって、常にサラサラと流入量と同量の水が越流しています。 さて、それでは体を動かす話に入ります。 とりあえず堤体を見てみ

真野砂防堰堤

鳥取県西部の砂防堰堤 大山砂防 左岸にわりときれいな道が整備されていますので、なんなら1㍉も薮を漕がずに肉薄することが出来ます。 そのまま堤銘板の近くまでリーチできるうえに、どっしり重厚な堤体が見ごたえのあるおすすめ堰堤です。 打って変わって谷底と言う方がしっくりくるような沢は、切り立った崖の遥か下方ですので、夢にも降りてみようなどという気持ちにはなりません。 堤銘板がもし右岸のほうにあったら…、と思うとゾッとします。 米子力研究所     TOPへ 鳥取県西部の砂防

大内砂防堰堤

鳥取県西部の砂防堰堤 大山砂防 まずデカいですな。 近年、国土強靭化の追い風もあったりして大型の物件がポンポン出来上がりましたので、令和5年現在5指に入るかどうかと言う所ですが、大内砂防堰堤が完成した昭和61年の時点では、それまで最大であった吉原砂防堰堤に次ぐ大山砂防のナンバーツーでした。 大型堰堤の良い所は、何といっても谷幅が広い事によるその展望です。 大山が画角に入ると、私のような下手ピッピでも少しだけ写真が映える…というのはひとまず置いておいてですね。 問題は、後ろ

貝田砂防堰堤

鳥取県西部の砂防堰堤 大山砂防 階段やら前庭やらとにかく見どころの多い砂防堰堤です。 どうしても近づきたければ、両岸の薮を避けるため、流路に降りてザブザブ遡上したりなどある程度の工夫(あと根性)が必要です。 が、そんなことなどせずとも遠目にも面白さは伝わってきますので、まぁ程よく楽しみましょう。 米子力研究所     TOPへ 鳥取県西部の砂防堰堤 TOPへ

下大河原砂防堰堤

鳥取県西部の砂防堰堤 大山砂防 特にこれといって変わったところのない大暗渠付きのコンクリート堰堤です。 しかし、ここの見どころは何といっても副ダムに採用されているJFE建材のD型スリット堰堤! 大山砂防ではここでのみ見ることができます。 角鋼管を使用してガッツンガッツンとした姿が実に男前ですな。 同じくJFE建材の鋼製流木捕捉工D-スリットっていうのがありまして、D型スリット堰堤とは似ても似つかぬ形です。 どういう事なのか調べても分かりませんでしたので問い合わせてみたとこ

池の内砂防堰堤

鳥取県西部の砂防堰堤 大山砂防 堤体向かって右(左岸)には管理道というより遊歩道に近い階段が付いています。 まぁ登ってもただの山道ですが、池の内1号は上流側の方が美しいですのでお好きは方は是非。 ちなみに正面の沢は住宅街を貫いています。 迷路のようになっていて私有地との境界が良くわかりませんので、そちらからの接近は避けましょう。 西の方の畑から山に沿って管理道が延びてますんで。 あとここまで来たなら、坂の多い俣野の小路を散歩しない手はないですな。 米子力研究所     

吉原砂防堰堤

鳥取県西部の砂防堰堤 大山砂防 吉原砂防堰堤圧巻の堤長144mに3連の神戸製鋼製格子型-2000C鋼製スリット、この大きさ、この展望! 近年、大型の砂防堰堤がバンバン建設されて感覚が麻痺しがちですが、平成27年に二の沢砂防堰堤が出来るまでは大山砂防の中でも最大規模を誇る王者でした。 度を超えてウロチョロしようと思わなければ特に危なそうな所もなく、弁当でも持参して散策しに行きたくなるような展望ではあります。 米子力研究所     TOPへ 鳥取県西部の砂防堰堤 TOPへ

大坂砂防堰堤

鳥取県西部の砂防堰堤 大山砂防 昭和49年9月に着工、翌々51年10月に完成。 国交省(建設省)が直轄する大山砂防事業最古の砂防堰堤です。 そしてその到達難易度もナンバーワン。 かつて上流側にリーチできたであろう正規ルートは見当たりません。 もしくは失われています。 現在は沢を辿る以外に方法がありませんが、沢への道すら無かったり滝に阻まれたりと、針に糸を通すようなルートをやっと見つけても、迷う可能性があります。 慣れた人であり、かつよほど強い動機がない限り近づくのはおすす

御机砂防堰堤

鳥取県西部の砂防堰堤 大山砂防 ハッキリ言っておすすめです! 深紅の鋼製スリットビーム(JFE建材)に、トマソンの水抜き穴。 これだけでも十分面白いのですが、ここの見どころは何といっても立体交差の水路橋と取合工のスイッチバック。 航空写真からもいろいろと見えますので、まぁGoogleマップを拡大してみてください。 現地だともっと面白いですよ。 それにしてもスイッチバックみたいな如何にも面倒くさそうな工法を採用したからには、よっぽど勾配がネックだったんでしょうね。 ここ