好きならできる

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教員養成系大学では一般的なのかどうか知らないが,学芸大では3年生から卒研が始まる(2年生から始まる学科もある)。そのためうちの研究室にも学部2年生がいろいろ質問にやってくる。

で,画像は「宇宙物理学やってみたいんですけど,私は今やってる力学や電磁気学もちゃんと理解できていないのに,宇宙の研究なんてできますか?」と質問してきた2年生へ,うちの大学院生からの回答(をうちの学部4年生がホワイトボードに書いたもの)。

そう,安心していただきたい。できます。

ちなみに小林研について流れている噂である

「小林研は24時間営業である」
「小林研には成績が良くないと入れない」

はどちらもガセである。学芸大物理学教室では成績で配属を決めていないし,24時間研究室に電気がついていた時期があったのは事実だが,それはたまたま夜型の大学院生がいたのと,僕が朝早く来ていたからというだけの話。

むしろ学生諸君に知っておいて欲しいのは,どこの研究室に配属されたとしても,体力が要ということ。ひとつのことを長い時間考え続けられるかどうか,答えが出ないモヤモヤ感と長く付き合えるかどうか,迷ったり悩んだりするより先に動き出せるかどうか,それらは体力があるかどうかにかかっているからだ。

要領の良さや現在の知識量,まして大学での成績など全くどうでもいい話で,場合によってはやる気すらどうでもいい。体力があればやる気すらついてくるからだ。結局のところ,自分とはこの体のことであり,気力の充実とは,実は体力があるということなのだ。

というわけで,小林研で学ぶことになったらスクワットと走り込みをやっておくことを強く勧める。僕がこの調子なので,院生も画像のような思考になるのだろう。いや,似たような連中が集まっただけか。

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