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汝、鄙陋なりや?

ご高覧頂きありがとうございます。今回は第10弾カードパック十禍絶傑からの記事になります。

記念すべき第10弾

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十禍絶傑 代表カード…黄金都市、暴竜・伊達政宗、オートメーション 等

さて、第10弾を記念したこのパック、タイトルが厨二心をくすぐってきますね!

プルソンにはどんな強化が来たのでしょうか!!!

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来ませんでした!!!!おしまい!!!!!!!完!!!!!!!!

取り乱しました。

この弾では、新たに直接召喚という効果が追加されました。条件を満たすことでデッキから直接場に出てくるという便利な効果です。

プルソンを尻目に環境の覇者となったヴァンパイア

そしてヴァンプは直接召喚持ちで自分のターン中に4回自傷するだけで場に出てくるバケモノを手に入れました。その名をフラウロスといいます。ご存じの方も多いでしょう。

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お前がtier1だ

今とは違い直接召喚にターン制限がなく、1ターン目に5/3が立つという阿鼻叫喚です。しかもラストワードで回復するというおまけつき。

フラウロスのみにとどまらず、姦淫の絶傑・ヴァーナレクをはじめとした姦淫シリーズの追加により、今までゾディアックデーモンからヨルムンガンドを投げるぐらいしかやることのなかった自傷(蝙蝠)ヴァンプが、序盤から終盤まで全く隙のないデッキに生まれ変わり環境の頂点に上り詰めました。

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余談ですが、この十禍絶傑はシャドバで初めてオリジナルキャラをコンセプトにしたパックです。

前弾まで燻っていたデッキタイプを頂点まで押し上げた自傷カード群。その中にプルソンの強化に寄与するものはありませんでした。ターン開始時に直接召喚されるカードがあったらどれほどよかったでしょう。

アディショナルで追加されたミルナード、トリルもプルソンには合いません。ファンファーレがどれだけ強かろうとプルソンから出してしまえばバニラ同然だからです。

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しかし、すべてのカードに全く適性がなかったかというとそうではなく、入るポテンシャルを持つカード自体は存在していました。

個人的に惜しかったカードその1:堅牢なる天使

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まずは堅牢なる天使です。1コストの守護持ちで対アグロ性能を向上させることができ、低コストゆえ10pp以降の調整役にもなれそうです。が、エンハンス4の文字が余計すぎました。これではppの調整どころかテンポすらも失いかねません。エンハンスの文字に絶望したのは恐らく自分ぐらいでしょう。

個人的に惜しかったカードその2:孤独なる玉座

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恐らく唯我の絶傑・マゼルベインと組み合わせることを想定したであろうこのカードもアミュレットというだけでプルソンのトリガー候補として浮上します。結論から言うと悪くはなかったです。なんなら今のプルソンへの採用も一考する価値はあると思います。しかし時は3年前(執筆時点)の平成時代。

前記事で述べた通り、展開力がものをいう時代に一体で相手とまともに張り合えるカードなど限られています。まして中コスト帯をほぼ採用できないプルソンなどというデッキではこのカードの真価を発揮させられないのです。時代がカードに追い付いていない良い例でしょう。

その他デカブツ(3、4、5)

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トロールとカラミティブリンガーは置いておいて、ギルネリーゼはとてもポテンシャルを感じました。ドレイン持ちのため延命もできますし、もし9ターン目にプルソンから出てきた場合次のターンに5ドローできるためリソースの確保が望めます。しかし、デッキへの親和性の観点からベヒーモスとこのカードを篩にかけた時に自分の中では僅差でベヒーモスに軍配があがってしまいました。両採用は...?って話ですがさすがに出たターン動けない置物を3種類デッキに入れてしまうのは安定性が落ちてしまうため無念の非採用になってしまいました。

以上、十禍絶傑のプルソン視点での紹介でした。

さて、冬も深まる12月、新パックの季節がやってきました。

シャドバ初のリメイク弾

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次元歪曲 代表カード…死を知る者、粛清の英雄・メイシア、炎獅子の大将軍 等

シャドバ初のリメイク弾です。そして、デフレ弾です。

自分の記事では一貫してデフレ(弾)とは、環境を一変させるほどのパワーを持ったカードの追加が著しく少ない様を指します。

前弾、ほとんどのクラスが4~6枚の即戦力を手に入れられたとするなら、今弾は多くても3枚程度しか「強い」と言えるカードを獲得できませんでした。というより、強いカード以外の性能が極端に悪くなったという認識のほうが正しいかもしれません。

さらにカードパワーの偏りも酷いです。特にロイヤルは顕著でした。

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ALTの象徴といえばロイヤルです。上記3枚の追加により1ターン目から動き続けるアグロムーブから始まりアイテールで必要なカードをサーチ、顔を詰めながら大量に展開し、最後はレイサムを出してから炎獅子の大将軍で詰め切るというオールレンジなデッキが完成し、環境で暴れました。この時代のロイヤルが一番好きだという方も少なくないのではないでしょうか。

翻ってヴァンパイアの新カードを見てみましょう。

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前弾とは一変、目を覆いたくなるような有様です。(プルソンはいつも)

なぜか手札バフ軸というこの弾特有のデッキタイプが誕生し、見事環境で蹂躙され潰えました。プルソンもtier10止まりか...

しかし、救世主はニュートラルにいました。

救世主:氷獄の王・サタン

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最初期の弾からいたサタンのリメイクです。アクセラレートを持つことで格段に使いやすくなりました。

コキュートスカードとは?

多すぎるのですべては貼りませんが

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上記3枚をご覧頂くだけでもそのカードパワーの高さを感じられると思います。戦況を変えるには十分すぎる性能です。実際、ドラゴンがこのサタンをメインに据えたデッキで環境の一角を担いました。

その超パワーカードをプルソンも勿論迎え入れます。

サタンプルソン誕生

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当時はこんな感じで組んでいたと思います。今思えば孤独なる玉座を採用してもよかったかもしれません。

事故のもとになるゼウスは抜き、アクセラレート持ちのカードを積極的に採用しました。エフェメラは大型のフォロワー除去に活躍します。

中盤隙を見てデッキにコキュートスカードを仕込み、プルソンでさいきょうのかーどを大量展開!サタンを召喚できればそれ以降は全部コキュートス確定ガチャ!最強!!!!脳汁が溢れること間違いなし!!!!!!!

ここまで読んでくださった読者の方はようやくプルソンが報われたと、そう思っていただけたことでしょう!!

圧倒的に…

残念でした。びっくりするほど弱いです。まず、サタンはアクセラレートをしないと始まらないのに、埋まるカードはランダムなのでデッキにフィニッシャーが埋まるとは限らない。中盤に隙を見るどころか隙を晒す。プルソンの発動ターンにはとどめを刺せない。そもそもサタン本体がハズレ枠。......

まだ従来のベヒーモス採用型の方が安定しますし実際勝てます。とにかくランダム要素と己の引きが勝負に直結しすぎて実戦向きではありませんでした。いっそのことアクセラレート7で10枚ぐらい埋めてくれればまだ可能性があったかもしれません。次元歪曲のプルソンはまたしても環境に通用する力は得られませんでした。

ALTは全体的に見れば多様性があり良環境でした。ヴァンプ以外は。

復讐軸は時代の波についていけず、自傷軸は運営に潰され、手札バフ軸は弱すぎて実況者のおもちゃになっていました。当然、プルソンが出る幕などありません。

登場して1年経たずに氷河期に入ってしまいました。次元歪曲はこれでおしまいです。

余談

プルソンとはあまり関係ないですが(悲しい)、次元歪曲のカードは良く言えば堅実、悪く言えば本当に弱くて地味だったので以降地味に見えるカードを指して「そのカード、次元歪曲の劣化だぜ!」と罵倒するミームが生まれました。売り上げも低迷し、活気もなかった記憶があります。次元歪曲産のカードのほとんどが短命で終わったことがデフレ弾だったことの証左でしょう。

新春の草木が芽吹く頃、新弾の季節がやってきます。

さて、ALT後のプルソンなのですが、、

約1年間、更なる氷河期に突入します。

…to be continued(?)


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