人生をサバイブすることは簡単じゃない!

どの時代も生き抜くことは簡単じゃないと思う。遥か昔、人類がまだ文明さえもない狩猟民族だったころは食料を得ることさえ大変だっただろう。農耕を覚えても不作の年もあっただろうし、自然との闘いには多大な苦労があったはずだ。現代社会では文明により様々なことができるようになったが、それでもなお簡単に生きることはできない。

私が20代の頃は強がっていたが本当に自信が無くて、なんとかして一刻も早く精神的に自立したいと思っていたができなかった。その一番の理由は収入だ。進学校を経て大学まで卒業したが就職活動はそんなに上手くいかず、ブラック企業を転々とし、貯金もできずに不安定な収入といつまで仕事を続けることができるのか分からない不安の中で日々を生きていたなと懐かしく思う。

さて、ここで私が息子に伝えたいことはすごくシンプルだ。息子に対して、どのような人間になってほしいとかどんなことを成し遂げてほしいとかは一切ない。苦労はあっても精神的に満ち足りて、笑顔の多い日々を過ごしてもらえればそれで充分だ。ではどうすれば精神的に満ち足りた人生を送れるだろうか。私なりの結論を述べたいと思う。

先にもの書いたように、それには精神的な自立が最も必要だと思う。私の場合、そのためには自分自身で生活できるだけの収入と少しの貯蓄が必要だった。親に頼らずにそれができるようになるまで本当に不安だった。いつまで親のすねをかじるのだろうと自分自身を情けなく思っていた。30歳を過ぎて今の仕事に出会い、やっと収入面で自立することができてから、本当に心が自由になった。俺は自分の足で立っているぞ!と本当の意味での自信を手に入れたのだ。

2024年現在。厳しい競争や理不尽なルールに晒されてタフに育った昭和生まれの私でさえ苦労したのだから、より過保護に育った若い子たちは精神的に自立するのにより一層苦労するかもしれないと思う。

仮に息子が競争をさせられずに可愛がられるばかりで大人になったとしよう。ところがだ。社会に出た瞬間に突然競争が現れる。理不尽にまみれた社会生活も待ち構えているだろう。それらに伴うストレスも大きい。これは避けようがない事実だ。企業競争もあるし、個人競争もある。良い評価を得て、良い仕事を得ることができなければ、お金を得ることができない。狩猟社会で食料を得るのに苦労したり、自然との闘いに苦労する農耕などと同様に、現代社会なりの闘いがあり、それを避けて生き抜くことはできないはずだ。

現代社会を生き抜くってそういうことだよ、ってのをまずは知識だけでいいので知ってほしい。サバイブするのは簡単じゃないのだ。だけど親の保護を飛び出し、人生を自分の足で歩き始めると世界は一変する。本当の心の自由を手に入れて、素敵な日々を楽しんでほしいなとマジで思うのだ。

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