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ママ垢という世界

ママ垢マタ垢

ママのアカウント、通称ママ垢。
妊婦のアカウント、通称マタ垢(マタニティ垢)。
「ほかってくる」「●REC」みたいなやり取りをしていた頃からTwitterの海に生息していたわたしは、長男を妊娠してから当然のようにママ垢、マタ垢界隈(以下、ママ垢界隈)に足を踏み入れ、過ごしていた。
過ごしていた、というのもわたしはつい先日この界隈から抜け出した。
約2年過ごしてきた場所だけど、自分には向いてないと思ったから。
ママ垢界隈を否定するつもりは全くない。本当によく出来たシステムだと思う。
ただわたしみたいに、性格によっては(わたしは産後うつを発症した)向いてない人もいるなと感じた2年だった。

上手く使えば最高の場

ママ垢は基本的に2021nov_babyみたいなタグで同じ時期に生まれた子のママが繋がる。そこで情報交換をするのだ。
交換する情報は「このアイテムがいい!」から「今日のおかいつ(おかあさんといっしょ)」まで様々。
コロナ禍で児童館などに人がなかなか集まらない今、これがかなり便利だ。気軽に同じ月齢の子と繋がれるのだから。
わたし自身、何度この情報に助けられたか。
Twitterを見て買った子育てアイテムもたくさんある。
夜中にTwitterに浮上すれば、同じように深夜授乳や夜泣き対応しているママがいることがなんと心強いことか。
自然と子育てに関係する、しかも自分の子の月齢に会った情報が集まってくる、このシステムは最高だと思う。

使い方を誤ると闇

こんなに最高の場であってもやめたからには理由がある。
何度も言うがママ垢界隈が悪いという訳では決してない。
これはわたしの問題。
しかし、メリットでもある「同じ月齢のママが集まる」、これが場合によっては厄介なものになる。
そう、わたしはママ垢界隈では絶対してはならない「比較」をしてしまった。
子どもというのはほんとに性格特性が全く違う。比較しても仕方ない。頭では分かっているのに。
ママの頭の中はいつも悩みでいっぱいだ。
「体重あんまり増えてないかな」
「寝返りなかなかしないな」
「離乳食食べないな」
「全然寝ないな」
そんな時Twitterを見ると自分の子ができていないことができている投稿がある。
これが性格によっては更に悩みを増幅させてしまう。
うちは顕著だった。
うちは兄弟揃って全く寝ない子だ。
長男は未だに夜泣きをするし、次男も夜通し寝はおろか昼寝も短い。
それでも生まれてすぐからジーナ式をしていた次男は長男よりはまだ楽だった。(ジーナ式育児については別のノートにまとめようと思う)
月齢が上がるにつれ眠れる子が増える。
そうすると夜中にTwitterを開いてもTLが流れない。
今日も大変だったな、全然眠れなかった、と思いながら翌朝Twitterを開くと、「夜通し寝た!」「10時間も寝た!」「はーすっきり💕」みたいなツイートが並ぶ。
これがかなりきつかった。(根本的に寝不足だったからこそ)
余裕が無い心だとこれが「マウント」になってしまう。
更に、うちの子たちは起きている時間が長いからか、運動機能の発達は早かった。
長男は8ヶ月でひとり歩きをした。次男も3ヶ月で寝返りをした。
何も考えなければ「寝返りした!!!」とか呟けるのだが、自分が人のツイートを「マウント」と捉えてしまったせいで、自分のツイートもマウントと思う人がいるのではないかと考えると、自由にツイートすることも出来なくなった。
これではもうTwitterは楽しくない。
こんな楽しくない場所は敢えている必要が無いなと感じ、離れた。

ママ友問題

わたしはほぼコロナ禍でしか子育てをしたことがないので、ママ友というものを人から聞いたものやドラマなどでしか知らない。(公園とかで集まって子供の話をするイメーシがある)
ど偏見だけど、ママ友グループから外れないようにしたり、謙遜しながら自分の子自慢してると思ってる。
今は対面で話すことも減ったし、SNSで遠くの人とも繋がれるようになって、きっとそのママ友問題がママ垢界隈で生まれてしまったんだと思う。
気にしない人は気にしない。寧ろ何度も言うけどママ垢界隈はほんとにいいものだ。
これは完全に受け取る側の問題。わたしの受け取り方の問題。
だからママ垢界隈を叩くつもりはさらさらない。
なんなら、心に余裕が生まれたらひょっこり戻るかもしれない。
ただ、もしわたしと同じようにママ垢界隈で「上手く過ごせないな」と感じている人がいたら、「大丈夫だよー私も同じだよー」って声をかけてあげたい。この記事がそういうものであったらいいなと思う。
ママもパパも毎日お疲れ様。

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