化学者の独り言

本記事は、謎解きクラスタによる謎以外 Advent Calendar 2021の記事です。

こちらに沢山の記事がありますので、そちらもあわせてどうぞ。


さて、本日は去年、同じく12/5に

こんな記事を書いた私が何かを書きます。

最初は「全合成の話」を去年より詳しくするかなあとか「企業に移ってメディシナルケミストとして働いてる話」もいいなあなんて思っていましたが、前者は去年と書き味被るし、後者は企業秘密も企業秘密な話しかなくてなあ。
なんて思っていて、自分が今伝えたいことって何なんだろうと一度振り返ってみました。で、それは、「みんな、適当な科学に惑わされないでくれー」って想いかな。と。
なんでそこら辺を少し、掘り下げて今日の記事とさせていただきます。

さて、みなさんいわゆる「エセ科学」ってどこから生まれるんでしょう?
私が一番最初に思いつくのは、詐欺ですね。科学を馬鹿にしてる許しがたいやつらです。ただ、それだけじゃなくて、善意から広まるエセ科学ってのもあるなあ。とこの情勢の中で思っています。
Twitterとかで、根拠のない情報交換が行われている事を見かけると、なんだかね、心に色々思うわけですよ。
「もう少し勉強してから話をしろ」とか
「お前の喋ってる内容の中だけですでに論理破綻してるが」とかね。
ただ、科学の力はそんな人たちにも平等に届いてほしい。なんて想いも確かにあるわけで、どうしたら多くの人に正しく科学が伝わるかなあ。と思っています。
(あれっすよ。完全にぱっぱらぱーな人たちはもう終わりです。諦め。色々考えた上で、間違った情報の取捨選択をしてしまっている人に伝えたい、届けたい。って話ですよ。)

さてさて、少し話は変わりますが、博士号取得者って世の中にどれくらいいるんでしょうね。論理的に会話を紡ぐ訓練を死ぬ気で積んできた人たち。
日本では、1957年から2019年までの間に60万1590人博士号取得者がいるらしいっすよ。全員生きてるなら世の中には209人に1人博士がいるんですって。
少ないんですかねえ。多いんですかねえ。
一つ言えるのは、博士号を持ってる私の周りには沢山博士号を持っている知り合いがいます。そう、多分同じコミュニティに固まってるんすよ。こいつら。多分ですけどね、多分。
で、俺も論理的に物事を見られる人とばかり一緒にいるから、エセ科学ってものが世にはびこる理由ってわかってなくて、「どうして世界の人々はこうも愚かなんだ・・・」なんて調子に乗ってたりもしたんですが。。。

この209人に1人の奴らがもっと世の中とコミュニケーションをとっていけば、状況って変わるんじゃないの?なんて最近は思っています。
なので、まずは私は気楽に話をしてもらえる科学者でありたいなあと。だから、昨今の情勢で「この情報よくわからんなあ」なんて思ったときには、気軽に聞いてくださいね。
Twitterのフォロワーさんとかそれぐらいのつながりでも、なんでも、正しく科学を知ってもらえるためなら全力でお答えしますので。。。!
(専門外過ぎてワカラン。ってなっても許してね。)

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