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風のファイトのラストページを描く

ラストページを公開で描いていました。ネタバレを作者がしてしまうという前代未聞の出来事だと思うんです。このラストシーンは最初は、希望に向かって進むという感じのハッピーエンドで終わらせようと思ったのですが、事なかれ主義みたいな感じがして、とても気になったので大幅に変えました。

風が目が見えなくなってしまったというのを引きにしただどうかと思ったんです。漫画用語の”引き”というのは、このあとどうなるの?的なシーンを入れることで、次回も見てみたいと読者に思わせるテクニックのことです。

マンガ「ワンピース」のルフィは泳げません。1話では彼の幼少期がでます。その彼は海賊に、俺も海賊になりたいから船に乗せてくれと頼むのです。海賊の船は大きな船です。ですがラストに海賊王になるといってルフィが漕ぎ出したのは丸太です。おぼれでしまえば命がない彼にとって、相当な覚悟が必要だったと思います。その覚悟をしてまでも、夢をかなえる。

風にも覚悟をしてほしかったんです。視力がなくなったから、もうこの道しかないという覚悟を。

僕は盲目の旅芸人瞽女をアニメにしようと思っています。昔、幼い女の子は失明した時に瞽女になるか按摩になるかの人生の選択を迫られます。失明した自分に対し覚悟がないと瞽女になると決意はできないと思うんです。なので瞽女さんは覚悟をして生きているので、あの素晴らしい三味線演奏ができるのではないかと思っています。

選択肢が色々あるうちは、どれにしようかなで終わってしまうのですが、これしかないと思ったら相当な覚悟がないと、前に進めません。

これから風がどうな風に前進むのかまだ作者としてアイディアは何一つありません。(というか1話も仕上がっていないのですが)

でも失明して人生のどん底に落ちてしまったと感じる風が

どん底に落ちてもラッキー、見上げるしかない上には希望しか見えないから

と光を見てくれることを願っています。というか私が描かなくてはそうならないのか。

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