「勇」「予」とかの上についている“マ”ってどんな意味があるの?

こんにちは!けいゆうです!

漢字を勉強していると
「カタカナ」を目にすることが
よくありますよね。


“清”や“活”にある、“氵”はシに見えますし
“利”や“削”にある、“刂”は“リ”に見えます。


これらは部首にあたり
水に関連するものや
力に関連するものと区別できます。


ですが!


“勇”や“予”の上にある
“マ”って…


なに??


部首には載ってませんし
特に、男を勇ましくする“マ”って
なに??


という好奇心に駆られたので
いつものように成り立ちを見て
調べてみましょう♪


【“勇”の成り立ち】

(“勇”の篆文文字)

勇はよく「マ+男」の組み合わせと
勘違いしてる人も多いですが

この成り立ちを見ると、実は
「甬+力」の組み合わせなんです。

左が「甬」で
右が「力」です。


ちなみに、「甬」は
「甬鐘」のことで
以下の写真のものを指します。

↑甬鐘(柄のついている鐘)


この鐘を持っている様子や
その鐘の空洞が
漢字に反映されるんです。


今回の「勇」はどちらも取れそうです。

①「鐘を“力強く持っている”様子」が勇ましかった。
②「鐘の内部の筒を“通り貫く”動き」から来る力強さ。

のような解釈。


では、次に「予」を見てみましょう。


(“予”の篆文文字)

「予」は、機織りの横糸を
自由に走らせ通すための道具である“杼(ひ)”から
来ているという説があります。

杼の動きから
「糸を前を押しやる」ニュアンスが
“予”になったんじゃないかという話です。


杼(ひ)

それ以外にも、
「前に押しやる」「前に伸びる」という
動きが漢字になったという説もあります。




①機織りの道具:杼(ひ)の動き
②「前へ伸びる」動き

この2つから
「前もって」→予め・予定
というニュアンスが生まれたんですね。


以上の“勇”“予”の
2つの漢字の解釈を見ると
“前へ”“通る”“貫く”動きが共通しますね。


「マ」は、動く前の起点の部分という可能性。
そして部首や作りの部分によって
前向きになる力を持った漢字が生まれる…


なんと素晴らしい「マ」!!

「湧く」=水が地上へ動く様
「通る」=前へ進む
「蛹(さなぎ)」=成虫の段階へ進む
「野」=地上へ広がる様
「預ける」=人に物を動かす様

少し無理やりかも知れませんが
“前への動き”を感じられますね!


「マ」を感じて今年も過ごしましょう♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?