還るところがある人にできること
著者と編集者は、共創造する。
嘘や仮面があれば、それが浅さとなって表出するだけ。
厄介なのは、人は嘘と思わず、仮面に気づかずに、生き抜くために、(作られた自分)を生きているということ。
例えば昨日。
著者と話しながら、ふと、33年前の出来事が思い出された。正確に言うと、いつも磨りガラスの向こうに見えていながら正視してこなかったある事件。
その、いわゆるトラウマとなるような出来事について、ようやく、自らの手に取り出し、生々しく血を流すその少女の傷を抱きしめて、「もう大丈夫」