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映画「シリアル・ママ」

1994年作品の「シリアル・ママ」を観ました。史上最低のお下劣映画「ピンク・フラミンゴ」を撮ったジョン・ウォーターズが監督。主演は、最近は表舞台には出てこないが、大物感漂うキャスリーン・ターナー。結論から言うと最高。最 & 高。高 & 最。観た方がいい。

閑静な街 ボルチモアに住む主婦ビバリーは、優しい歯科医の夫と二人の子供を持つ良妻賢母。アメリカの理想の母を具体化したようなビバリーだが、人一倍正義感が強い。駐車場で横入りする輩、ごみの分別をしないお隣さん、レンタルビデオを巻き戻さないで返す奴らを許せなくて、次々と殺していく。連続殺人犯(シリアルキラー)をもじって、シリアルママといつしか呼ばれるようになる…。

普段優しい顔のキャスリーン・ターナーが、怒りと殺意をにじませて天誅を下していくのが最高。娘を演じるリッキー・レイク(初代ヘアスプレー主演)を始めとするおバカな人たちも最高。マイケル・ダグラス主演の「フォーリング・ダウン」と一緒に観るのがいいかも。「タクシードライバー」といい、「ジョーカー」といい、アメリカンは言いようのない怒りでブチ切れるのだ。

ちなみに80年代の大物ポルノクイーンである、トレイシー・ローズも出演している。




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