2024年3歳クラシック前線-牝馬前編-

夏競馬が始まり、クラシックのことなど考えなくなりますが、ここで一旦、3歳クラシックの勢力図を整理していこうと思う。

どうしてこういうものを書こうと思ったのか、それは、秋華賞、菊花賞トライアルの前になると、春頃どんな勢力図だったのか、忘れてしまいそうだからである

とりあえず今回は牝馬について考えたい。

まず、桜花賞から見ていこう

2024/4/7(日)阪神11R
G1桜花賞 芝1600m

1着 ステレンボッシュ
2着 アスコリピチェーノ
3着 ライトバック

4着 スウィープフィート
5着 エトヴプレ

6着 ワイドラトゥール
7着 セキトバイースト
8着 クイーンズウォーク
9着 テウメッサ
10着 ハワイアンティアレ
11着 イフェイオン
12着 シカゴスティング
13着 チェルヴィニア
14着 マスクオールウィン
15着 セシリエプラージュ
16着 コラソンビート
17着 ショウナンマヌエラ
18着 キャットファイト

まず、このレースは完全にアスコリピチェーノとステレンボッシュの2強レースだったことに間違いない。昨年末のG1阪神JFから直行し、いかにも一級の馬というローテで挑んだ。

このメンバーでは阪神JFからの直行は

アスコリピチェーノ
ステレンボッシュ

2頭のみで、やはりローテからも一流の馬であることがわからされる。

ここで当時は意外だったのが、阪神JFの3着馬であるコラソンビートが阪神フィリーズレビューを使ってきたことだ。

直行するのかな??と思っていたところ、まさかの桜花賞本番に直結しにくいトライアルに出走した。

そして、ここでも確実に勝てるのでは??と思っていたが、エトヴプレに逃げられ、2着に終わった。

トライアルでの優先出走権は

チューリップ賞
スウィープフィート
セキトバイースト
ハワイアンティアレ

阪神フィリーズレビュー
エトヴプレ
コラソンビート
セシリエプラージュ

アネモネS
キャットファイト
テウメッサ

以上この8頭である。やはり、結果論ではあるが、アネモネSはリステッド競走で、ここから出走した2頭はメンバーレベルの壁に弾き返されたことがわかる。

また、チューリップ賞、フィリーズレビューで穴馬で好走していた

セキトバイースト
ハワイアンティアレ
エトヴプレ
セシリエプラージュ

この4頭は馬券に絡むことはなかった。
しかし、エトヴプレは5着と大健闘し、1400mくらいまでなら、再び重賞制覇も見えてくるのではないかと思える戦いぶりであった。

また、各馬については後々語ろう。

ここでコラソンビートが16着に沈んだのは驚いた。馬体重の激変もあったので、仕方なかったのかもしれない。

それにしてもどこにいったのだろうか。また万全な状態でターフに戻ってきてほしい

チューリップ賞からのローテで出走したスウィープフィートだが、ここまででレースの使い込みがあったが、疲れを感じさせない上がりを見せ、4着であった。

上がり最速は3着のライトバックで、最後方から大外ぶん回しという競馬民が一番脳が焼かれる展開を魅せてくれた。自分も焼かれた

もう一頭言及するなら、チェルヴィニアだろう。昨年10月のG3アルテミスSからの直行で、レース期間が空きすぎていた上、デビュー戦から乗ってきたルメールJの離脱、さらには大外枠というあまりにも試練が与えられていた馬である。

これはさすがに負けすぎても負けすぎていないというのが、競馬民の総意だったのか、次のオークスでは桜花賞13着とは思えないオッズがつくことになる

次はオークスの話をしよう。

2024/5/19(日)東京11R
G1優駿牝馬 芝2400m


1着 チェルヴィニア
2着 ステレンボッシュ
3着 ライトバック

4着 クイーンズウォーク
5着 ランスオブクイーン

6着 スウィープフィート
7着 サンセットビュー
8着 エセルフリーダ
9着 アドマイヤベル
10着 ホーエリート
11着 ラヴァンダ
12着 コガネノソラ
13着 サフィラ
14着 ミアネーロ
15着 パレハ
16着 タガノエルピーダ
17着 ショウナンマヌエラ
18着 ヴィントシュティレ


優先出走権

桜花賞(5着以内)
ステレンボッシュ
ライトバック
スウィープフィート
(アスコリピチェーノとエトヴプレは回避)

フローラS
アドマイヤベル
ラヴァンダ

スイートピーS
コガネノソラ


まさかのチェルヴィニアV。ルメールJも完全復活で、人馬ともに大復活ともいえるレースであった。しかも、単勝オッズ4.6倍と桜花賞の大敗がフロックであったかのような人気をしていた。

桜花賞馬のステレンボッシュは2着。1番人気に相応しいレースぶりだったが、相手が強かった。ただ、阪神JFからG1三連続で連対しているので、世代トップレベルの実力をもっていることは明らかである

ライトバックは桜花賞に続き3着で、この馬も世代上位の実力であることがわかる。ゲートイン時に暴れていたが、実力は本物である。

クイーンズウォークはハナからオークス向きの馬だと公言されていたこともあり、桜花賞8着だが、最終5番人気であった。結果ライトバックにクビ差で4着であった。十分に中長距離向きであることがわかったが、問題はそのクイーンズウォークと競っていたランスオブクイーンである。

そもそも、今年のオークスは、桜花賞出走馬で回避した馬(エトヴプレやコラソンビートなど)が多かったこともあり、登録馬が少ない状態になっていた。そのため、未勝利戦突破した馬、つまり1勝クラス馬が出走できる事態になってしまった。

その中の1頭がランスオブクイーンである。
このレース自体が前不利、後ろ有利の中、ランスオブクイーンは前で競馬をしていたが、前で最後まで粘り、あわや3着もあったかもしれないところまで残した。

その他、スウィープフィートは直線で少し伸びが甘くなったり、タガノエルピーダは手ごたえがなくなっているように見えた。

オークス自体が昨年と一昨年に2桁人気馬が激走しており、今年の大穴が来るのではないかという予想が広がっていた。そこで、コガネノソラやサフィラといった馬が挙げられたが、ここでは来ず。



だいたい、来るって言われている穴は来ません

誰がランスオブクイーン予想してたんだよ


いや、いらっしゃった気はするが。

というよりかは、例年だったらチェルヴィニアがその枠だったのではないだろうか?おそらく、ルメールJでなかったら、二桁人気に近い人気になっていたかもしれない。


ここまで、春牝馬クラシックの2戦の結果を見た。その上で、次の記事では秋に注目したい馬を数頭ピックアップしていきたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?