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鳥取県西部の習俗と石造物( 道祖神、サイノカミ)

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鳥取県西部には、西日本に限って言えば意味がわからないほどに突出して多くの双体道祖神があります。 このシリーズは、道祖神に限らず祠や才ノ木、はたまた立石から自然石まで、いわゆる塞… もっと読む
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上福万のサイノカミ

鳥取県西部の道祖神 米子市日野川以東 目印 ありません 対象 双体道祖神 参考 塞神考 No.379 石に刻まれた祈り2 No.47 積み石と水神について パッと見石垣に見える程大量の川石。 塞神考で森氏も書いておられましたが、サイノタワ(賽の峠)的な習俗の名残りだと考えられます。 現在はこれといった行事の行われていないサイノカミさんに対して、隣の水神さんは現役。 献花と、焚いてあるお線香をよく見かけます。 サイノカミさんの方でも昔はよく火を焚いていた… と通りすが

福市四区 薬師堂そばのサイノカミ

鳥取県西部の道祖神 米子市日野川以西 目印 薬師堂 対象 双体道祖神 自然石 参考 石に刻まれた祈り2 No.35 依り代について 薬師堂横にある道の奥。 自然石と双体道祖神があり、そのどちらもがサイノカミです。 薬師堂を背にして右側にある自然石は無地。 そして左側の依り代。 双体神立像が線刻された自然石です。 神楽鈴は珍しくて見た目も華やかなので見つけると実にホクホクとした気持ちになりますねぇ。 像の左には願主村中の文字。 右側面には世話人の文字と広い範囲にわた