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ミツロウキャンドル作り

昨日は県内にある放課後児童クラブ(学童保育)で、小学生と一緒にミツロウキャンドルを作りました。飼い慣らされた中高生、あるいは他人や社会の目を気にし始める大学生などを相手に話をするのはある意味では楽ですが、小学生に場合は、一瞬でも気を抜くと無秩序状態になってしまうのでいろいろと大変です。

ところで、放課後児童クラブは現在、「公設民営」の考え方を基に、指定管理者制度を導入しています。公共サービスを民間事業者が行う事によるメリットはいろいろとありますが、一番のメリットはサービスの質が向上する事です。指定管理者は入札によって決定されるので、コストを抑えつつもより良いサービスを提供しようと企業努力をしなければなりません。今回のミツロウキャンドル作りもそういったサービスの一環です。

また一方で、指定管理者になると一定の財的基盤が出来るので、年々競争は激化しています。競争は社会全体を成長させるという考えは間違っていませんが、サービスの質の向上とコスト削減を両立させる事には限界があり、それを行政側がきちんと理解しているかと言うとそうとも言えない現実もあります。また、指定管理者制度に関わらず、人間を競争に駆り立ててゆく所謂ネオリベラルな政策は、最終的には社会全体を疲弊させるだけで、本質的な豊かさを目指す政策とは対極にあると思っています。

話が逸れましたが、ミツロウのキャンドルを時間内に何とか作り上げた私は、子供たちに向かって「今年のクリスマスはロウソクに火を灯そうね!」と伝えました。一回言っても誰も聞いてなかったので、2回、3回と繰り返し伝えた次第です。「ロウソクに火を灯す時はお部屋の明かりを消すと綺麗だよ」とも伝えましたが、今度は誰も聞いてませんでした。

今年のクリスマスは私もキャンドルに火を灯して喧騒から離れ、何もせずに静かに過ごすのが良いかもしれません。

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