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アサヒビールさん、クラフトビール参戦。その時、社内では。(という、酒場での噂話)

2017年7月21日。
日本大手のビール会社、アサヒビールさんがクラフトビール参加を表明した、というニュースが流れていました。

多分に漏れず、ビール好きとしては気になるニュースではありましたが、その日は前々からとある飲み会の予定がある金曜日。
その日の仕事を終え会場に向かうと、貸切の会場はすでに満員状態。どうにか駆け付け一杯を決め込むと、あまり見覚えのない方々のテーブルにお邪魔し1度目の乾杯を決め込みました。

ビールの場、というのは不思議なもので、乾杯するだけで何かしらの仲間意識が芽生えるもの。
この日も乾杯を皮切りに見知らぬビール紳士の方々とのコミュニュケーションがスタートしました。

※画像はイメージです。


その日の出会いは運命のいたずらで、同席した紳士の方はアサヒビールさんの自称関係者の方でした。
それを知ると、当然話題は冒頭のアサヒビールさんクラフトビール参入の話へ。

日本の大手ビール会社のクラフトビール化といえば、今やその代表格はキリンビールさんのスプリングバレーブルワリー。

サッポロさん、サントリーさんもキリンに続けとばかりに2015年9月頃から参入を表明したものの、気づけば大きく溝を開けられていると言って差し支えない状況です。

ではなぜ、このタイミングでドライの巨人・アサヒビールがクラフトビールへと舵を切るのか。

確かにクラフトブーム以前から、今でも、金色の雲の下(東京・浅草のアサヒビール本社)では、ヴァイツェンなど提供していて、飲んだ人の評価も悪くはない。しかし、それ以上でもそれ以下でもない現状で、どう広めていくのか。

むしろ、近年はスーパードライシリーズで、ドライらしからぬ、ドライの面影もないビールを量産しておきながら、クラフトビールという保証のないラインナップを構築しようとしているのか。

そもそも、売る側として、社内にクラフトビールは知識として浸透しているのか。そしてどう評価されているのか。

……およそ、30分以上に渡って話を聞き出していました。

それらの答えは「ほぼ同意」といったものでした。

組織の規模が大きいというのもあると思いますが、社内でも「なぜドライではなくクラフトビールなんだ?」「そもそもクラフトビールとはなんだ?それでドライに勝てるのか?」という懐疑的な声が渦巻いているとのこと。

「ビールはドライ」という、ある意味左団扇の鉄板商品がある中で、あえてクラフトビールという新ジャンルを打ち出すという意味。

これを消費者のみならず、社内でも共通認識として持てていない状態での船出。この先いったいどんな旅路になるのか。

よほどの事がない限り、スプリングバレーの影を踏む事すら難しいのではないかと感じた夜でした。

ま、あくまで飲み屋で聞いた裏付けのない噂話ですけどね。

〔2017.07.26記〕



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