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【雑記】匿名と非匿名の間に#メルカリで見つけたもの

 現在、メルカリさんの投稿コンテストがありますね。


 以前引っ越しに伴う身辺整理と遺品整理で大変お世話になりました。その時のポイントがまた結構あるので、最近は欲しいものをとりあえずメルカリで検索してみることにしています。
 お世話になっている企業だし書こう書こうと思いながら、気づけば締切ギリギリ……。

 ユーザーとしてコアな商品をご紹介、といきたいところですが、知っているけど使ったこと無い方が、意外と周囲に多いのです。
「これ、メルカリで売ったら売れるんじゃね?」とか冗談で言ってくる人は、アカウントを持っていない確率が高い。多分持ってたら何も言わずにしれっと出品しているのだと思う。

 というわけで今更聞けないメルカリ初心者に向けたメルカリの特徴と良いところを対話形式でお伝えしていきます。


「メルカリって中古品でしょ? ワタクシは新品が好きザマス」

 はい。私もどちらかというとそっちです。でも出てる服が全部古着かというとそうでもない。タグ付き袋未開封品とかもザラにあります。
 家にある不用品を出品する人が多いのですが、中には買うだけ買ったけど全然使ってないものが出品されることもあるし、恐らくどこかからロット単位で購入して売りさばいている企業かサイドビジネスの方もおられます。

「きちんと対応してくれるのか、信じられないワ」

 そうおっしゃられると、アマゾンも楽天も同様です。そういえば以前楽天で頼んだものが10日経っても発送されず、催促したことがあります。
 アマゾンや楽天と異なり、取引中はメルカリが間に入ってくれます。対応が明らかに遅い時はメルカリから連絡が入るし、それでも対応が無い時はペナルティがあると聞いています(どんなものなのかは調べてないけど)。
 また現物の写真で保存状態も確認できますので良心的です。
 なお購入前に出品者へコメントをすることも可能です。
「傷があると書いてありますが、その傷の写真を追加してください」
「その本は初版でしょうか」
「お値段は〇〇円にならないでしょうか」みたいな。
 その条件によって購入・未購入を判断できます。

「届いた商品が写真と違うなんてこともあるじゃなくて?」

 人間だもの。間違いはあります。速やかに出品者へ連絡して対応してもらってください。もめるようならメルカリに仲介に入ってもらいましょう。
 写真は新品だったのに、届いた商品がボロボロ、なんてことももしかしたらあるかもしれません。でも正直それはほぼないと言っていい。
 なぜなら評価制度・口コミがシビアだからです。

 さて、このあたりからは実際の画面を見ながらお話していきましょう。

 例えばこの商品。表裏、傷、シミなどを含めて10枚も写真を乗せてくれてます。商品の説明欄は以下の通り。

 左側の商品の説明には、商品概要・保存状態・キズシミ状態・サイズと簡潔な説明。
 さらには「素人保管のため、神経質な方はお控えください」の決め台詞。
この台詞は結構見かけます。私も出品時によく使う。
 右側の商品の状態は「傷や汚れあり」としてあります。

「こんな悪い条件ばっかり書いて売れますの?」

 売れます。その条件でも買いたい人はいるのです。
 ちなみにご興味がないかもしれませんが、マザーグースの森のぴよちゃんは涙無しには語れぬ紆余曲折の人生(鳥生)があり、ものによってはすでに取り扱いが無く、プレミアになってるものもあります。
 中古品の取引は、正規販売店ではすでに売っていないものも手に入るのです。ありがたや。
 逆に、悪い条件を隠して販売し、届いた後に発覚する方がよろしくない。先にも申し上げた通り、評価制度・口コミがシビアだからです。

 先ほどの商品を販売している方のマイページです。

 アイコンとハンドルネームの下に星マークがついてますね。取引終了時に、出品者が購入者を、購入者が出品者を評価する制度があります。
 選択肢は2つ。「良かった」と「残念だった」です。前者を選択することが一般的ですが、何かトラブルなどが起こると後者を選択されます。星が欠けてしまいます。その星マークをクリックすると右側のページが出てきます。
 ここは評価と同時に書き込まれたコメントが入ります。
 人によるかもしれませんが、私は購入前にここをチェックすることが多いです。星が欠けているなら理由が知りたいし、良かったと評価した中にも「一言モノ申したい」タイプのコメントがあることがあります。

 ちなみに私も100件以上取引をしていますが、一度だけ残念評価をいただいたことがありました。本を出品していたのですが、表紙の色が写真と違うとのことでした。別に日焼けとかではなくて、撮影したときの照明と背景でスマホが自動補正をかけていて色合いが異なった様子。まあそんなこともあります。
 同じ商品を出品している人は他にもいる(かもしれない)のです。だったら対応の良さそうな人から買いたいですよね。丁寧に梱包してくれているのか、対応が速いのかなどがばっちり評価されているのです。滅多なことはできません。
 なお、一度残念評価をいただくと星が欠けて、次に連続100回好評価をもらわないと戻りません。シビアでしょ。

「いちいちコメントをやり取りするなんて面倒ですワ」

 ご安心ください。そんなマダムのために、コメントもワンクリック仕様がございます。

 コメントができるところは3種類あります。
 ひとつは購入前。商品ページの下に記入欄があり、自由に記入することができます。商品に対する質問を記入します。別に質問が無ければそのまま購入ボタンをポチでOKです。なおここでのコメントは商品ページをご覧の皆様に開示されております。
 さきほどお話したのが取引終了後。こちらは「良かった」か「残念だった」かを選択すればOKです。特にコメントが必須ではありません。まあ、先ほどの画像をご覧の通り「ありがとうございました」の一言くらいは書いていただきたいところですが。
 そして最後のひとつが購入後から取引終了前。こちらは出品者と購入者だけが見れるページです(あと問題が起こった時にメルカリがチェックします)。ここでの取引も別にノーコメントがダメなわけではありません。
 ですが、通例として「買ったよ、よろしく」「ありがとう、送るわ」くらいの会話がなされます。

「それよ、それそれ。どうにかして頂戴」

 という意見が多かったのか、数年前から(?)ワンクリックで定型文が出るようになりました。

左の〇にそれぞれのアイコン、HNが表示されます。

 先ほど実際にとある商品を購入してみました。下の方に「購入後のあいさつをする」というボタンがありますね。それをクリックしたら、上記の購入者のコメントが出てきます。で、出品者の方には「購入後のお礼をする」というボタンがありまして、それをクリックすると、上記の出品者のコメントが出てきます。
 もちろんコメントは自由に書けますし、定型文をちょっと変更して送ることもできます。

「素性の分からない人に住所を教えるなんて気持ち悪いワ」

 お待たせしました。ここが一番の特徴ですね。メルカリは匿名配送が選択できます。厳密に言えば出品者が発送方法を決めるのですが、商品ページの配送の方法が「らくらくメルカリ便」か「ゆうゆうメルカリ便」となっていれば匿名配送です。出品者は一度中継地点(メルカリ)へ商品を発送し、中継地点(メルカリ)から購入者宛に商品を発送します。出品者・購入者の住所を知っているのはメルカリのみ。お互いの住所は分かりません(県名は出てた気がする)。
 なお、出品者が普通郵便に設定していることもあり、この場合は購入した際に出品者に購入者の住所が見える状態になります。
 出品側も簡単。「らくらくメルカリ便」はヤマト運輸、「ゆうゆうメルカリ便」は郵便局が配送しますが、個人的にはらくらく派です。出品した商品が売れたらいそいそと梱包して、セブンイレブンへ。レジで取引画面に出てくるバーコードを読んでもらい、出てきたレシートを梱包にくっつけて、店員さんに「あとよろしく」と渡せばOK。


 以上のように、気軽に出品・購入できて匿名でやり取りできる便利なサイトなのですが、やはりこれだけはきちんと伝えておきたい。

 メルカリは日本最大のフリマサービスです。

 フリマなんですよ。これ。出品して購入されたのであれば、その先に商品を求める人がいるのです。ブックオフに本を大量に持ち込み「あ、この辺は廃棄になりますがよろしいですか。あとこの辺が1冊10円です」とかって買われて、棚に並び売れるのか売れないのかわからない商品ではありません。
確かにその本を読みたいと思った人が買ってくれているのです。
 先日、文学フリマへ参戦した人はきっとわかるはず。購入者は出品者から手渡しされていたはず。

 3つのコメントについてお話しましたが、購入後から取引終了前までの、出品者と購入者しか見えないやり取りで、とても印象に残っている方がいます。私が出品した商品を購入された方です。何年も前なのでかなりうろ覚えですが
「この著者の他の作品を読んだことがありますが、このようなシリーズがあることをはじめて知りました。到着をお待ちしています」
「早々の発送をありがとうございます。早速拝見しました。(以降本書の感想)このような貴重な商品を出品してくださり、ありがとうございます」
というように、非常に具体的な内容のコメントをいただきました。
 正直、本の取引ではそんなに無いですが、おもちゃや美術品など他のカテゴリーでは、個人情報を明かさずとも、どうして求めていたかなどを教えて下さる方もいます。
 その人の手元に商品を送るのだ、と思うと丁寧に包みたくなります。フリマなんですよ。向こうにはこの商品を求めてる人がいる。

 そう考えると、血の通ったコメントを書いてみたくなるものです。まあ便利だからワンクリックも使っちゃいますけどね。

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