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3-6 展開とペース


重要なので先に書きますが、展開とペースは予想が困難ですので、予想の要素としては重視しない方が馬券が当たるようになります。

かつての私は展開とペースが最も重要だなんて思っていましたが、考えを改めました。以前はそれでもけっこう当たってましたけど、今と比べたらダメダメです。

その代わりというか、展開やペースを検討するよりも予想の要素として重要なのは、馬場傾向や各馬の脚質と位置取りです。

展開とペースは、予想の要素ではなく過去のレースの分析の際に重視すべき要素に過ぎないと考えるべきだというのが私の結論です。

順を追って解説します。

画像は記事とは無関係ですが、noteの最後の記事が23年3月だったので、それ以降の馬券を順番に載せてみます。iPhoneに画像が大量に・・・。 当てすぎてウソついてると思われそうな気がするので全て画像を残してます。ウソつきの先輩がいたんです。いつかnoteに書きたいエピソード。 3/19日の阪神大賞典。本線で当ててますが馬連2.3倍なのでガミ。仕方ないです。ガミはOKと割り切るのが大事。

1ペースとは



ペースとは、そのレースの逃げ馬(先頭の馬)のラップのことです。

注意が必要なのは、例えばパンサラッサのような大逃げを打った馬がいたレースの表記はH(ハイペース)になりますが、2番手以下が離れていた場合には実質的なペースはハイペースではなかったことになります。

また、超ハイペースと平均に近いややハイペース(スローも同様)でもかなり意味合いが変わってきます。

ですので、馬柱のH.M.S(ハイ、ミドル、スロー)は目安程度だということを意識しておかねばなりません。

過去のレースの分析においては、表記のペースではなく実質的なペースを考慮せねばなりません。

画像は無関係ですが阪神大賞典と同日の中山のスプリングS。これも本線で当ててますがショボい勝ち方。オッズは見ないで買うので仕方ないです。

2 ペースと展開の基礎知識


1)ハイペース



当然ですが、ハイペースだと逃げ先行馬が最後にバテて差し追い込みが届く展開になりやすいです。超ハイペースだとその傾向が強まります。

ペースとは逃げ馬(先頭の馬)のラップですので、逃げ馬が複数いる場合には競り合ってハイペースになるのがセオリーです。

逃げ馬にも種類があり、何がなんでもハナというタイプと、2番手以下でもOKというタイプがいますので、ハイペースになりやすいのは前者が複数の時です。

ところが、実際は当日の馬場傾向(馬場状態、脚質傾向)やジョッキーの思惑などよってセオリー通りの展開にならないことも多いです。

ほぼ100%の専門家が「ハイペース必至」なんて断言していたのに、実際はスローになることも多いですよね。

2)ミドルペース



これも当然ですが、当日の馬場傾向が一番大きく影響しますし、ペース以外の要素が大事になるだけです。

3)スローペース



これが一番わかりにくいです。

『スローのよーいドン』という言葉があります。要するに最後の直線だけの上がり勝負のことです。

一般的には末脚がキレる差し追い込み馬に有利な展開のことを指します。

あたかもスローならば差し追い込みに有利な展開になるかのように聞こえます。

ですが、「スローならば逃げ先行馬がバテずにそのままゴールするのではないか?」なんて思ったことはありませんか?

ハイペースなら逃げ先行馬がバテて差し有利になるのがセオリーならば、スローはその逆になりそうです。

では『スローのよーいドン』という展開は、どういう時にそうなるのでしょうか。

ややスローな時と超スローな時で変わるのかも、などと考えてかなりの数のレースを見てみたのですが、そういうことではありませんでした。

結局、『スローのよーいドン』という言葉は過去のレースの分析にのみ使うべき言葉に過ぎず、予想するレースが『スローのよーいドン』になるかどうかなんてわからないというのが私の結論です。

逃げ馬不在のメンバー構成だったり、コースの形状などによって高確率でスローになりやすいレースがあります。ですが、『スローのよーいドン』になって差し追い込みが有利な展開になるのか、逃げ先行がバテずに有利な展開になるのか、それは誰にもわからないことだと思った方がよさそうです。

『このレースはスローのよーいドンの展開になりそうだから差し追い込み馬を狙います』的なコメントをする専門家も多いですよね。だから馬券が全然当たらない連中ばかりなのです。

結局、馬場傾向の方が重要だという結論にしか至りません。前残り傾向が強い時はスローならより前が残りやすくなり、直線の内が荒れていたりする外伸び馬場なんかの場合は『スローのよーいドン』に結果論的になりやすいだけなのかも知れません。

馬場傾向については別項目で述べたいと思います(リンクをここに貼る予定。貼り方を忘れました)

4)縦長の展開



縦長の展開になるのはどういうケースでしょうか?

逃げ先行馬が軽快にハイペースで飛ばす時が縦長になりそうな気がします。ところが、たくさんのレースをチェックしてみると、スローなのに縦長の展開になることもかなり多かったです。

中団や後方の馬の追走が遅い場合に縦長になるだけな気がします。

結局、どういう時に縦長の展開になりそうなのかはわかりませんでした。これも予想の段階では検討しても時間の無駄だというのが私の結論です。

3 過去のレースの分析におけるペースと展開



1)ペースと展開は予想の要素としては不向き。



前述の通り、ペースや展開は予想の要素としては不確か過ぎるので、基本的には過去のレースの分析の際に重視すべき要素に過ぎないと考えた方が良さそうです。

何度も書いているように、何かを判断する際に、理由となる部分は確実性が高くないと正しい判断が出来ないからです。

『主観はなるべく排除』だとか『客観が先』だとか曖昧なことを何度も何度も書いているのは、理由や根拠となるべき部分がなるべく不確実にならないための思考回路を形成するためです。

理屈や知識はその人の主観ですので、『ハイペースになりそうだから前が崩れるだろう』という理屈は主観先行の思考回路です。その人が「ハイペースになりそう」だと思ってるだけなので、理由の部分が主観そのものです。

ハイペースにならないかも知れないので根本的に間違ってしまう危険性が大きいです。

そんな予想で当たるなら誰も苦労しません。だから外す人の方が圧倒的に多いですし、何十年も競馬をやってる専門家でさえ全然成長せずに外し続けているのです。

私のnoteの記事を理解すれば、必ず今よりも馬券が当たるようになるはずです。当てるための思考回路を形成せねばなりません。

2)過去の分析



やはり過去のレースの実績は重要な要素ですので分析が必要です。各馬の脚質によって個別に検討します。

分析する際には様々な要素を検討せねばなりませんが、ここではペースと展開についてのみ触れたいと思います。

本当は当日の馬場傾向の方が重要なのですが、過去のレースの当時の馬場傾向を全てチェックする時間はありません。実際の着順と位置取りを考慮しながら検討することになります。

まずは逃げ馬。

ハイペースを逃げ切った馬は、当然ながら「強い勝ち方」だったと言えます。ところが逃げ馬というのは信頼し過ぎるのは危険です。ハイペースで毎回逃げ切れるような本当に強い逃げ馬は滅多にいないと思った方がいいです。

また、もしかしたら当日が極端に前残り傾向が強い馬場だったかも知れませんので、やはり逃げ馬を信頼するのは危険です。

詳しくは別項目で逃げ馬について述べたいと思います(ここへリンクを貼る予定)。

先行馬およびわりと前から行く差し馬に関しては、基本的に有利な位置取りなので展開やペースの影響は少ないですから、ペースや展開を考慮する必要性は低いです。「好位」という文字通り、そもそも有利な位置取りです。

中団もしくは後方からの差し追い込み馬については、ハイペースを差し切ったなら展開に恵まれたと言えそうです。ハイペースで逃げ先行馬がバテて差しが決まるのがセオリーだからです。

スローの場合の解釈が難しいのは前述と同じ理由です。

「スローを差し切った強い勝ち方です」という表現もよく耳にしますが、この場合はスローならば前が有利だというのが前提になっています。

ところが、『スローのよーいドン』ならば逆になりそうです。前提がスロー=差し追い込み有利の展開なので、展開に恵まれただけで強い勝ち方ではない、とも言えるからです。

ですのでスローペースの場合は逃げ先行馬以外に関しては、あまり深入りしないのが正解だと思います。


4 脚質と位置取り



ペースや展開は不確実なので予想の要素ではないと考えた方がいいと書きました。

では何を考慮するかというと、各馬の脚質と位置取りです。

3歳の春くらいまでは脚質が定まっていないので仕方ないのですが、古馬なんかの場合は脚質がはっきりしてきます。もちろん脚質転換する馬もいますが、それらはジョッキーや陣営のコメントなどの情報で判断します。

どの馬が逃げそうだとか、逃げ馬が何頭いるかとか、逃げ馬不在だとか、実力馬が後方脚質ばかりだとか、馬柱を見ればおおよその見当が付きます。

ペースや展開を深入りして検討するよりもはるかに確実性が高いので、判断の際の理由の部分としては、より適しているはずです。

そして、最も重要な当日の馬場傾向と複合的に判断します。

別項目で詳しく述べますが(リンクをここに貼ります)、基本的には少しでも前にいる方が有利ですので、例えば軸を決める際に色んな要素を検討し尽くしても2頭のどちらか選べないという場合には、最後の最後には「どちらが前に位置取れるか」で決断します。


5 まとめ



★展開とペースはいくら検討しても時間の無駄。
★展開とペースは予想するレースではなく、過去のレースの検討要素。
★予想するレースの各出走馬の脚質と道中の位置取りの方が確実。
★結局馬場傾向が重要。

馬場傾向については次項3-7で詳しく述べます(ここへリンクを貼ります。

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