見出し画像

第21回全国地ビールフェスティバル in 一関【2018年も行って来ました】

びーるのみたい。@ちゃーりーです。

みなさんは「全国地ビールフェスティバル in 一関」と言うイベントをご存知でしょうか?
年1回、お盆休みの翌週に行われ、今年で21回目となるこのイベントは、つまり21年目。
ボクはと言えば、岩手出身とゆーことも手伝って、いわゆるお盆休みを1週間ずらして、帰省の名目でこのイベントにほぼ毎回参加していたりします。

さて、このところは地ビール・クラフトビールブームと言われて久しいですが、メディア的にはやや下火感が否めない2018年の夏。
「クラフトビール」という単語こそ市民権を得たようにも感じますが、特にこれと言ったムーブメントが起こるわけでもなく、裏でジワジワと侵食している感触でしょうか。
また、クラフトビールマニア界隈でも、イベント数や情報数が多すぎてどこに行けばいいのかイマイチ掴みきれてない感があるように感じます。「近所でいっか」みたいな。これが地ビールとしては正しい環境にも思いますが。

そんな中、この一ノ関のビール祭りは毎回「お盆の翌週」を貫く覚えやすさと、岩手県内で唯一の全国的なビール祭りと言う記憶のキャッチーさもあるのか、現地の酒飲みを中心にガッチリユーザーを掴んでる印象があります。

今回ボクは「全国地ビールフェスティバル in 一関」に、土日の午後からの2日間参加してきました。

なんでも今回は過去最高の入場者数を記録したとか!
たしかに土曜はえらい混雑でしたが、日曜日は天気も雨が降ったり止んだりだったこともあり、見るからに客足の伸びていなかったにもかかわらずの最高記録とは、どんだけ金曜土曜の貯金があったのかよと。

[参考比較画像]
(上)土曜19時ごろ
(下)日曜16時ごろ

(数年岩手を離れてしまっているボクが言うのもなんですが)岩手県民性として、よっぽどのビールマニアでもない限りは、少し雨が降ったら足が遠のくのは間違いないし、普段飲んでる大手ビールで満足してるにも関わらず、いつもより高いビールを、しかも足代かけてまで飲みに行こうなんて狂気の沙汰だと思うんですよね。(←地元の友人談を少し脚色)(↓雨なので少し閑散)

今回が第21回目のこのイベントとのことですが、ボクはビールにハマる以前から、おそらく10回以上は参加していると思います。
そんなボク目線で今回のイベントを振り返り思うのは、現地の人達のビールに対するスタンスの変化。
ボクは割と各ブースの前で(迷惑ながら)出展者さんと語り合いながら飲んでる事が多いのですが、ビールを買い求める方々の注文の仕方が妙にこなれてきてるな、と感じる瞬間が多かったです。

数年前は「ヴァイツェンってなんですか?」「よくわかんないからオススメで」みたいな、飲めればいいや的な発注が多かったのですが、「どれが美味しいの?」「これは前飲んだから違うのがいいんだけど」みたいな発注を耳にする機会が多かったんです。

これって日常的なビール空間の無い地方の地域にしては画期的な事だと思うんですよ。
「ビールなんてどれも同じでしょ?」から、「美味しいビールを探してるんだよ!」と言うポジティブな変化。
これこそが、ビールが根付くという事なんじゃないかと思い嬉しくなりました。

スタイルがー、珍しいブルワリーのビールがー、とゆーのもまあ楽しくはありますけど、まずはビールの違いを楽しむことができる、違いが存在していることを知っている、みたいなのが、簡単なようで難しい。
これをクリアしようとしてクリアできてない地方のビールイベントがどれだけあるでしょうか?

ここ数年のクラフトビールブームの後押しもあるでしょうけど、21年間そこにあり続けると言う歴史の重みこそ語られるべきではないかと思ったりする訳です。

今回気になったビールっ!!

飲んだビールを全て紹介したいのもヤマヤマですが、飲み歩きを楽しむあまり、いつも残している感想を文字で残していなかったので、スポットライト!ということで2醸造所をご紹介。

Sakura Brewery(さくらブルワリー)さん

まずはこちら、岩手県北上市の醸造所「Sakura Brewery(さくらブルワリー)」さん。
数年前にお店にもお邪魔しましたが、イングリッシュスタイルの仕上がりはさすがですね。
今回はIrish Red Aleが抜群でした。

Voyager Brewing(ボイジャーブルーイング)さん

続いては和歌山から初参戦という和歌山県の「Voyager Brewing(ボイジャーブルーイング)」さん。
こちらもイングリッシュなスタイルのビール名が並んでいたので飲んでみたら、かなりアメリカンな仕上がりでしたw
お話を伺うと、最初はホップもイングリッシュだったそうですが、醸造2年目ということで、いろいろ試行錯誤を重ねてアメリカンホップを実験中なのだとか。
正直、名前とのギャップに疑問がありましたが、バランスとかはよかったので(特にIPAはアメリカンスタイルにハマっていましたし)気になりました。
こっそりイングリッシュスタイルのリアルエールとか期待してます。(こっそり

現地でしか味わえない郷愁と成長

来るたびに、いつもの「ただいま」な気分の安心感と、新しい発見が共存するこのイベント。
限定とはまた違った意味で、ここでしか飲めないビールたちと造り手さんたちと飲み手さんたちとの触れ合い。
足を運ばないと感じられない情緒がここにはありますね。
来年は皆様も参加してみてはいかがでしょうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?