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ザワXの続報に救われた話

GWを仕事で潰し、心身共に疲れ果てて帰宅した俺の前にそれは不意に現れた。

HiGH&LOWはいつだって驚きと希望をくれる。

相変わらずほぼドッキリな特報公開。
強制的にHiGH&LOWに染まるTL。
ご多聞に漏れず俺の脳内もハイローとなった。

内容としては今回の新顔の紹介。
ひたすらにブチ上がるBGMと共に名前付きでバシバシ登場してくる。
さすがはHiGH&LOWだ。
抜かりはないし、特に説明もない。

それもそのはず。今回は不良校が六校出てくる(!?)のだ。文字で説明していたら到底追いつかない。

なにせ「全員主役」がモットーである。
そして「言葉だけじゃ伝わらない」もモットーである。

補完…というのはおこがましい話ではあるが、それぞれのキャラをゆっくり見ていこう。
とはいっても5人だけだ。HiGH&LOWとしては良心的な少なさである。

江罵羅商業高校(通称:バラ商)
バラ商随一の切れ者・鮫岡章治は
風神・雷神とともに"武闘の三大神"としてバラ商を統べる。
鬼邪高を潰すため、
瀬ノ門・カマ高と三校連合を結成。
HiGH&LOW 公式Twitterより
"凶悪の武装集団"鎌坂高校(通称:カマ高)
瀬ノ門・バラ商と三校連合を結成。
SWORD地区指折りの猛者たちが
容赦ない"鬼邪高狩り"を企てていく——
HiGH&LOW 公式Twitterより
!!!!!???!?!
??!!!???!!
???!?!!????!

ここでハイローはじめましての方はザワついているだろう(ザワだけに)。
落ち着いてほしい。HiGH&LOWではよくあることだ。
そして矛盾するが毎回処理が追いつかないのもよくあることだ。
なにせ一晩経っても見返すたびに二度見してしまう。
風神雷神とガンジーが出てくる。
一体これはどういう映画なのだろうか?

ハイローに染まり切っていたはずの俺でも予想はできなかった。できたやつがいたか?
予知能力があったとしても二度見する自信がある。

まぁ風神雷神はまだわかる。「強い二大巨頭なんだろうな〜」でなんとか処理はできる。ただその上にがいる。ライバル校には鉄パイプを持ったガンジーがいてその横にはひたすら顔がいい王道不良がいる。そして彼らはもれなく血ノ門に買収済みらしい。

これを一本の映画で描くつもりだ。
素晴らしい、正気ではない。

なにせこれだけではない。
みんな大好き轟はもちろん、辻に芝マン、楓士雄を始めとした全日一派、泰清や中中もいる。
基晃にジャム男、司も絶好調だろう。
そして鳳仙四天王がカムバックし、鈴蘭すら絡む。
上映時間が12時間くらいあると思ってないか?

だが、これでこそHiGH&LOWだ。
HiGH&LOWはいつでも尺が足りない。

それだけでも十分だが、ひたすらに彼らはHiGH&LOWの文脈で生きている。見ればわかる。わかるよね??(混乱)

そして同時に俺は胸を打ち抜かれてしまった。
「風神」と「雷神」である。
初めて村山や轟を拝んだあの日と同じだ。

「なんだこれは…カッコよすぎる…」

俺は元来不良ではない。グレた経験などない。
不良構文の中で生きてきていない。
しかし不良ものは大好物である。自分にないものを良くも悪くも持っているからだろう。
数多くフィクションに浸ったおかげで「あるある」は把握しているつもりだ。
その「あるある」を誰よりもなぞり、覆したのがHiGH&LOWであると思う。
「メガネをかけた黒髪インテリ風、ただし喧嘩がバチクソに強い」轟などはその最だ。
同じく彼らはHiGH&LOWという世界に着実に爪痕を残す濃さがある。

見るからに「悪そう」で「強そう」な風貌。
風神の一度聞けば耳から離れないクセのある話し方。
「君ホンモノだよね?」と問いたくなるドスの効いた恫喝。
そして驚くことに雷神は"喫煙者"である。

意外でもあるがHiGH&LOWでは喫煙者はマイノリティだ。
LDHが非喫煙者ばかりだからだろうか。
また最近では「カッコいい」象徴でなくなった影響もあるだろう。
しかし逆にHiGH&LOWでは「カッコいい」ものとして描かれることもある。
そんな両極端ともいえる世界で描写される"喫煙者"は特別な人たちが多い。
目立つ愛煙家といえば、琥珀さん、雨宮次男、左京右京、九龍グループあたり。

そう、"タバコ"は大人のアイテムとして描かれる。

九龍はいわずもがな、琥珀さんや雨宮次男のUSB争奪戦後の「背中で語る一服」は最高にキマッていた。
後日じっくり語りたいところだが、左京右京は前日譚ともいえる『クローズZERO』からの演者というリスペクトがあるはずだ。
なにせ彼らはコンテナ街の戦いの最中に吸う。

そんな特別なアイテムとしての"タバコ"を台詞を発する前に彼は堂々と吸っているのだ。
明らかに只者ではない。

そう、俺は落ちたのだ。推しの沼に。
まさかこんな明後日の方向から飛び込んでくるとは夢にも思わなかった。
HiGH&LOWに堂々登場した正統派すぎる、現実的すぎる、そしてファンタジーすぎる不良。
絶妙なバランスで成り立っている神が二体。
「達磨っぽさあるよな〜」「オロチとの絡みがみたい」「辻芝と互角かな?」「噛ませだったらショックだな…」「共闘とか映えそうなキャラだね」「轟にハイキックされてほしい」…

気がつけば一日中、風神雷神のことを考えていた。

最近の俺といえばつまらないことで悩んでばかりだった。
それもひと段落した(→前回のnote参照)とはいえまだまだ本調子ではなかった。
GWはずっと仕事。悩みの種は職場にある。
サービス業だから致し方ないとはいえそれでも気が滅入るのはワガママだろうか。

そんな中での文字通りな突風落雷
あれこれループするネガティブなど心からどうでもよくなった。

なにせこっちの世界には風神雷神がいる。
鬼邪高を本気で狩ろうとしている。
轟をつけ狙って辻芝を襲う。
理由や行動の良し悪しはわからないが、燻っている俺には輝いて見えた。

ありがとう。風神雷神。
9月9日を心待ちにしている自分がいた。
映画館は苦手だけど必ず拝みに行こう。うん。


追記。

スゴいヤツが揃えば揃うほど
「こいつらが黙らざるを得ないような圧倒的君臨の仕方をしてた村山さん」
「これだけ数多くの不良校がある地区で単独、五体満足で狩りをしまくっていた轟」
神話ともいえる初代HiGH&LOWのキング達の桁違いのスペックが底上げされる。

優れた続編は過去作を再び輝かせる。

受け継がれるHiGH&LOWの熱さこそ、"MUGEN"そのものだ。

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