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ボカコレくん、改名効果と広告効果は分けろよ、まやかすな

くりたしげたか氏のツイート

くりたしげたか氏が2月28日にボカコレアプリの"名称変更した効果"の続報をツイートしました。2022年1月の時点で、それまでに比べてボカコレアプリの新規インストール数が15倍になったとのことです。
上記ツイートのリプ、引RTはほぼすべて賞賛の内容でした。
わたしも喜ばしいことだと思います。
でも違和感に気づいてしまい、何も言わずに心に閉まって葬るのは忍びないので書き残します。
一言でいうと「これ名称変更の効果じゃなく広告効果なんじゃねーの」ということです。(※さらに各機能追加・改善が加わります)

新規インストール数の推移(15倍!)

2022年9月26日iOS版、29日にAndroid版ボカコレアプリに名称変更、ボカコレイベント(ボカコレ2022秋)は10月7日~10月10日。
11月には1回、新規インストール数が微減しています。
その後、12月1月から明らかに広告の出稿数が増えていたのが体感としてあります。
そして出てきた結果が、1月の新規インストール数の爆増。
(2月も全体的にいろんなサイトでボカコレアプリの広告を見ました。)
それを勘案すると、広告効果を加味しないことにした、名称変更とボカコレイベント開催による新規層の参入効果は、(2022年9月に対する10月、または11月分の増加も合わせて)2倍~3倍ではないのか、というのが個人的な見解です。

"名称変更も一連のプロモーションの一部で、名称変更がなければインストール数が15倍もなかった"という意見は一理あります。
ただ、私はNicobox時代のアプリの時点(例えばボカコレ第1回開催の2020年冬より以前)で、ボカコレイベントに割けるリソースを他サービスにまわし、Nicoboxにコメント機能等を付加しつつ、宣伝をすることで中長期的にプロモーションを繰り返せば、現在の時期になる頃には今回の効果を上回っていたのではないか…もしくは上回らずともニコニコ自体のイメージが向上していたのではと穿っています(検証不能ですが)。
また、すこし論点がズレますが、今回、名称変更と広告を同タイミングでやっておけばもっと新規インストール数が増えたのではないかとも思っています。「爆増した要因が"名称変更"にこそあって、15倍は奇跡的な数字…」そのように求めるのは行き過ぎだと感じます。

ですので、
「"15倍"という数字は今回の名称変更による効果だ」
というのは不十分な説明で、
「"名称変更を含む一連のプロモーション"により、今回は15倍という結果になった」が適切かなと思います。

「なぜそんなことにこだわるか、些細なことじゃないか」
と思われる方が多いとおもいます。
私がこだわるのは、理由がいくつかあります。

こだわる理由

私はもともとNicoboxからボカコレアプリへの改名は反対派です。
ボカコレアプリへの改名により、今後ボカロの凋落に引っ張られてニコニコが先にサ終するリスクを負ったと感じます。

そして、"名称変更をしたから成功した"、という認識が実際の要因より過剰に評価された場合、他のニコニコ関連のサービスも"ニコニコ"の文字が消え去る可能性があるということです。
それはニコニコ系サービスのアイデンティティの崩壊に繋がります。

現在ニコニコ大百科は「ニコニコ動画に投稿されているボカロ曲の説明」というカタチから「ネット上にあるボカロ曲の説明としてニコニコ大百科を借りている」状態になりつつあります。
可能性の話ですが、ニコニコ大百科においては、ニコニコとボカロの主従関係ではボカロが"主"でニコニコ係が"従"になる、そういう可能性があります。
その認識がさらに進むと、"ニコニコ"大百科という名前である必要がなくなっていきます。
"ニコニコ大百科からニコニコの字を取り去る"。
そっちのほうが便利で有用だと思う人が出てくるかもしれません。
(ここだけの話、私も"ニコニコ"の文字には手垢がつきすぎてるイメージがあります。ただ、手垢も含めて全部愛してますが)。
すると、「じゃあニコニコ動画も"ニコニコ"の字がいらないじゃん、だって"ニコニコ"の字が無いほうが伸びるんだから…」と、ニコニコ動画から"ニコニコ"の文字が消えることも考えられます。
「そんなのありえない」ってほとんどの方が思うと思います。
ただ私はニコニコのアイデンティティにずっと思い入れがあったので、Nicoboxがボカコレアプリに名称変更する時点で「そんなのありえない」と感じていました。そして現実に、今回"Nico"の字を取り払って別の名前にすることで数字が伸びた。
「じゃぁ他にもやってみようか…」
・・・

少しだけ「(名称変更は)本来ありえないことだった」とわかってもらえたでしょうか。

実際は、ニコニコ動画から"ニコニコ"の字が消え去る可能性はかなり低いと思います。ですが、他のサービスから"ニコニコ"の文字が消える可能性があると考えています。たとえばニコニコモンズ、ニコニ立体。

ですので、今回新規インストールが15倍に増えた原因は、名称変更のみにあるのではなく、一連のプロモーションにある、そしておそらく広告による効果が強いという認識でいてもらいたいと私は思っています。

本題は以上。

他の成功要因

今回は先に思いを伝えるために"改名効果"と"広告効果"の二項を特に挙げましたが、成功要因は他にもあります。
ボカコレアプリはボカコレ2022秋(10月)直前の2022年9月以来、
・改名
・いいねボタン追加
・他サイトへ動画広告(tiktok等)
・カバーMIX機能追加
・検索結果の連続再生機能追加
・ボカロプレイリスト企画を企画

やってます。改名以外もいっぱいやってます。
なおさら「改名のおかげで伸びたんだ!」と単純に言えないかなと。

敢えて書くことで願掛け

また今回の改名問題からつらなる一連の事象において、
ニコニコ界隈では内ゲバっぽいくすぶりも、チラホラ見られました。
私が「改名効果と広告効果は分けろよ、まやかすな」というツイートから場外乱闘が見えちゃったり。

ボカコレ広告関係を振り返ると、
・ボカコレアプリ広告が出たときに「千本桜がボカロの原点」と書かれて荒れたり、
・ちょっとアプリ広告の内容に疑問を呈したらものすごい勢いで別ユーザーから発狂された
そういうこともありました。

おそらく、次回のボカコレではより適切なタイミングでの広告や、新企画、新機能の発表によりさらにボカロ界隈が盛り上がることが予想されます。
その前後で、運営を妄信してる信者や、ネガティブな言動を一切拒絶する者数字が伸びないことによる各ユーザーの不満と、そのつぶやきに対する別ユーザーの過剰反応・被害妄想により、終始穏やかに終わることはないと思われます。
↑上記の文、敢えてここで書くことで願掛けとします。

そこをどうするかは運営次第です。
私は"過熱した祭りは工作と見分けがつかない""荒れも盛り上がりの一部""妄信者はぶっ〇す"と思ってますので、どうあれ滅茶苦茶底抜けにニコニコ動画を楽しみ尽くします!!!!

おわり

※そろそろ最大級のダウナー記事とエンターテイメントなアッパー記事書いて落差で風邪引かせたい

おまけ

2022年12月1月のボカコレイベント・アプリの宣伝

twitterのボカコレ公式アカウントは以前からありましたが、ボカコレ2023春の本格的な告知は12月20日からのようです。ボカコレアプリの広告は12月29日ごろでしょうか。
12月20日
#ボカコレ2023春開催日程決定

\#ボカコレ2023春 開催記念🎊/
3か月連続プレゼントキャンペーンを実施

12月25日
#髙塚大夢(#INI)によるバルーンのパメラ
歌唱パフォーマンスの模様公開

12月29日
YouTubeで流れてきたやつにまさかのリリカww
ボカコレ?っていうCM

1月13日
【ボーカロイドの原点にして頂点】
大胆不敵にハイカラ革命~

※1月以降は「ボカコレアプリ」の広告(動画広告)は増えていき、2月はさらに露出が増えました(いろんなサイトで静止画タイプの広告を見た)。

tiktokへのボカコレアプリの広告

Twitter検索"ボカコレ tikotok"でヒットする広告ツイートは、2月9日が最古です。
2月9日ボカコレ【公式】の投稿動画を楽しみましょう!
2月11日ボカコレ【公式】の投稿動画を楽しみましょう!
2月13日ボカコレ【公式】の投稿動画を楽しみましょう!
1度は聴いたことがある?特徴的な歌詞が中毒性高すぎるボカロ曲!
2月16日私が踊ったダーリンダンスが、ボカコレさんのTikTokを通してたくさんの方に見ていただけてるみたい……
ボカコレがTikTokをやってる…?


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