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「氷点女優」ってみんな小粒止まりね

うちは洗濯機もテレビもない貧乏暮らしなので、最近映画を見たい時はタブレットでゴロゴロしながら見ているんですけれど、まぁ、それでも充分用事が足りるんですよね。

昨日は鈴木清順の大正浪漫三部作の「陽炎座」がとても見たくなって、ちょうど予告編があったのでそれで充分だったんです。
大楠道代がほおずきを大量に吐き出すシーンが見られたらそれで満足だったので。

この大楠道代と言う女優さんは年齢を重ねるごとに、気品のある美しさが増すめずらしい女優さんだと思うんです。
そりゃ、お金持ちのアパレル会社の社長さんと結婚して幸せに暮らしているような様子だから、トロフィーワイフ的な要素がなくちゃいけないんでしょ。
美しくあることも必要なんだと思います。

いや大楠道代の年増美は素晴らしいんです。
けれどもセリフ回しが、まったく上達していないのには参った。
結婚前の安田道代時代とまったく同じ棒読みのぶっきらぼうなセリフ回しで、ビジュアルに反してちっともエレガントじゃないんです。
日本語として聞くと非常に耳障りなリズムです。

そんなわけで予告編で満足したんですけれど、安田道代も1960年代の大ヒット小説「氷点」の陽子役から出て来ているんですよね。
他に印象的な氷点女優さんは、内藤陽子とか。
この方は早くに結婚をして女優業を引退されましたが、娘さんがとんでもないことをやらかしちゃったのは記憶に新しいところでしょう。
他にめぼしいところでは、シェケナベイベーの内田裕也と不倫をしていた島田陽子とか、この方も美しいんですけれど伸び悩んでいますね。
ちょっと調べて氷点女優さんは8人いるんですけれど、あとの皆さんはみんなきれいに消えています。

大楠道代がもうちょっと流麗な日本語を話せたら、いい作品になっていたと思うんです、陽炎座は。

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