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訳をつけてみよう:The Good Life

 8月のジャズから、延々と、延々と、聴いてしまうようになった曲。
それが The Good Life

 ハマったきっかけのジャズライブレポは↓。

 いや、布施さんのエエ声で聴くこの曲が本当に素晴らしくて…。そして何度も聴くうちに、歌詞にもなんだか感銘を受け始めている次第です。  

 元々は、1962年、フランスのギタリストであるSacha Distel (サッシャ・ディスティル)(http://en.wikipedia.org/wiki/Sacha_Distel)が作曲した曲だそうです。仏題は「La Belle Vie」。翌年、この曲に英歌詞を付けて歌ったのがトニー・ベネット。その後、その英歌詞をフランス語訳してSacha Distel自身が唄い、シャンソンの代表曲となって歌い継がれているのだそうです。

参考サイト:

歌詞は下記の通り。

Oh, the good life,
full of fun seems to be the ideal
Mm, the good life
lets you hide all the sadness you feel

You won’t really fall in love
for you can’t take the chance
So please be honest with yourself,
don’t try to fake romance

It’s the good life
to be free and explore the unknown
Like the heartaches
when you learn you must face them alone

Please remember I still want you,
and in case you wonder why
Well, just wake up,
kiss the good life goodbye

出典:https://ito-aiko.com/translation/1694/

短い歌詞ですが、ものすごく、人生というものを考えさせられる歌詞です。拙訳は下記の通り。

君にとって「よい人生」、というとき
楽しいことで溢れている人生が理想、なのかな
もしくは「よい人生」というのは、君にとっては
全ての悲しみを隠してくれるものかもしれない

でもそういう人生だと、本当の意味で恋に落ちることはないだろう
だって、気持ちの上で、挑戦しようってことがないからさ
だから、自分にどうか正直になって
恋なんてこんなもの、などと思わないで

「よい人生」というのは
自由に、自分がまだ知らないものを探索できるものかもしれない
でも時にはたった一人で胸の痛みを
抱えなくてはならない時もある

どうか覚えておいて
僕はまだ、君のことが好きなんだ
もしそれをなぜ?と思うなら
目を覚まして
いわゆる「よい人生」には、別れのキスを贈ろう

間違っているかもしれない&ちょっと自分的解釈を入れすぎかもしれない…
のであくまで参考までに。

 私の中では、男性から女性に向けて歌っている感じがしっくりくるなぁと思います。(布施さんやらトニーベネットの声で聴いているから、かもしれませんが 笑)

 女性がいわゆる「いい人生」を送っているけれども、燃えるような恋愛はしていないところに、女性へ以前から好意を寄せている男性が歌いかけているような印象を受けました。
 "I still want you"とあるので、もしかしたら男性は過去に女性に一度想いを打ち明けたことはあるのかもしれないですね。

 世間一般でいい人生と思われる人生って、この歌詞でもある通り、楽しいこと、悲しみが少ないことと思われがちですよね。
 だからつい、みんながやっていること、成功確率が高いこと、無難なことに流されがちです。

 でもこの歌で、歌い手はいいます。"please be honest with yourself"、つまり世間で言われていることに流されずに、自分に正直になれ、と。

 結果的に、辛い想いをするかもしれない。うまくいかないかもしれない。でも自分に正直でいることこそ「よい人生」なのではないか。

 この曲から感じ取ったのは、そんな想いでした。

 布施さんバージョンは残念ながらシェアできるものがないですが、トニーベネットバージョン(↑)も素晴らしいのでぜひ。

 




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