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ChatGPT生活のススメ~子どもの気持ちになってどんどん聞いてみよう~

このブログでは、私が日常でChatGPTを使った事例を紹介していきます。

最先端の情報よりも、基本的な使い方が主になります。「今さらChatGPTを触るのは遅いかも…」と思っている人にぜひ読んでいただきたいです。一緒に日常で活用していきましょう。

※本ブログでは、執筆時点のChatGPT Plusの機能を利用します。


昔はみんなスマホにも抵抗があった

スマートフォンを持ち始めた頃を覚えていますか。私の周りには、「ガラケーで十分」「機能がたくさんあって使いこなせない」と言っている人が多くいたことを覚えています。

今はどうでしょうか。周りを見渡せば、ほとんどの人がスマートフォンを持っています。スマートフォンだって、日々進化して最先端の機能は増える一方です。でも、誰も最先端の機能を知らないことを気にしません。自分が使いたい機能が一定使えればそれでよい、と思っているからですよね。

ChatGPTを始めとした生成AI(以下、ChatGPTと記載します)も同じです。やれることは確かにたくさんあるし、情報も日々増えていきます。けど、全部使う必要はありません。自分が使ってみたい、と感じた使い方だけ使ってみて、改善しながら自分に合った使い方を見つけていけばいいのです。

Google検索代わりに使ってみる

そうは言っても何から使っていいのかわからない、という方もいらっしゃるかもしれません。日常的に使うことに慣れるために、何か調べものがある(ググりたい)ときに、代わりに使ってみることを提案します。

ChatGPTでは、インターネット検索とは少し使い勝手が異なりますが、使用してみるタイミングとしてはちょうどよいのではないか、と思います。

例えば、「DX」という言葉について知りたいとします。

Google検索では「DX」、「DX とは」「DX 進め方」といった形で検索します。知りたい単語や、関連単語を並べることが多いでしょう。そして、検索結果に満足しなければ、検索窓に単語を追加したり、新しい単語を入れるなどして、求める結果が出るまで検索を繰り返します。

ChatGPTでは「DXについて教えて」と、話し言葉で伝えることができます。出力した結果に満足しないときは、どこが満足しないのか、どういう出力をしてほしいのかを、その会話に続けて、話し言葉で伝えていくことで、自分が求める答えに近づけることができます。入力内容を変更することで、出力を改善していく流れは、Google検索と同じ、とも言えます。

以下、ChatGPTで調べものをしたときのやり取りです。

私:
DXについて教えて

ChatGPT(GPT-4):
DXとは「デジタルトランスフォーメーション」の略称で、企業や組織がデジタル技術を活用してビジネスモデルや業務プロセス、組織文化などを根本的に変革し、イノベーションを推進して競争力を高めることを指します。DXは単にITシステムの導入や更新にとどまらず、データの活用、顧客体験の向上、新しい価値の創出など、組織全体の変革を目指すものです。

DXには以下のような特徴があります:
顧客中心のアプローチ:顧客のニーズや体験を理解し、それを中心にビジネスモデルやサービスを再設計します。
データの活用:ビッグデータやAIなどの技術を用いて、収集したデータから洞察を得て意思決定を支援します。
アジャイルな組織文化:迅速な意思決定と柔軟な業務遂行が可能な組織文化を構築します。
イノベーションの加速:デジタル技術を活用して新しいビジネスモデルやサービスを開発し、市場に投入します。
セキュリティとプライバシーの確保:デジタル化に伴うセキュリティリスクやプライバシー保護の重要性が高まります。

DXの実現には、テクノロジーだけでなく、リーダーシップ、組織文化、スキルセットの変革など、多面的な取り組みが必要です。また、持続可能な成長を目指すためには、継続的な学習と進化が求められます。

私:
箇条書きでまとめて

ChatGPT(GPT-4):
DX(デジタルトランスフォーメーション)についての要点を箇条書きでまとめます:
定義:企業や組織がデジタル技術を駆使してビジネスモデル、業務プロセス、組織文化などを根本的に変革し、イノベーションを推進すること。
顧客中心:顧客のニーズや体験を深く理解し、それを中心にサービスやビジネスモデルを再設計。
データ活用:ビッグデータ、AIなどを活用し、収集したデータを基に洞察を得て、意思決定を支援。
アジャイル組織文化:迅速な意思決定と柔軟な業務遂行を可能にする文化の構築。
イノベーションの加速:デジタル技術を利用して新しいビジネスモデルやサービスを開発、市場への投入を加速。
セキュリティとプライバシー:デジタル化に伴うセキュリティリスクとプライバシー保護の強化。
多面的な取り組み:テクノロジーだけでなく、リーダーシップ、組織文化、スキルセットの変革も必要。
継続的な学習と進化:持続可能な成長を目指し、継続的な学習と進化が求められる。

ChatGPT(GPT-4)との会話

情報を調べる時の特徴・注意点

Google検索との違いをまとめます。

特徴(Google検索との違い)

  • 知りたいことを話し言葉で聞くことができます。

  • 出てきた結果に対して、追加で質問したり指示したりできます。

  • Google検索では、検索結果の各種サイトから、自分に合った答えを探しに行く必要がありますが、ChatGPTは質問に対する答えをまとめてくれます。

  • 回答は、毎回生成されるため全く同じ回答にはなりません。言い回しだけではなく、回答方法や内容も大きく異なることがあります。

注意点

ChatGPTで情報を調べる場合、注意しておくことがあります。

  • 時事ネタはあまり得意ではありません。ビジネス用語などの一般常識の方が得意です。

  • 出力結果は、事実と異なる場合があります。出力された結果を仕事で利用する、発信するというときには、他の情報源と照らし合わせる必要があります。

  • 無難なことを言う場合が多いです。十分に知っている分野について、新たな示唆が欲しい場合は、入力文(プロンプト)の工夫が必要です。

これらの注意点は、生成AI全般の特性からくるものです。ChatGPTは、質問されたことに対して、スラスラ答えてくれるため、うっかりそのまま信じてしまいそうになります。ですが、うのみにしないことは大切です。とはいえ、Google検索や専門家であっても、100%正解だけを言うわけではありません。どのような情報でも、適切な距離を保ち、検証する気持ちを持つ必要があります。

知識豊富な親戚のおじさん、くらいの距離感でいい?

ChatGPTで物事を調べる時は、物知りな親戚のおじさん、くらいの距離感がいいのかもしれません。「このおじさん、いろんなことを教えてくれるけど、たまーに、嘘も混じっているんだよな。正しいかどうかは、別の方法でも確認しよう」くらいで捉えておくのはいかがでしょうか。(親戚のおじさんの話を、検証せずに仕事の資料に載せることはしない、ですよね)

なお、ChatGPTの有料版(GPT-4)を使用することで、回答精度が上がり、嘘を回答することが少なくなります。また、WEB接続する機能もありますので、時事ネタについても回答してくれます。ChatGPTの無料版しか使ったことのない方は、有料版($20=約3,000円)へのアップグレードも検討してみてください。

魔法の言葉「小学生にもわかるように」

以上の、ChatGPT特徴や注意事項を頭に入れたら、気になったこと、調べたいことを、どんどんChatGPTに聞いてみましょう。わかったつもりになっている一般常識、いまさら聞けないビジネス用語、〇〇業界の当たり前、何でも教えてくれます。

 こうした情報を検索して収集する場合にも、文章を入力する際に「役割」や「背景」を入れることは有効です。
(例:IT業界のCTOとして教えてください)

さらに、検索結果を理解しやすくなる魔法の言葉として、「小学生にもわかるように」と入れると、子どもでもわかるような文章を生成してくれます。

(先ほどのやり取りの続き)

私:

小学生にもわかるように教えて

ChatGPT(GPT-4):
DX(デジタルトランスフォーメーション)について、小学生にもわかるように説明するとこんな感じだよ:
DXって何?:みんながよく使うスマホやタブレットみたいなデジタルの道具を使って、お店や会社がもっと便利に、もっと楽しくなるように変わることだよ。
お客さんが大切:お店や会社は、人々が何を欲しいと思っているか、どんな楽しい体験がしたいかを考えて、それに合わせていろいろなことを変えていくんだ。
データって何?:データっていうのは、情報のこと。たくさんの情報を集めて、それを見て考えることで、お店や会社はもっと良いアイデアを思いつくことができるんだよ。
サッと動く:いろいろなことをすぐに試してみて、うまくいかなかったらまたすぐに変えてみる。そうやって、どんどん良くしていくんだ。
新しいことにチャレンジ:デジタルの技術を使って、まだ誰もやっていない新しい遊びや便利なものを作り出すんだよ。
安全が大切:インターネットにはいろいろな危険もあるから、みんなの大切な情報が守られるようにしっかりと考えないといけないんだ。
みんなで協力:DXをうまくやるには、技術だけじゃなくて、人々がうまく協力し合って、新しいことを学んだり、いろいろなことを試したりする必要があるんだ。
ずっと学び続ける:デジタルの世界はすごく早く変わるから、新しいことを学び続けて、どんどん上手になっていくことが大事だよ。

こんな感じで、DXはデジタルの力を使って、みんなの生活をもっと楽しく、もっと便利にするための大きな変化なんだよ。

ChatGPT(GPT-4)との会話

難しい単語が減って理解しやすくなりましたね。

他にも、魔法の言葉としてこんなものもあります。

・その理由も添えて
・ステップバイステップで
・最良の手順をまず考えてから、その手順通りに実行してください
・良い出力のために必要なことを私に質問してください
・自信がなければ答えないでください
・間違ったら大変なことが起こるので慎重に
・良い出力になるプロンプトに書き換えて

引用元:『ChatGPT時代の文系AI人材になるーAIを操る7つの力』(野口竜司)

すぐ使えるように単語登録するのもおすすめです。ぜひ試してみてくださいね。

子どもの気持ちになって聞いてみる

以上、インターネット検索で情報を調べる代わりにChatGPTを使ってみることについてまとめました。

会話形式で質問に答えてもらうと、子どもの時に親に「なんで?」「どうして?」と聞いていたころを思い出します。子どもの頃は、親でも知らないことを聞いてしまったり、あまりにしつこく聞いてしまって、煙たがられたこともあります。ChatGPTはどんなバカみたいな質問でも、嫌がらず、いつまでも付き合ってくれます。

子どもの頃の気持ちを思い出して、好奇心のままに、目に入るもの、気になったことを、気が済むまでChatGPTに聞いてみてはいかがでしょうか。

次回以降も、ChatGPTを日常的に使う事例を掲載していきます。よろしくお願いいたします。

本日のイラストプロンプト

本記事の見出し画像は、ChatGPT(GPT-4)を利用して作成しました。そのプロンプトを紹介します。参考にしていただければ幸いです。全く同じイラストは出てこないため、ご注意ください。

私:
あなたは人を優しいきもちにするイラストを描くことが上手なイラストレーターです。 5歳くらいの子どもが、好奇心旺盛になぜ?どうして?といろんなことに質問する様子をイラストにできますか?
#日本のアニメ風
#線画
#背景は白

GPT-4への入力プロンプト

※ただし、1回で求めるイラストが出てきたわけではありません。少しずつプロンプトを替えて、ChatGPTで出力したものから気に入ったものをキャプチャにしました。7~8回ほど試しています。

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