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最高峰のバイブレーションは愛だった


日本で唯一、沖縄県で開催されたヨーヨー・マの「バッハプロジェクト」への招待状!

そんなラッキーなプレゼントを、公演時間の30分前に受け取りました。

えーーーー、間に合わないかもしれないけど、入場できないかもしれないけど、イグーーーーー!!!と向かった「バッハプロジェクト」

「バッハプロジェクト」とは・・・
バッハの音楽で人間性を取り戻す役に立ちたい!という強い思いで始まったコンサート企画。
2018年のアメリカ・デンバー公演を皮切りに、2020年夏までに全世界で計36回、行います。
日本では、平和を連想する沖縄での公演をヨーヨー・マ自身が強く希望。

60代を迎えた天才チェリストが、自分が社会にどんな貢献ができるのかというグローバルな視野を持ちつつ、平和を祈り音楽でそれを実行している。

そんな活動の場に選ばれた沖縄。


ものすごく光栄なチャンス!
間に合うかどうかなんて分からないけど、行ってみなきゃ分かんないーーーってことで、着の身着のまま車走らせました。


ここからは一個人としての話ではなく、素晴らしいチャンスを与えられた沖縄県民側のスタッフ感覚とか、最高峰のアーティストを迎え入れる姿勢の話しになるのですが、、、

正直、かなり劣悪環境でした。

世界的チェリストを迎え入れるような状態じゃなかった。


”世界最高峰の価値”を向かい入れる体制に慣れてない?

環境が整っていない。


会場は新しくできたばかりの沖縄アリーナ。

最新のホール!

なのに〜なぜ〜?

車でしか移動できない場所なのに。

駐車場不足問題勃発!

駆けつけたお客さんたちが車を停められないという状態に。

お客さんたちにとってもまさかの状況!

そう、お客さんにとっても最新の場で勝手が分からない。

近隣のスーパーなどに停めたり、家に一旦帰ってタクシーで来る人もいたりで、公演開始時刻になっても入り口は長蛇の列。

その上、延期を繰り返したためなんだろうけど、私が並んだ入り口では、前売りチケットを見せてから当日の座席をたった一人の人が、たった一つのパソコンで検索→ポストイットに手書きで座席表を受け渡していた。

一人の座席を伝えるのに2分以上の時間がかかってる。

えーーーまさかーーーー

私も長い間イベント制作のスタッフに関わってきたから、運営側の立場も察っしてしまうけど、、、、色々な障害があるのだろうから誰を責めるというつもりもないのだけど、受け入れ態勢が良くなったのは事実。

それに加えて、”ギリギリに来る”という県民性も色濃く出てしまって、会場が暗転し演奏がスタートしてるのに、会場入り口を塞ぐスタッフもおらず、お客さんは暗闇の中をぞろぞろと入場できちゃう状態。

入れちゃうんだーーーーってことにもビックリ!

でも、座席を案内するスタッフも足りてなくて、暗闇の中で、杖を突いたおばぁたちは階段を降りていくこともできず通路に停滞。

おばぁから小さな子供まで、それに基地のアメリカ人たちもたくさんで、チャンプルーな感じは沖縄ならではの客層でした。


そして、1曲目が終わったところで、入り口で待機していたお客さんたちが座席をめがけて動き出しました。

ヨーヨー・マはその様子をステージから見渡して、曲間を使ってみんなが着席するのを待つことにしたようで、にっこり笑ってみんなが客席するのをゆっくり見守ってくれていました。

客席照明も明るく照らして再入場のタイミングにあてがってくれました。

はぁ〜、おばぁたちも階段ゆっくり降りて来れてる!

おしゃれした人たちのヒールの音もホールに鳴り響いてる。


その様子を優しい眼差しで見守る行動に客席から拍手喝采。

涙もんです。


そうやって仕切り直しの2曲目からは、みんなで一体となってヨーヨー・マの世界にどっぷりはいりこめました。

ありがとう 


最高峰の音・愛のバイブレーションを受け取りました。

ありがとう

バッハプロジェクト

バッハの音楽で人間性を取り戻す企画


素敵なプロジェクトに参加できたことに感謝します。




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