【葉巻】ティアモ　ワールドセレクション・メキシコ

114 x 19
580円

激安葉巻ながら、強烈な個性と旨味の一本。
これは美味い、週に一回は吸いたい、そして買える値段なのが素晴らしい。

着火前は強いタバコと僅かに堆肥臭。刺激の強そうな香り。

着火直後は優しい甘みとクリーミーなナッツ系
2-3センチ吸ったところから本領発揮し始め、甘味が、苦味、スパイシーさが徐々に強まってくる。この辺りから木、ダークチョコレートの片鱗が現れ始める。

中盤に差し掛かると、強烈な甘味、強めの苦味、酸味、ダークチョコレート感が増してくる。時折朽木、堆肥臭が交じるも、全ての味が濃いが不思議な調和が取れている。
渋みも多少出ているのかもしれないが、強烈な味の共演の中では感じ取れなかった。

後半になると深み、、、いや深淵と呼んだほうが良いか、苦味が強まり、強烈な甘味と苦味が競争する脇で、酸味や木、練乳を入れたエスプレッソ感がバランスを取るスリリングな味わいになってくる。
喉への攻撃は少ないが、口内に時折ぴりりとした刺激を感じる。

煙の匂いも味同様に強く、吸うシチュエーションを選ぶかもしれない。
自分は入浴しながら、ゆっくりと喫煙をしたがスリリングな展開と、強烈な旨味で映画どころではなく、黙々と味わってしまった。

モンテクリストNo.4を彷彿とさせるウッディーでモッタリとした味の傾向ながら、爆発的に広がる甘味と苦味を中心とした甘味に、ノックアウトされそうになった。
また、比較をするものでもないかもしれないが、シャグのハイタバコ ダークファイアも連想させる味わいで、こちらの方が3倍ほど濃厚で生々しい。ダークファイアがmp3なら、こちらはレコードを飛び越して生演奏（耳元）のような感じ。

喫煙時間は70分だった。

この個体はヒュミドールでしっかり管理されていたものを購入したが、値段からすると通販や管理の良くない状態で売られている個体は、しばらく加湿をして落ち着かせる必要がある可能性が高い。

しかし、、、本当に美味い。安い。素晴らしい。