見出し画像

新潮文庫とHelinoxをリュックに入れて。

ここ数年、キャンプに行くようになった。イスやテント、カセットコンロ、シエラカップ、寝袋等々、どんどんアイテムが増えていく。

いずれもアウトドアグッズと言われるモノで普段は使わない。唯一、シエラカップは軽くて、丈夫で、持ちやすく家の中でも重宝している。

そんなアウトドアグッズの中で最近仲間入りしたのが、Helinox社のチェアワンというイスである。とにかくコンパクトに収納できて軽い。そして、座り心地が良い。少し後傾になって、少し包まれるようにすっぽり収まる座り方が楽である。

さらに、このチェアワンは(というかHelinoxの製品は)、組み立てがすごく簡単なところも素晴らしい。差し込むのに力がいるとか、コツがいるとかいうことがほぼない。強いて言えばシートを張る時に少し力がいる。

以前からスノーピークのローチェアを持っていて、こちらも大変気に入っていた。こちらは、大ぶりで、名前の通り低めの座面と、頭の高さまである背もたれに体を預ける感じで、安定感も良い。ただ、その分収納時も大きく車でキャンプに行く用である。

しかし、新しいチェアワンは収納時のサイズは長さ35cmである。ローチェアが100cmを超えていたことを思うと1/3のサイズである。

ふと、これはリュックに入るサイズなのではないかと思い、入れてみたところすっぽりと収まる。てことは、リュックに入れてどこにでも持っていける。徒歩でも、自転車でも、電車でも。

そのことに気づいて以降、リュックにチェアワン、おやつ、コーヒータンブラー、文庫本、iPhoneを持って出かけることが増えた。

コーヒーを飲みながら、文庫本を読む。日差しを浴びながら。チェアワンに座って。とても気持ちいい。河川敷は川の水面が見えて、上流、下流を遠くまで見渡すことができる。天気がいいと富士山が見える。羽田空港からの飛行機も見える。たまにトランペットの練習をしている音なんかも聞こえる。いろんなウェアで走るランナーたちが通りすぎる。風が吹いてきてくる。寒くてウィンドブレーカーを着る。いろんなことが楽しく思える。

側から見ると、なんでこんなところで本読んでるんだとか、なんかスカした感じとかに見えるかもしれないが、本人の満足感は極めて高い。読書の進みもいいし、太陽の光を浴びて、遠くまで見える広い空間にいることは心にも体にも良いはず。

今度は皇居前の広場に行ってみようかと思う。敷物の人は多いけど、イスは大丈夫だろうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?