心の帰る場所

私にとって、大切だと思える友達って中学生の頃の友達。
それは、一緒に過ごした時間の長さに比例するような気がする。

中学生の頃、4-5人の“仲良しグループ”みたいなものがあった。毎日のように友達の家に点々と泊まり歩いて、たまに自分の家に帰る生活をしてた。その時も友達を連れて帰ったりしてたなぁ。

毎日一緒にいたって飽きなかった。
むしろ、時々の“解散”が寂しく感じた。
ちょっとしたことでケラケラ笑えて、逆に何も会話がなくても居心地が良かった。
中学を卒業して、高校生。
「離れても遊ぼうねー」と言いながらバラバラになったけど、高校3年間では指折り数えるくらいしか遊べなかった。
お互いの時間が合わなかったり、2人や3人では遊べても当時の仲良しグループ全員が集まれる時間はほとんどなくなった。

友達作りが得意じゃない私。“JKブランド”を漂わせている同級生は、どこか張り詰めた空気でうまく馴染めなかった。
高校時代は、唯一、一緒の高校に入学した仲良しグループの1人とずっといた。
「あの2人レズなんじゃない?」と噂されたりするくらい、よく2人でいたなぁ。

そうやって友達が増えないまま高校を卒業して、社会人になった。
これまでより、さらに友達との交流が減った。
卒業してから5年。友達の中には結婚したり、子供がいたりもする。
時間が合わない+旦那さん、子供がいる。どんどん“会えない理由”が増えていく。
大人になるって、なんだか孤独だね。


この間、偶然の休みが重なって中学時代の仲良しグループの4人と会えた。
もうしばらくの間会えていなかったけど、会った瞬間から心が“あの頃”に戻れた。
“懐かしい”とも違う、“あの頃のまま”と言う感覚。
みんな中身は変わっていなくて、時間だけが進んでしまったような。
自分の、帰るべき場所。
忙しい毎日で見て見ぬ振りをしていた“本音”がポロポロと出てくることに驚いた。

時間や社会のせいにして、大切な人と会えないことを当たり前にしたくはないね。

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