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あなたはアフィリエイトが分かっていますか?

最近では「企業向けのサイト作成経験者のみ」なんて生意気な条件をつけている案件だらけのクラウドソーシングでのワードプレス作成ですが、4、5年前まではわりと私みたいな素人でもワードプレス作成の仕事が取れていたんです。

中で1件お請けしたクライアントさんが納品後、「記事ライティングだけでもお願いできないか?」って言ってきたんです。
ライティングスキルを評価していただいたってことで、一応は謝意は伝えましたが、私も興味のないジャンルの記事を書かされるのは超まっぴらごめんだったので、多忙を理由にお断りしたんです。

そのままそのクライアントさんのことは忘れていたんですけれど、2、3ヶ月してからいきなりスカイプにメッセージが入ったんです。
「自分も多忙だからアフィリエイトのサイトを作りたいけれど自分ではできない。柳川さんが手伝ってくれるならクローズドのASPに高額案件が山のようにあるから、そこで稼いでみませんか?売り上げは月100万円として、それを折半しましょう」ってオファーだったんです。

話を聞いたら、中古ドメインを買ったものが30個くらいあるとのことで、見せてもらったら全部日本語ドメインで、たとえば「埼玉男性脱毛」とかそんな調子で、男性脱毛以外には使えそうにないドメインなんです。
これじゃペラサイトにしか使えないし、そもそもペラサイトの量産は当時ですでに古い方法とされていたんです。

面倒だなと思ったんですけれど、メインサイト用のドメインを別個に作ってくれると言うので、渋々メインサイトから作り始めたんです。

なんとかメインサイトを作り上げ、クライアントさんに見てもらったら、なんとなく反応が悪かったので、「あ、これはこの人気に入ってないな」ってすぐに感じたんです。
やがて、「このサイトでは半年後に5万円稼げるかも知れませんが、月に100万円稼げると思いますか?」って言われたんです。

だったらオマエが作ってから言えよな、って私はムッとして黙ってしまったんです。
そしたら、「柳川さん、あなたはアフィリエイトがなんだかお分かりですか?」っていきなりの禅問答が始まったんです。
私には分かりませんよ、でもペラサイトの量産は古い手法と思いますよ。

もう煩わしくなって「分かる方にお願いしてもらってください」とこの話から降りたんですけれど、きっとあのクライアントさんはリスティング広告を出せとか、そんなことを考えていたんでしょうね。
私は出すものは舌でも惜しいから、そんなことに自腹を切るつもりはまったくなかったので、お話を降りて良かったと今でも思っています。

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