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井戸って実際どうなの?

 前回の投稿で、土地を購入する前にしっておきたいことで取り上げた井戸について、今日はお話ししようと思います。
 マイホームを検討する時におそらく、一握りの方は井戸ってどうなの?と気になる方がいらっしゃるのではないかと思います。今日は私の経験したことを執筆します。

井戸水は水質にばらつきがあるもという認識で取り扱いが難しい!

 まず知っておきたいのは、井戸水は水道水と違い、地面から汲み上げたのものをそのまま使用します。水道であれば、水道局等が水をきれいにして配水しているので、一定の水質基準を満たした「品質の安定したもの」といったニュアンスで取り扱っています。
 井戸水はそういう意味で、何が混入しているか分からないという取り扱いを受けるので、後で記述しますが、生活用水として使用するには様々な制限がかかることを最初に知っていただきたいと思います。

井戸を掘る前には事前に調査を行いましょう!

 井戸を掘って水が湧くかどうかは、最終的には運次第です。
 地中深くに川があると思ってください。その川がどこにはしっているかは地上からは見えずそんな機械もない。だから、その川が掘った位置にあるかは掘ってみないと分からないのです。近隣を掘ったことのある井戸業者であれば、経験からある程度の推測はできるのでしょうが、確証は得られないらしいです。
 簡単に言うとそれだけの話です。

 近隣の家で数軒がでているのを確認して、掘ってたしかに水はでてるけど、使うのに必要な水がとれない。。なんてこともあります。
 これは地中の川に流れる水が他でも取水しているため、川の水量が枯渇している状況だと考えられます。

 このように、井戸は掘ってみないとわからないことがたくさんあるので、よく言うのは、井戸はギャンブルだと言います。
 実際、私は運がいいことに、大量の水が常時汲み上がっているのですが、その経過としては、本当に運がよかったなと思っています。

 私は実家がすぐ近くなので、実家の井戸でたこ糸を使って井戸の深さを調べました。そうすると約80mぐらいでした。
 私のマイホームの工事中、井戸屋にそれぐらいの深さで出たというふうに伝えました。しかし、その深さに水はないと井戸屋に言われました。
 結局、諦められないので、そのまま20mほど掘りすすめた結果、水が大量に湧きました。その深度で水を汲み上げるようにして、なんとか取水に成功したのですが、井戸屋に聞いてみると、井戸水があるかどうかは、土の色で判断するらしいです。水があるところは土の色がかわっているみたいです。もちろんそうでない場合もあるみたいです。
 なので、本当にギャンブルだったなと思っています。

 そういったことから、事前に調査をしたほうがいいことは以下の事柄です。

・近隣の井戸の取水状況
 汲み上げ水量のかくにんや、汲み上げている戸数
・近隣の方へ井戸水を生活用水として使用しているかヒアリングを行う
 (これができるとすごくよい)(あくまで参考程度に聞いてください)
・井戸業者へのヒアリング
 水が自噴しそうか。水が生活用水として使えるか(業者に聞いてもほとんど分からないと思いますが、掘って水が出て使えません状態が一番悔しいので。)

 少しでもギャンブル性をなくして、ジャブジャブ水を使える井戸を掘り当てましょう!

井戸水は使用開始前に必ず水質検査を行いましょう!

 井戸は前述の通り、品質の分からないものとして取り扱われます。
 その水は本当に飲料水として使えるのか。見た目だけでは判断がつきません。
 一つイメージを持っていただくなら、道路に埋まっている融雪をご存じでしょうか。融雪はだいたいが、井戸水を利用しています。融雪が設置されている道路で、オレンジ色に道路が着色されているのを見たことはありませんか?あれは汲み上げられた井戸水の中に含まれる成分が原因で、着色されているものがほとんどみたいです。
 そんな水飲めませんよね?
 こういった恐れがあるので、使用開始前に水質検査を業者に依頼して、安全に使用可能か事前チェックを行いましょう!また、一定期間使うと水質が変化するおそれも考えられるので、定期的に再度検査をすることもおすすめします。

井戸の水は使い放題!でも損をする場合もある。。

 井戸は間違いなく使い放題ですが、損をすることもあるので、以下に記載します。

・下水道料金が高くなる
・湯沸かし器の保証が適用されなくなる
・クロスコネクション(上水道と井戸水のハイブリッド水は禁止)

 まず下水道料金ですが、普通、上水道を使用していると、水の使用量を計測するメーター(計量器)によって管理していますよね!そのメーター値をもとに上水道と下水道の料金を算出していることは、ほとんどの方は分かると思います。
 しかし、井戸水の場合、そのメーターを設置する必要がないので、下水道にどれだけ水を流したかが分からないといったことになります。
 そのために、井戸水を使用している場合、家族構成をもとに、定額で支払う形になることがほとんどかと思います。私が所属している自治体では、この徴収料金が井戸水の場合、普通よりも高いことが分っています(あくまで普通に水を使っった場合です)。

 次に湯沸かし器ですが、井戸水にはカルシウム成分が多く含まれる場合が多く、この成分が水道管内を詰まらせる原因になることが多いようです。なので、湯沸かし器のメーカーは故障の原因になるとのことで、5年?の保証の適用外として扱っているところがほとんどだそうです。
 それはリスクが高いと思い、ネットで何かないかさがしたところ、「エミール」というものを見つけました。エミールはよく工場でよく使用されているもので、配管内のつまりを抑制する働きがあるそうで、この製品を使用することで、湯沸かし器の保証期間を肩代わりしてくれるのです。私の家では、これを採用しており、2年たって不具合は起きていません(まだ、年月としてはあまりたっていませんが)。

 クロスコネクションとは何か。例えばお湯を40°で使用する場合は、80°のお湯に水を混ぜて、温度調節を行って、蛇口少し手前で混合して一つの口から排出しています。これをお湯は井戸水で、水は水道水として利用する方法をクロスコネクションといい、その接続方法は禁止されています。
 前述したように、井戸水は品質の不確かなものとして扱われているため、井戸水が水道水に混入すると水道水の品質確保ができなくなるため、そういった禁止事項として、水道法のなかで謳われています。
 参考までに、私の家では、トイレ、風呂、洗面台、キッチン全てに井戸水、キッチンにもう一つ上水道用の水栓を設け、常温でしか使えないというふうに分けました。
 いざ地震等が起こった際に、井戸水が使えなくなる可能性を考えてそのようにしておきました(毎月の水道基本使用料が痛い)。

井戸は定期的に掃除が必要!?

 私の家では、玄関の目の前に井戸を置いていることもあり、きれいにする必要があると思っているので、年4回程度の頻度で掃除を行うようにしています。小さい子供が井戸で遊ぶこともあり、きれいしておかないと不安もあるので。。
 直接関係ないとはいえ、自分たちが飲む水の汲み上げ所なので、印象だけでも綺麗にしたいとい思いです。
 余談ですが、おそらくほとんどの場合で、井戸のたつ、いけ、ます、はコンクリート製になると思います。私はできるかぎり柔らかいブラシで汚れをとるようにしていますが、最近コンクリートの表面がはげて、ツルツルだったのがザラザラになってきて、このままいくと、ものをかえないといけなくなるので、詳しい方どうやって掃除をしているのか教えていただけると幸いです。

 長々となりましたが、拙い文章とは思いますがここまでご愛読いただきありがとうございました。

 最後に、この記事が参考になったと思っていただけたら、「スキ」、「コメント」をいただけると幸いです。
 どうもありがとうございました😊!

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