見出し画像

2 競馬理論 2-3 馬連は軸1頭総流し

1 的中率重視

馬券は的中しないとお金は戻ってきませんので、収支を大幅にプラスにするためには的中率が重要だと書きました。

競馬を始めると、誰でも馬券の買い方で悩みます。

馬券の点数は少なすぎると当たらないですし、多すぎると当ててもマイナスになったり収支が少なくなるので色々と試行錯誤すると思います。

私は1991年に競馬を始めて長年試行錯誤した結果、2005年くらいまでは「ある程度は手広く買わないと勝てない」ということだけは確実だろうと思うに至りました。

また、馬券の点数を絞ることと馬を消すことは全く別の行為だということに途中で気が付きました。点数を絞るにはまず馬を消すことだという思い込みがどこかにあったのだと思います。もちろん別だとはわかっていましたが、わかっていないも同然のことをしていたような気がします。

他の人を見ていると、やはり馬を消しすぎだと思います。だから当たらないのだと思います。もっと言えば、あたかも馬を消すことが予想なのだと言わんばかりの人がたくさんいるような気がします。

私は2005年くらいから2017年までの10年ちょっとの間は、軸1頭から7点~10点のヒモへ流し、ヒモから更に1頭を選んで縦目をカバーするように流すという変則軸2頭流しのような買い方に落ち着いていました。

それでもかなりプラス収支でしたので、特に深く考えたり何かを変えようとは思わなくなっていました。

的中率は平均すると年間4割前後でしたが、周りの友人たちやテレビに出ている人達も全然当たりませんので、自分はかなり当てている方だと自惚れていました。

2017年の夏ごろに、競馬歴25年を過ぎたというのに私は万馬券(100倍以上の馬券)を当てたことがないということに気が付きました。

穴狙いとは対極の考え方なので、そもそも万馬券になるような組み合わせの馬券を買うことすら稀だったので、当たるはずがなかったのです。

そして、やっぱり万馬券を当てたいという夢が再燃しました。

また、よく考えてみると年間的中率が4割前後しかないということは半分以上は外しているのだと気がついて、自分が外した過去のレースを分析してみることにしました。

すると、外したレースは馬連で70倍~200倍のレースが多く、しかも大半は自分が消した馬が馬券に絡んでいました。

また、人気薄同士の決着で決まったレースよりも、片方が人気サイドのヒモ荒れ的なレースの方が圧倒的に多いことにも気が付きました。

今(当時)の予想のままでもそこそこ当たるのですから、馬をなるべく消さずにもう少し手広く買うだけでもっと当たるようになるはずだと思いました。

万馬券を当てるという夢を実現することと、もっと的中率を上げて収支を増やすという手段と目的が一致して、個人的には悟りを開いたような気分になりました。

それを2017年から実践してみたら、思った以上に当って、思った以上に収支が増えて、思った以上に万馬券が当たるようになりました。

万馬券は何度当てたか覚えていません。25年以上も一度も当てたことがなかったのに、2017年以降は毎年何度も当てています。

画像はマカヒキの2021年京都大賞典。マカヒキなんか来るはずないと思ってましたので実質的には予想はハズレです。払戻金は少ないですが、こういう万馬券が何度も当たるようになりました。

500円は掛け捨ての保険、人気薄は万馬券の種。



2 軸1頭総流しと決めたのに・・・。

実際に軸1頭総流しをやるぞと決めたのは良かったのですが、いざ競馬新聞を見てみると、どうやって1頭に絞ればいいのかが全くわかりませんでした。

軸の決め方は別項目で詳しく書きますが、軸を1頭に絞る際の考え方は実践してみると自然と定まってきました。軸馬が2着以内に来なかった場合は自動的に外れて賭けるお金を全て失うことになるので、最も信頼度が高い馬を選ぶしかありませんでした。

強くても成績にムラがあるような馬や展開の助けが必要な馬は信頼出来ません。結局、軸を決める際には不安要素やマイナス要素が一番少ない馬を選ぶことにしました。

軸1頭だと当てること自体が難しい印象でしたが、私の場合は意外と最初からけっこう当たる感じでしたので、軸を決める際には最も信頼度が高い馬を選ぶという考え方で良さそうだと思いました。今もその考え方です。

軸一頭に絞るのは何となくやれそうでしたが、予想をするたびに「こんな馬が来るワケないだろ」という馬が何頭もいます。

ですので、総流しのはずだったのに、『絶対来ないような馬だけ消そう』と考えてフルゲート18頭なら4・5頭くらい消していいだろうと思うようになってしまいました。

以前だったら簡単に消していたような馬でも、「絶対に来ないとまで言い切れるか」という感じの視点で検討してみると、意外とプラス要素があって走ってもおかしくないと思える馬が多いことに気がつきました。

また、ネットで情報を集めようにも、人気馬の情報はいくらでも見つかりますが人気薄の情報はとても少ないのだということも改めてわかりました。

人気薄の馬でも今回限りは大駆けする可能性がありますので、やはり情報を集めることは大切です。出来るだけたくさん情報を集めるか、意識的に人気薄の馬の情報を集めようとしない限り、なかなか情報が得られません。

どう考えてもプラス要素が全くないような馬だけを消すことにしました。

ところが・・・。

約3か月後、なぜか1点だけ消してしまった最低人気の馬が勝ってしまいました。2着は私が軸にしていた馬でした。馬連は400倍超えで、消さなければ最低でも500円賭けていたので20万円以上を取り損ねてしまいました・・・。20万円負けたような気分でした。

それまでも3点~5点だけ消したりしていましたので、いずれは同じような目に遭うことになったでしょう。

どうせ手広く買うなら総流しにしようと思い直しました。絶対来ない馬などいないのだと思い直しました。

『人気薄は万馬券の種』という格言があります。私の造語です。400倍の馬券を外して、そういうことだと思い知らされました。万馬券の種は捨てるのはもったいないことだ、と思うことにしました。馬は消すなということです。100円でもいいから買っておくべきだと思います。

画像は2020年のフェブラリーS。16番人気ケイティブレイブが2着。ケイティブレイブなんか絶対来ないと思いましたが、終わってみると馬券は当たっていました。馬連300倍超え。以前の私なら外してました。




3 やっぱり軸1頭総流し

軸1頭総流しと聞くと、すごく消極的なイメージがあるかも知れません。どれを消していいのかわからないから全部買うだけだろうとか、何しろあまりいいイメージが無いような気がします。

ですが、私の場合は違います。心の中では1点買いです。軸1頭を決めて、一番多く賭けたところで当てることを常に理想としています。

絶対来ないと思うような馬は、心の中では消しています。でも『人気薄は万馬券の種』なので捨ててはいけません。私の場合は最低金額は500円、少頭数なら1000円を掛け捨ての保険だと思って賭けることにしています。

そういう馬が来てくれると払い戻しは10万円を超えることも多いです。以前だったら当てることが出来なかったレースが買い方を変えただけで当たるようになった上に払い戻し金額も大きいのですから素晴らしいことだと思います。

ベテラン競馬ファンならば、消した馬が馬券に絡んで外したことが何十回も何百回もあるはずです。だったら消すのをやめればいいだけなのです。

フルゲート18頭でも軸1頭総流しですから最大17点しか馬券を買いません。

馬連の素晴らしいところはここです。全頭買っても17点で済むのです。しかも、掛け捨ての保険的に少額しか賭けない馬も多いので、実質的な点数はもっと少なくて済みます。つまり賭け金の総額も点数の割に抑えることが出来るのです。

5頭ボックスなら10点買いですがフルゲート18頭ならば13頭も消さねばなりません6頭ボックスなら15点も買うはめになる上に12頭も消さねばなりません。12・3頭も消すと、消した馬が馬券に絡んで外すことも多くなるので勝てなくて当然だと思うのです。

軸1頭総流しの場合は、軸の決め方さえ上達すれば的中率が上がります。軸馬さえ2着以内に入れば自動的に馬券の当たりが確定します。回収率というか収支を上げるためには、ヒモへの賭け金の分配が上達すればいいということになります。本当に難しいのは軸を1頭だけに絞ることだと思っていましたが、実際は後者の方だと思います。

人間は同じことを繰り返すと何でも上達するように出来ていますが、漫然と何かを繰り返しても上達しません。毎回軸を1頭だけに絞るという行為は繰り返すうちに必ず上達します。私は370回以上それを繰り返してきましたが、上達したことを実感しています。

私の的中率は7割7分で、それは私が選んだ軸馬が2着以内にきた割合を意味しますが、軸馬が3着で馬券を外すことも多いので、3着内率ならば8割を超えているかも知れません。

文章が長くなりがちなのでこの辺でやめておきます。

画像は何のレースだか忘れましたがたくさんある画像の中で万馬券っぽいヤツを選んでみました。iPhoneの機種変をしたので古い画像はUSBメモリに保存していて日付を見たりするのが面倒で管理が大変で・・・。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?