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人生脚本

人生脚本(脚本分析)とは、無意識に繰り返してしまう人生の嫌なパターンを分析し、改善していくためのものです。

例えばいつも恋愛で同じような別れ方になったり、仕事で同じような辞め方を繰り返すケースがあります。これらは本人も無意識のうちに繰り返していて、自覚はありません。

こういった人生のパターンになっているものを、TA交流分析(1950年ごろにカナダの精神科医のエリック・バーンが創始)では人生脚本と呼んでいます。

人生脚本の特徴
1本人はその原因となっている価値感に気付いていない
2繰り返される度に自己否定感が増す

① 本人はその原因となっている価値感に気付いていない
無意識のうちに根付いてますので、本人はそれに気付いてません。
その価値感に気付くことが問題改善の大きな一歩です。
気付けば変えていけます。
ちなみに人生脚本では、こういった不公平・否定的な価値感を
禁止令と呼んでいます。代表的な禁止令を紹介します。

⑴存在してはいけない
虐待を受けたり、親から否定され続けた場合、
「生きていていい」とは思えず、この禁止令が根付きます。
⑵男(女)であってはいけない
男の子が生まれて、
親戚や知人に「本当は女の子が欲しかったのよ~」等と
母親から言われると、根付きます。
本人も無意識のうちに男っぽい女の子になったりします。
⑶成功してはいけない
子供の成功を素直に親が喜べないケースが繰り返されると根付きます。
⑷健康であってはいけない
「普段は異常に厳しく、病気になったとたんに優しくなる」
ということが繰り返されるとこの禁止令が根付き、
親から愛されるために病気がちになります。
⑸考えてはいけない
子供が食べたい物や欲しいものを選んでいる時に、
「これにしなさい」などと選択の余地を与えない機会が続いたり、
自分の意見を聞いてもらえない機会が続くと
「考えないほうが愛されるんだ」と思え、この禁止令が根付きます。
⑹自然に感じてはいけない
笑ったり、泣いたりした時に、
常に「静かにしなさい!」と言われ続けると根付きます。
無表情のお子さんに多いです。

禁止令の参考文献:杉田峰康、新しい交流分析の実際、創元社、2000、39p


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