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大休憩の研究

私には珍しくプレイヤー側としての記事です。
私はDM専門でやってきたので、プレイヤー歴は5版になってから。まだ1年ほどの経験なのを最初に記しておきます。

最初に

現在、私のローグ、Gaborは疲労の2段階のコンディションにあります

Exhaustion/疲労の記述を見てみると

  1. Disadvantage on ability checks

  2. Speed halved

  3. Disadvantage on attack rolls and saving throws

  4. Hit point maximum halved

  5. Speed reduced to 0

  6. Death

と書かれています。

1段階目は能力値チェックにディスアドバンテージなので、各種スキル判定、イニシアティヴロールもディスアドバンテージです。ローグは戦闘中にもスニークしたりでスキル判定の回数が多いクラス。1段階の疲労でもデメリットは大きいです。

2段階目は移動速度半減。これもローグ運用上では大きなデメリット。現在は、Longstriderのバフを貰ったりして対応している状況。

3段階目では、攻撃ロールとセーヴィング・スローにディスアドバンテージ。攻撃に不利が付くとスニークアタックが発生しなくなるので、火力職としてのローグとしては致命的です。一度はこの段階まで疲労が進んでいたんですが、大休憩を一回だけ取れるタイミングを無理やり作って(無理した結果、疲労とは別の不利なデバフが付いたけれど)、この疲労段階だけは解消しました。

4段階目はHPの最大値半減。ここまでくると、アドヴェンチャラーとしての活動は相当厳しくなります。

5段階目で移動速度ゼロ。

6段階目で死亡

といった流れでデバフが積みあがっていきます。

Long rest/大休憩に成功すれば、1段階の疲労を取り除く事ができます。
さらに、死亡状態から回復した場合も疲労が1段階減少します。緊急に対応する必要がある場合は使えるテクニックかもしれません。

2段階までの疲労でも、冒険を続けるには問題が大きすぎるデバフです。
なんとしても大休憩を取りたい。
という訳で5版の大休憩のシステムを調べてみる事にしたので、その結果がこの記事です。

Wilderness Survival Guide

大休憩とは?

at least 8 hours long, during which a character sleeps for at least 6 hours and performs no more than 2 hours of light activity, such as reading, talking, eating, or standing watch.

最短で8時間のダウンタイムで、スペルスロットや各種回数制限能力がリチャージされます。
ダウンタイムの内訳は、最短で6時間の睡眠と2時間以下の軽い活動、読書、おしゃべり、食事、歩哨。

If the rest is interrupted by a period of strenuous activity — at least 1 hour of walking, fighting, casting spells, or similar adventuring activity — the characters must begin the rest again to gain any benefit from it.

1時間の歩行や戦闘、呪文の使用、冒険に関わる活動などで、休息が中断された場合は、キャラクターは休憩の恩恵を受けるには、再度休息を始めなければならない。 

A character can't benefit from more than one long rest in a 24-hour period, and a character must have at least 1 hit point at the start of the rest to gain its benefits.

大休憩の恩恵をキャラクターが得られるのは24時間に1回のみで、休息を開始する時点で少なくとも1HPが残っていなければならない。

PHB記述

Going without a Long Rest

A long rest is never mandatory, but going without sleep does have its consequences. If you want to account for the effects of sleep deprivation on characters and creatures, use these rules.

Whenever you end a 24-hour period without finishing a long rest, you must succeed on a DC 10 Constitution saving throw or suffer one level of exhaustion.

It becomes harder to fight off exhaustion if you stay awake for multiple days. After the first 24 hours, the DC increases by 5 for each consecutive 24-hour period without a long rest. The DC resets to 10 when you finish a long rest.

24時間の期間間に1度も大休憩を完了させていない場合、DC10のCONセーブを行い、失敗すると1段間の疲労を得る。

眠らずにいる複数の日数活動する24時間毎にCONセーブのDCは累積する5づつ上昇し、一度でも大休憩を終えるとDCは10にリセットされる。

Xanathar記述

これらの事から、24時間内にどれだけ長時間休憩をしたとしても、その休息が連続した8時間では無く中断を挟む場合、例として、24時間内に4時間睡眠、8時間活動、4時間睡眠、1回中断、4時間睡眠、4時間活動というケース。24時間内に12時間の合計の睡眠時間を取っているけれど、連続した8時間では無いので大休憩の恩恵は得られず、さらに24時間内に1度も大休憩を終えていないので、DC10のCONセーブに失敗すれば疲労段階が1上昇する事になります。

24時間内の合計睡眠時間では無く、中断が一度も無い、連続した8時間の休息が無ければ大休憩にならず、疲労が消せないだけでは無く、疲労を得る可能性がある。

こう書かれています。

現在Gaborがいるダンジョン内では、ランダムエンカウントの発生チェックサイクルがおよそ1時間毎。発生確率も高いので、8時間連続で「中断無く」休息が得られる状況を作り出す必要があります。

at least 1 hour of walking, fighting, casting spells, or similar adventuring activity

この文章の解釈ですが、カンマの位置が重要です
大休憩の中断要因は

An hour of walking
Fighting
Casting spells
any similar adventuring activity

これら4種です

「1時間の」
walking
Fighting
Casting spells
any similar adventuring activity

ではありません。

以上の事から、大休憩は「一回の呪文の使用でも中断されてしまう」ため、1時間持続のバフなんかを更新し続ける事もできませんし、8時間継続のバフを休憩途中に更新する事も不可能です。
大休憩を試みている途中に発生したエンカウントへの対処は難易度が跳ね上がります。

大休憩の中断要因に書かれている「冒険に関わる活動」がマジックアイテムの使用やスキル使用を含む裁定であれば、エンカウントへの対処はさらに困難になります。

ランダムエンカウントへの対応は、仮に3ランド、18秒で完了したとしても大休憩は中断、最初に戻って8時間をすごす必要があります。

ちなみにSage Adviseのこちらの返答
https://www.sageadvice.eu/will-participating-in-1-round-of-combat-break-a-shortlong-rest/

ジェレミーの返答は間違ってるだろ?と突っ込み入れられてますが、DM次第ですが採用してもらえる可能性がゼロではないかもしれません。

さらに調べてみます。

エルフは大休憩の恩恵を4時間で得る事ができます。
これは現在のようなダンジョン内ではとても大きなアドバンテージ。大休憩で帰ってくるリソース消費の付加はエルフに担ってもらうのが良いのが分かります。

大休憩を取れる場所を検討する

案1 Deep Ethereal/ディープ・イセリアルを使う

ディープ・イセリアルでは時間経過が1/10なので、8時間休息してプライム・マテリアル・プレーンに戻ってきても、48分間しか時間は過ぎていません。エンカウントの発生レートを考えても、大休憩の場所としては十分に検討するに値します。

しかしながら……5Eのディープ・イセリアルはボーダー・イセリアルから自由に出入りできない場所になっていました。DMGの記述によれば、ディープ・イセリアルに侵入するには、Plane ShiftまたはGateのスペルが必要であるとされています。それぞれ7th、9thスペルでローグにはハードが高いです。

そこで、とりあえずボーダー・イセリアルへの侵入方法を探してみます。

Plane Shiftのスペル、7thレベル。
Etherealnessのスペル、7thレベル。8時間持続
Cubic Gate、Legendary
Amulet of the Planes、Very Rare
Plate Armor of Etherealness、Legendary、10分間持続
Oil of Etherealness、Rare、1時間持続
Figurine of Wondrous Power;Obsidian Steed、Very Rare、24時間。3体までエセリアルに連れていける

Nightmare相当のObsidian Steedが旧版さながらで優秀です。(アストラル行きの能力は失った)

案2 Astral Planeを使う

アストラル・プレーンは時間の経過が5Eでは無し、1st方式でも1/365,000なので、1000年をアストラルで過ごしてもプライムでは1日の経過で済みます。大休憩の場所としては理想的。

Astral Projectionのスペル、9thレベル。
Plane Shiftのスペル、7thレベル。
Gateのスペル、9thレベル。
Robe of Stars、Very Rare
Amulet of the Planes、Very Rare
Cubic Gate、Legendary
Well of Many Worlds (行先DM選択)、Legendary

休憩場所としては理想的な条件が揃っていますが、マジックアイテム含めてハードルは高め。
ただし、Robe of Starsは優秀です。欲しい。

案3 Extradimensionを使う

Magnificent Mansionのスペル、7thレベル

ほぼほぼ大休憩取得のためにデザインされていて理想的。ローグには使用が困難。

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