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🍺9 東京遠征(その2)

ビールスタンド重富マスター重富です
100年続く、重富酒店を経営しながら 酒屋の店先と、広島駅で
ビールスタンド重富というビールスタンドを運営しています。
ビールの美味しさ、楽しさを伝える「麦酒伝道師」を目指しています。

今日の放送は 2020年8月13日 9回目です
今日は 深堀君との 東京遠征旅行その2をお話します。


前回の放送で、学ボラさんが活動を続けているんだろうか? とお話しましたが… リスナーのケンジ君からメッセージをいただきました。
学ボラは健在です。
今も、にじいろ班(旧コロニー班)、えぼし班、きのこ班で活動してますよ。
ありがとうございます。
設立から考えると、もう40年位佐世保でボランティア活動を続けていることになりますね…現役の学生の皆さん! ありがとう! って聞いてないよね

重富と深堀君を乗せた山手線が新宿に到着。 オセロ大会の会場は、なぜか歌舞伎町です。父に頼んで、会場からいちばん近いホテル 新宿プリンスを予約してもらっています。 ホテルで荷物を下ろし、そこは20歳そこそこの男子2人です。 目の前は歌舞伎町…ネオンに誘われるまま、街の散策に出かけます。  どこか面白そうな店に入ろうか…とひそひそ話をしながらです。 でも、見た感じ どの店も入口が狭い、階段が急な感じ。
どこかのお店に声かけられたら考えようと 歌舞伎町を歩き回りました。
30分位歩いたでしょうか? どの店からも声がかかりませんでした…
諦めて、食事をして、ホテルに帰り。さぁ。お風呂です。
よく考えてみると、お風呂の介助は 初体験!
大きめのバスタブでしたので、石鹸で体を洗っていると、支える力が弱くなり
バスタブを深堀君が滑っていき、頭を ごつん! これはまずいと
バスタブの外から洗うのではなく、一緒にバスタブの中で 抱えて洗うことに。お風呂介助は小さなバスタブの方が 良さそうです。
その晩は、ベットから落ちないように、ベットを並べて就寝。
深堀君は、大きないびきをかいていますが、重富はなかなか眠ることができませんでした。 そのわけは最後にお話ししますね

さあ、今回の遠征の目的 オセロ全国大会です。
対戦相手に、深堀君が自分でコマを持てないので、彼が言った番号に私がコマを置くことの了解を得て、試合がスタートします…
九州大会では、車いすに乗っている青年を目の前にして、動揺していつもの実力を出せなかった人もいるとは思いますが…流石に、全国大会です。 九州内で敵なしの深堀君ですが 最後まで勝ち進む事はできませんでした。
とても悔しそうな顔をしている深堀君をよそに、帰りの飛行機の時間を気にし始めました。車いすでの移動は、かなりの時間の余裕が必要なのです。
今思えば、新宿からリムジンバスに乗ればよかったのですが…
山手線、モノレール、そして羽田空港へ向かいます。
ちょっと時間がありそうなので、お土産を物色し、搭乗手続きカウンターに
すると… スタッフの方が… 重富さん、すみません。 時間がありません。

到着がギリギリだったため、車いす用の昇降機バスが用意できません。
スタッフ用の自家用車に乗り、長崎行きの飛行機へ、そこから深堀君をお姫様だこしてタラップを昇り、そのまま座席まで。 多少腕力には自信があったので…
なんとか落とさずに席まで移動することができました。
おそらく、飛行機の出発時間を送らせてしまったはず。周りの方の目が痛い

話そうか 話すまいか 迷っていたのですが
浜松町で起きた もう一つの出来事をお話ししたいと思います。

深堀君が「トイレ」と頼んできました。
通常であれば、障害者用のトイレを探すのですが、見当たりません。
通常の個室に 車いすを突っ込んで、尿器(しびん)でいつものようにトイレを済まそうと思ったのですが‥ 深堀君が いつもとは違うリクエストがありました。「立ったままでやりたい」 と・・・
少し、意味がわかりませんでしたが、同じ男性として、座ってよりも、立っている方がおしっこが出やすいんだろうな…と思い、手すりのついた男性用の便器の前まで車いすを進め、彼を手すりに詰まらせて立たせ、その後ろから、まるで羽交い絞めをするかのような体制で重富が立って、介助します。 

すこしして、私の眼から 涙がこぼれ始めました。 そして、このトイレに誰も入って来ない事を祈りました! しかし、ここは浜松町です、後から後から人が入ってきます。
深堀君には、泣いている重富は見えないのですが… 隣の便器に立った人には丸見えです。 何故涙が止まらなかったのか‥‥

夜ベットの中で、なかなか眠れなかったのはこの出来事を考えていたからです。そして、1つの答えが見つかりました。 それは
重富がボランティアとしてではなく、障害者として見られている。
ボランティアがトイレ介助しているのではなく、障害者2人がトイレにしがみついていると思われていると感じたからだったのです。

私がボランティアをするのは、ボランティアしている姿を誰かに見て褒めてもらいたかったのではないか… 自己満足な活動を続けてきた自分に気が付いてしまい… 眠ることができませんでした。

飛行機は、静かに長崎空港へとおりたちました


第9回目の放送は ここまでです
次回は、えぼし班の活動についてお話したいと思います。

おしらせです

現在重富は、クラウドファンディングに挑戦中で
先日 目標達成しました。皆様、ご支援ありがとうございます。 
引き続き、ご支援を受け付けていますので よろしくお願いいたします。

コロナが収束するまでに、日本中のビールを美味しくするプロジェクトです。
ネットで「カナエンサイ夢」で検索してみてください。
2020年8月末まで実施しています。よろしくお願いいたします。

それと、明日14日の 朝9時頃ですが
広島FMさんに出演する予定です。 こちらも是非お聞きください。


「手入れの行き届いたビールは、笑顔を生み出します」
ビールスタンド重富マスター 重富がお届けしました。