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そして、銭湯へ。

わたしはサウナが好きです。

「サ道」というドラマからサウナの入りかたを知り、得られる気持ちよさを知り、今では口を開けばサウナサウナと連呼します。

サウナは、サウナ施設にあります。たまに、銭湯にもあります。サウナ付きの銭湯を回っているうちに、サウナのない銭湯にも足を運ぶようになりました。

銭湯は、それが生活の一部である方がたくさんいます。私は銭湯にいく習慣がなかったので、今でも銭湯に入る前は少し緊張します。

でも、その緊張のぶんだけいつも思い出を持って帰ることができます。

今日は、ふらっと訪れてみた銭湯さんがすごく心に残ったので、備忘録として記します。

お湯や浴室そのものについての記述は少なめにしています。ぜひ行って味わってみてください!


① 若の湯(京都府 舞鶴市)

洋風デザインの横長の建物は、建築当時はさぞや最新の建物として皆さんの注目の的だったのだろうと想像します。

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買った絵はがきに当初のっぽい面影を見た(背景の柄がうるさくて恐縮です)。

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舞鶴の町おこしグループのみなさんの力もあり、2018年に登録有形文化財となっています。

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手ぶらセットもあって、なに持っていったらいいかわからずに来た、という初心者さんにもやさしい。

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若の湯のオリジナルTシャツやタオルもあります。オリジナルグッズ買いそびれた...

ここをくぐって、また来るね。

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② 日の出湯(京都府 舞鶴市)

ビビッドだけれど住宅街にしっとりと馴染むオレンジの幕。こちらも昨年登録有形文化財と相成りました。

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番台でお金を払い、かごに服をいれロッカーに。20こくらいありますが、鍵がついているロッカーは5こくらい(笑)鍵なしのところをあけると、常連さんの置き荷物が入っているフリーダムさに生活の一部を感じます。

掛け時計もお風呂のタイルみたいでとってもかわいい。

そしてなんといっても浴室備え付けの白いケロリン桶!

ケロリンは黄色のイメージがあったので、初めてお目にかかりました。どうも、製造初期のものみたいですね。汚れがめだつから白をやめて黄色にしたという、至極自然な流れだ...!

洗髪用の大きめの桶もある。今度これを活用して髪を洗ってみよう。

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写真を撮るのに、店先にだしてる椅子使っていいよーと言ってくださったのでパシャパシャしていたら、ご主人が2階を指し、あがってみる?と言ってくださった。

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階段をあがると、立派な和室が。ここで町の偉い人たちが打ち合わせしていたそう。

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オーナー権が御主人に移ってから、備品の棚やタンスはお2階から移動されたようですが、「今年は忘年会を我慢して、このタンスを買いました」と書いてあったタンスがあったみたい。文字通りの裏話も聞かせていただきました。

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御主人、小学校の先生だったのか...地域の歴史をお話ししてくださる目はやさしくも力が込もっていました。


同じ市内でも、ちょっと独特の雰囲気がある、日の出湯さんがある吉原地区。

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ベネチアとちょっと似てる。

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舞鶴には、いまはもうこの2つしか銭湯がありません。

でも、ふたつとも文化財。とても珍しいそうです。

守っていくために、また、おじゃましにいこうっと。



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