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その浪漫に魅せられて

ご高覧頂きありがとうございます。
自称プルソンに最も近い人物のELと申します。

突然ですが皆さん、「大量展開」「圧倒的盤面」という言葉を聞いて真っ先に思い浮かべるカードはなんでしょうか。

AF?骸?あるいは偶像、コアな方は兵士の誓いなんかを思い浮かべるかもしれませんね。

(執筆時点で)シャドバ4年の歴史、どのクラスも様々な方法で盤面を彩り掌握するカードは持っているものです。

他に適当に列挙していくだけでもエルフは生命の宴、ウィッチはドロシー、ドラゴンにはジャバウォック...と、派手に相手を圧倒するカードが次々と思い浮かびます。

では、ヴァンプは?

メイルストロームサーペント?いやいや、それもいいですがこのカード。

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某氏の影響で認知度自体は高いかも?

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10コスト6/6のこのカード、疾走と必殺を持っています。守れないゼウスですね。ですが上にアクセラレートの文字が見えます。その効果とは...

アクセラレート8:自分のフォロワーすべてと自分のアミュレットすべてを破壊する。それらのカードについて、「それよりコストの大きいフォロワー」をランダムに1枚ずつ、自分のデッキから場に出す。(原文ママ)

要するに、自分の場にあるものすべてを粉砕して盤面の景色を塗り替えるんです。極端な話、ちょこんと一体残ったフォレストバットをバハムートに変えられるんですよ。バハムートで物足りないなら、至高神にだって堕天使にだってできます。相手は肝を冷やすこと間違いなし。ロマンを感じませんか?

僕自身もその派手な効果から来るロマンに魅了された者で、僕にデッキビルドの楽しさを教えてくれたカードでもあります。そしてそのカードは、カードプールの増加とともに、今なお構築の幅を広げながら色褪せることなく変化し、強くなり続けているんです。そんな大きなポテンシャルを秘めたこのカードの魅力を、このカードに長く寄り添ってきた一プレイヤーとして僭越ながら皆様に発信していけたらなと思います。

ところで、このカードの登場っていつでしょうか?

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なんと2年以上前(!)そんな昔に盤面を阿鼻叫喚のものにするカードが実装されていた事実(ちなみにジャバウォックはその1年前のワンドリです...)。

ここからは、プルソンが辿ってきた経緯やエピソードを登場時から時を追って解説していく形を取らせていただきたいと思います。

・黎明期

先程申し上げたように、このカードは蒼空の騎士で登場しました。登場時の能力はこちら。スタッツと本体能力は変わらないので割愛します。

アクセラレート9:自分の〜(以下略)

そうなんです。このカード、実は今使っている能力は上方修正されたもの。アクセラ9とか本体が10コストなんだから9ターン目にしか打てないようなもんやんけ!という声が聞こえてきそうです。僕も当時そう言ってました。この9という数字がまあ重くて、いくら当時の環境といえど9ターン目を迎えるのは難しく、超越ウィッチやOTKリノセウスなどの環境に蔓延る魑魅魍魎が轢き殺してきます。おかげで派手な効果とは裏腹に環境入りとは程遠いデッキとして生を受けることになります。

でも、一応デッキとしての体裁はありました。当時の構築はこんな感じ

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もうありあわせです。デッキの解説としては、ノイズを出さないためにマナカーブは極端に左右に寄っています。ひたすら耐え忍んで8で昏きを置いて9でアクセラレートしてゼウスかプルソンを出すか、8ターン目に夜の襲来や黒死、蒼炎の魔石を置いて9で多面展開を狙うか...。当時はこれが精一杯でした。まあ精一杯といえどカードが少ない当時でふたつの戦術が取れれば及第点でしょう。(序盤中盤がクソ雑魚)

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これが

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こうなる。これには相手も思わず拍手喝采轟破天九十九語

文をよく読んだ当時に疎い方は、8昏き9プルソンのルートは一度でも進化絡めればゼウスorプルソン確定でのワンショットじゃね?ってなったと思うんですが当時の昏き、ナーフ解除されてなかったんです。具体的には進化しようがしまいがバーンが5点固定でした。ワンドリが残した爪痕がまだ残っていたんですね。

もう少し踏み込むと、当時は餌を用意するのも一苦労でした。この構築での闇の街は抜きんでて優秀で、なんならデッキの核でした。置くだけでドロー、ヴィーラ黒死と絡めれば延命、夜の襲来はプルソン2面分の餌確保...必須の存在でした。このカードなかりせばと思うと...

それと、左下に見慣れぬ1コストのスペルがありますね。ご存知でしょうか。このカードもまた重要な存在でした。

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かっけぇ

ちなみに今のプルソンには入りません。何故ならコストが1であることが重要だからです。先程触れた通り、プルソンは9ターン目を逃すとアクセラとしての能力はほぼ詰みだったんです。そこでのこのカード、プルソンと驚く程に噛み合います。まず、アクセラが打てるようになります。更に、フォレストバットを出してくれるおかげで餌も確保できます。素晴らしい!!中盤には復讐警戒※された体力を無理矢理削って黙示録やディアボを打てたりします。なんて器用なカード!!このカードを採用するデッキは僕の記憶の限りでは他にありませんでしたから、使うと相手の不意を突けて面白かったです。

※ちなみに復讐警戒とは、当時のヴァンプにはディアボリックドレインや黙示録、ダークジェネラル等の復讐を活かしたカードがよく採用されていたため、それらを腐らせるため故意に相手の体力を11以上にすることです。令和になった今では全く耳にしませんが当時はそれが当たり前のプレイングでした。当時の復讐は強かったんですね。

とまあこんな感じです。下地さえちゃんと出来ていれば出すフォロワーは自由なので昏きを抜き、ギルガメッシュを入れてゼウスとOTKを狙う人もいれば、左から順にトーヴゴブリーアリスバフォ昏きを並べてる面白い人もいましたね。とにかく出たばかりながら起動が異常に遅いことを除けば超楽しい、ポテンシャルを感じさせるデッキでした。余談ですが、アクセラレートという能力はこのパックが初登場です。そのこともあって運営側もカードパワーの調整に慎重になったんだと思います。チョイスでキャッキャウフフしてた当時の僕らにはスペルとフォロワーが使い分けられるだけで欣喜雀躍ものでしたから。まあそれを加味しても9は重すぎだと思いますが。

本当はアディショナルでとあるカードが追加されて、プルソンがもう一段階強くなるのですが、既に文が長くなっているので区切ろうと思います。

それではまた。

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