【検索系生成AI】Perplexity AIとは?ChatGPTとの違いから実践的な活用法まで徹底解説
このブログでは、私が日常でChatGPTなどの生成AIを使った事例を紹介していきます。
今回の記事ではPerplexity AI(パープレキシティ エーアイ)の特徴や活用方法を整理してみました。「Perplexityって聞いたことあるけど、難しそう…」という方、ぜひこの記事を読んでPerplexity AIを活用してみてください。
0. はじめに
AIの進化により、私たちの情報収集の方法は日々変化しています。その中で注目を集めているのが、Perplexity AIです。
ChatGPTの登場で話題となった対話型AIですが、Perplexity AIはそれとはまた違ったアプローチで私たちの情報収集をサポートしてくれます。
この記事では、Perplexity AIの基本から、ChatGPTとの違い、そして実践的な活用法まで、徹底的に解説していきます。
情報収集を効率的に行うためのヒントとして活用してもらえれば嬉しいです。
1. Perplexity AIとは
Perplexity AIは、人工知能を活用した新世代の検索エンジンです。従来の検索エンジンとは異なり、自然言語での質問に対して直接的な回答を提供します。
主な特徴は以下の3点です:
自然言語処理:人間の言葉で質問できる
最新情報の参照:常に最新のデータを基に回答を生成
情報源の明示:回答の根拠となる情報源を表示
これらの特徴により、ユーザーは必要な情報をより効率的に、そして信頼性高く入手することができます。
2. Perplexity AIとChatGPTの比較
Perplexity AIとChatGPTは、どちらもAIを活用したサービスですが、その特徴や用途には違いがあります。以下の表で比較してみましょう。
この比較から分かるように、Perplexity AIは主に最新の正確な情報を得るのに適しており、ChatGPTは創造的なタスクや長期的な対話に向いています。
Perplexityで情報収集した後に、ChatGPTで壁打ちにアイデア発想などに繋げるといった使い方と相性が良さそうですね。
3. Perplexity AIの基本的な使い方
Perplexity AIの基本的な使い方は非常にシンプルです。
1. ウェブサイトにアクセス
まずPerplexityのサイトにアクセスします。
2. アカウント作成
アクセスができたら、「サインインまたはアカウントを作成」からアカウントを作成しましょう。Perplexityはアカウントを作成しなくても使用可能ですが、アカウントを作成した方が使える機能が多くなります。
3. 質問を入力して検索
それでは早速検索ボックスから質問してみましょう。Perplexity自体に「Perplexityの使い方」を聞いてみました。
Google検索のように「Perplexity 使い方」とキーワードごとにスペースを入れる必要はありません。人に質問するように文章で入力してOKです。具体的で明確な質問をする方が、より精度の高い回答を得られます。
4. AIが生成した回答と情報源を確認
検索結果では、複数サイトの内容をまとめてくれています。Google検索だと、広告記事を見分けたり、複数の検索結果を横断する必要がありますが、Perplexityではそれが不要です。超便利です。
4. 検索結果ページの詳細
検索結果のページも詳しく見てみましょう。
ソース
検索結果をまとめるために、どんなサイトを参考にしたか、ソースの一覧を見ることができます。
ソース(文章)
検索結果の各文章には①②といった数字が書かれています。これは先ほど紹介した「ソース」と連動しています。数字をクリックすると、ソースとなっているページが別ウィンドウで開きます。「この文章の根拠は何だろう?」と思ったらすぐソースを確認出来るので、安心して使うことができますね。
関連(追加質問)
検索結果の下には、元々の検索内容に関連した質問が複数作成されています。Perplexityが自動で作成してくれます。もちろん自分で追加質問を考えて入力することもできます。
画像・動画検索
質問に関連した画像や動画に絞って検索結果を見たい場合は、右側の「画像を検索」「動画を検索」をクリックすると検索結果が表示されます。「関連したYoutubeを見たい!」と言ったときには使えそうですね。
ライブラリ(スレッド)
過去に調べた検索結果は、自動でライブラリのスレッドという場所に保存されます。ライブラリは左メニューにあります。クリックすると、先ほどまで検索していた「Perplexityの使い方」が保存されていることがわかります。
Perplexityの基本的な操作方法は以上です。ここまでの使い方でも十分、Perplexityでの検索を楽しむことができると思います!
4. Perplexity AIの実践的な活用法
ここからは、Perplexity AIをより効果的に活用するためのテクニックをいくつか紹介します。
1. フォローアップ質問の活用
検索結果ページの詳細で「関連(追加質問)」を紹介しました。これを活用するとどうなるか、具体的に見ていきましょう。
追加質問を1つ選んでクリックすれば、また検索が開始されて検索結果をまとめてくれます。
新しい検索結果が出ると、関連質問も新しく生成されるので、質問をクリックしていくだけで、知りたかったことをどんどん深掘りしていくことができます。
ネットサーフィンならぬ、Perplexityサーフィンと言いたくなるくらい、いい質問が多いのでどんどんクリックして深掘りしてしまいます。ChatGPTには無い、Perplexityの大きな特徴の1つですね。
2. 比較質問の活用
「AとBの違いは?」といった比較質問をすることで、多角的な情報を得られます。
新しいスレッドを開いて「PerplexityとChatGPTの違いは?表形式でまとめてください」と質問してみます。
上記のように表でまとめてくれました。調査業務がはかどりますね。もちろん、箇条書きにまとめることもできます。調査した内容や自分の好みによって使い分けられるとよさそうですね。
3. 時系列での質問
「〇〇の歴史は?」「〇〇の未来予測は?」など、時間軸を意識した質問をすることで、より包括的な情報を得られます。
試しに「生成AIの未来予測は?」と聞いてみたところ、以下の結果が返ってきました。
「技術の進化」「経済への影響」「課題と対策」「将来の可能性」などポイントを押さえてまとめてくれました。
何かのリサーチ業務の際に、これでポイントを押さえておいて、更に深掘りしていく、という場面で活用できそうですね。
4. Pro機能の活用
有料版のPro機能を使うことで、より高度な検索や、PDFのアップロード機能などが利用できます。
無料・有料では以下の機能の違いがあります(2024年9月時点)。
高度な検索は、無料版でも1日5回使うことができますので使ってみましょう。
検索ボックスの「Pro」とある部分をクリックすると使えるようになります。先ほど検索した「生成AIの未来予測は?」に高度な検索を用いてみましょう。
すると、新しく「プロサーチ」という機能が働きます。最初の検索内容が適当でも、よりよい検索結果になるように調べ方を考えてくれます。
回答結果も記載します。
プロサーチ無しの検索も良い感じではありましたが、こうして比較すると「AIaaS」「感情理解と精神的サポート」「AIクローン」など、もう一歩踏み込んだ印象のある検索結果が出てきました。さすが有料版。
なお、プロサーチは無料版でも日に5回使えます(2024年9月時点。変更の可能性あり)。試しに触ってみて、「プロサーチどんどん使いたい!」という時には有料版を使ってみるのもありだと思います。
5. モバイルアプリの活用
Perplexityはモバイルアプリでも利用可能です。以下はiPhone用のアプリダウンロード画面です。
スマホで使えると、外出先でも簡単に情報収集ができます。モバイルアプリもぜひ活用しましょう。
これらのテクニックを組み合わせることで、Perplexity AIをより効果的に活用できます。ぜひ活用してみてください。
5. Perplexity AIの注意点と限界
Perplexity AIは非常に便利なツールですが、いくつかの注意点や限界があります。
情報の正確性 : 最新の情報を参照していますが、情報源自体が不正確な場合があります。
主観的な内容への対応 : 事実に基づく回答は得意ですが、意見や感想を求める質問には不向きです。
複雑な文脈の理解 : 単純な質問には強いですが、複雑な背景を必要とする質問には弱いことがあります。
プライバシーへの配慮 : 検索履歴が保存される可能性があるため、個人情報を含む検索には注意が必要です。
これらの限界を理解した上で利用することが、より効果的な活用につながります。
なお、「情報の正確性」に関連しての追加情報です。今回Perplexityを検索しながらブログを作成したところ、以下のような検索結果が出た時もありました。ソースはありますが、回答結果の文章にソースを示す数字がありませんでした。
こういう結果の時、念のためソースを確認してみると、どのサイトにも記載されていない情報がまとめられている場合があります。確証はありませんが、どのサイトも参照せずに、Perplexity自身のLLMで答えてるのかもしれません。
自分のための勉強用であれば、まだよいのですが、対外的に調査結果を発表するときは、必ずソースも確認してから活用するようにしましょう。
まとめ
Perplexity AIは、AI時代の新たな情報収集ツールとして大きな可能性を秘めています。ChatGPTとは異なる特徴を持ち、最新の正確な情報を得るのに適しています。
私自身も以前から使っていましたが、改めてどんな機能があるのか、整理してみました。
「Perplexity AIの注意点と限界」にも記載した通り、必ずしもソースを元に回答結果がまとめられていないときもあります。その限界も理解した上で利用することが大切です。Perplexity AIを賢く活用して、情報収集のスキルを一段階上のレベルに引き上げてみてはいかがでしょうか。
もっと活用方法を知りたい方は、以下の動画など参考になります。Perplexityの活用方法を紹介しているYoutubeやブログはたくさんありますので、ぜひ探してみてくださいね。
これまでGoogle検索しか使っていなかった方は、ぜひPerplexityを使って新しい検索体験をしていただきたいです。よりよい活用方法がありましたら教えてくださいね。
本日のイラストプロンプト
本記事の見出し画像は、自分用のGPTsで作成しました。今回のブログで作ってみたものとは別のGPTです。
GPTsとのやり取りと、作成されたイラストが持つプロンプト(私が指示したプロンプトではなく、DALL-Eがイラスト作成のために翻訳したプロンプト)を共有します。参考になれば嬉しいです!
見出し画像のプロンプト
A soft, pastel-colored blog header image depicting cute characters like penguins and bunnies in a research or investigative scenario. One penguin is holding a magnifying glass, examining documents and charts spread out on a table, while a bunny writes equations on a small whiteboard. The background features a gentle, pastel-colored laboratory setting, with floating symbols of AI like circuitry, a glowing lightbulb, and digital faces subtly blended into the walls. The overall color scheme includes soft blues, pinks, and lavenders, creating a dreamy, calming atmosphere.