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私、あんまりアメリカ映画見ないんです

だけど、ヴインセントギャロの「バッファロー’66」だけはちょっと別格。
クリスティーナリッチがかわい過ぎ!
白人にしかできないであろう、サックスの衣装で、アイメイクもドーンとアイホールをサックスで埋めて。

自分ではマネできないから、本当にかわいいと思う。
この話、ムショ帰りのコワモテ顔面凶器のギャロが、まずトイレに行きたくて右往左往しているところから始まって、実家への移動手段として、レイラ(クリスティーナリッチ)を誘拐しちゃうところから始まるんですけれど、あんまり内容を書くとネタバレになるから止めとこうか?
けど、私がふだん見てる映画の中では観客動員数が多い作品だと思うので、多少のことを書いても問題ないですよね?

ギャロの実家のシーンがとにかくおもしろいんです。
ギャロがチョコレートアレルギーなのを忘れているのか、チョコレートドーナッツを山盛りで出す母ちゃんとか、なんかもう出て来る人物の会話のかみあわなさがひたすらおもしろい。

それからビリー(今頃思い出しましたが、ギャロの役名です)が得意なボウリング場に行くんですけれど、ボウリングに興味のないレイラがひとりで踊るシーンとか、本当に天使のようにきれいなんです。
ギャロの色彩設計能力には、ひたすら驚きました。

映像が美しくスタイリッシュなだけではなくて、クロージングもリリカルでとても「見て良かった」って思ったんです。
ギャロはアメリカ映画の新しい方向性を指し示す、レオスカラックスのような、「アンファンテリブル」かと期待してたんですけれどね。

次の作品だと思ったんですけれど、「ブラウンバニー」はギャロブランドがなかったら、まったくの愚作でした。
見終わって「クズ男」ってただ思っただけですから。

バッファローの時のギャロは一体どこに行っちゃったんだろ?


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